寺田倉庫が東京・天王洲で運営する、現代アートのコレクターズミュージアム「WHAT MUSEUM(ワットミュージアム)」にて10月16日(日)まで開催される展覧会「建築模型展 -文化と思考の変遷-」の関連イベントです。
同展に出展中の建築家の1人、三分一博志(さんぶいち ひろし)氏による講演会が、同会場にて10月15日(土)に開催されます。
「建築模型展 -文化と思考の変遷-」は、時代や作り手の思考とともにあり方を変えてきた建築模型に着目し、古代から現代における歴史的な文脈の中で、建築模型がどのような役割を果たしてきたのかを考察し、その意義に迫る企画展です。
古墳時代の家形埴輪や、江戸時代に制作された延岡城木図といった歴史ある模型をはじめ、藤森照信氏が1本の丸太から制作した模型〈ワニ〉や、磯崎 新が提案した「東京都新都庁舎計画」のアンビルト(Unbuilt)など、現代の建築家による模型も多数、出展されています。
三分一博志建築設計事務所からは、〈直島ホール〉の風洞実験模型と関連資料を出展。これらの展示は、計画地の地理的特徴だけでなく、地域に根付く文化や人を丹念にリサーチし、変化する自然現象と向き合い、時間をかけて丁寧に建築を生み出していく、三分一氏の建築思考を表すものです。
講演会では、⻑年一貫して「地球のディテールを追求する」という視点で、建築と真摯に向き合ってきた三分一氏の建築思考が、〈直島ホール〉をはじめ、同氏の故郷でもある瀬戸内を舞台とした作品を通して語られる予定です。
三分一博志(さんぶいち ひろし)プロフィール
建築家。故郷である瀬戸内を中心に建築が地球の一部となることをテーマに建築に取り組む。主な作品に〈宮島弥山展望台〉、〈おりづるタワー〉のほか、デンマーク・システアナ美術館での「The Water展」などがある。〈犬島精錬所美術館〉で日本建築大賞・日本建築学会賞作品賞を受賞。〈直島ホール〉で日本建築学会賞作品賞・村野藤吾賞を受賞。
日時:2022年10月15日(土)15:00-17:00(予定)
登壇者:三分一博志
参加方法:要予約(WHAT MUSEUMウェブサイトにて受付)
参加費:講演会聴講は無料、但し、ミュージアムへの入館料(一律1,200円)が別途必要(現時点で11:00の回と最終入場回17:00の入場チケットを販売中・ほか売り切れ)
定員:200名(先着順)
会場:WHAT MUSEUM
所在地:東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫G号(Google Map)
主催:WHAT MUSEUM
WHAT MUSEUM公式ウェブサイト
https://what.warehouseofart.org/events/sambuichi_talk/