COMPETITION & EVENT

中村竜治建築設計事務所が展示設計を担当

「Form #1: FormSWISS京都展」京都市内の2つのギャラリーにて開催

現在進行形のスイスのビジュアルデザインと、そのデザイン的思考やライフスタイルにフォーカスしたデザイン展「Form #1: FormSWISS京都展」が、京都市内の2つギャラリーにて開催されている。2020年に東京・表参道で開催され、2021年に神戸に巡回した企画展で、会場デザインを中村竜治建築設計事務所が3年連続で担当。小さな画鋲を用いて、グリッドデザインシステムを発展させたスイスデザインを想起させる空間となっている。

京都dddギャラリー「Form #1: FormSWISS京都展」

京都dddギャラリー会場風景 ©︎中村竜治建築設計事務所

展覧会ステートメント
オンライン環境が加速し、どこでもどんな情報でもすぐに手に入る一方、やはりリアルでしか手に入らないものもある。コロナ禍になる前の2019年。デザイナー、デザイン学校、美術館をリストアップして自らアポをとり、カメラ片手に電車を乗り継いで、ひとりスイスを旅した1カ月のデザインリサーチで、改めてそのことを実感しました。

グローバルデザインプラットフォーム「Form」は、デザインスタジオ&Formが主催する、世界各国のデザイナーやデザイン教育機関との対話やリサーチを通じて、これからのデザイナーの役割や意義、思想、教育について探求し、メディアや展覧会、教育の場など多方面から発信していく継続型デザインプロジェクトです。
今だからこそ、改めてデザインの美しさや機能、デザインの思考、そして豊かに生きていくことなどを、ふと立ち止まって考えてみるのもいいのではないかと思ったのが、「Form」を立ち上げたきっかけです。

「Form」の第一弾として、私たちはスイスを選び、東京、神戸で行った現在進行形のスイスのビジュアルデザイン(グラフィックデザイン、タイポグラフィ、モーショングラフィックスなど)と、そのデザイン的思考やライフスタイルにフォーカスしたデザイン展「FormSWISS」の巡回展を、京都市内の2つの会場で開催します。
1つは、歴史ある京都のグラフィックデザインギャラリー・ddd。もう1つは、元禄13年(西暦1700年)から数えること築322年という、美しい日本家屋をギャラリーに改修したGallery SUGATAです。

スイスの小さな村や街から国境を越えて世界のデザイン界に影響を与えているデザイナーを中心に、デザイン大学、美術館など 15組への貴重なインタビュー映像の上映や現在のスイスデザインを代表するトップデザイナー達の出品展示、多分野のクリエイター達を交えてのパネルディスカッションなどを通 じて、スイスの多様なデザインや教育、ライフスタイルや価値観などをデザイン的視点から多角的に紹介していきます。
本展を通じて、私たちが思い描く従来の“スイスデザイン”のイメージとは異なるスイスデザインを体験できる展覧会です。

中村竜治建築設計事務所がデザインした展覧会場では、画鋲を約4,000個も用意。壁の展示は、画鋲と磁石で挟んでポスターを設置。床では、針を抜いた画鋲で示したグリッドを展示のレイアウトにも活用しています。
どちらも、グリッドデザインシステムを発展させたスイスデザインを肌で感じて、いつもとは視点を変えて見てほしいという気持ちを込めて、会場全体がデザインされています。(丸山 新 / &Form)


&Form 概要
&Form(アンドフォーム)は、デザインが持つ視点と概念を基軸に、装飾的で一過性ではないクリエイティブアウトプットと、デザインを効果的かつ戦略的に活用するためのデザインコンサルティングを強みとする、ビジュアルコミュニケーションデザインスタジオ。2012年に丸山 新が設立。
プロジェクトの本質を抽出し、そこから導き出した構想や解決策をアナログからデジタル、平面から空間までいかなるメディアや環境においても可変可能なビジュアルコミュニケーションを主軸にブランド構築を行い、一貫性とグローバルな美しさを意識したトータルデザインへと導く。また、デザイナーの役割や意義、思想、教育について探求し、多方向から発信していくグローバルデザインプラットフォーム「Form(フォーム)」も運営している。

http://andform.jp
http://formtokyo.com

京都dddギャラリー「Form #1: FormSWISS京都展」

京都dddギャラリー会場風景 ©︎中村竜治建築設計事務所

出展作家:アルフィオ・マッツェイ(Alfio Mazzei)、バルマー・ヘレン(Balmer Hählen)、シー・シー・アール・ゼット(CCRZ)、ローザンヌ州立美術大学(ECAL)、フートゥル・ノイエ(Futur Neue)、ギャヴィエ&シ(Gavillet & Cie)、フーベルトス・デザイン(Hubertus Design)、ヤヌッチ・スミス(Jannuzzi Smith)、キャスパー・フロリオ(Kasper-Florio)、ノッテル+ヴィーニュ(Notter+Vigne)、シモーネ・カヴァディーニ(Simone Cavadini)、スタジオ・フェイクセン(Studio Feixen)、スーペロ(SUPERO)、スイス・タイプフェイシズ(Swiss Typefaces)、チューリッヒ芸術大学(Zurich University of the Arts)

展示設計:中村竜治建築設計事務所
展示グラフィック・レイアウト:&Form

京都dddギャラリー「Form #1: FormSWISS京都展」

京都dddギャラリー会場風景 ©︎中村竜治建築設計事務所

京都dddギャラリー「Form #1: FormSWISS京都展」

京都dddギャラリー会場風景 ©︎中村竜治建築設計事務所

会場デザインコンセプト

「画鋲のグリッドと3つの文化圏」
東京、神戸に続く3度目の展示となりますが、東京や神戸の会場と異なり壁面が多く、コンパクトな会場でしたので、前回までの床のみを使ったコンクリートブロックによるグリッドではなく、壁と床の両方を使った画鋲+磁石によるグリッドを用意しました。

京都dddギャラリー「Form #1: FormSWISS京都展」

本展で使用されている画鋲と磁石 ©︎中村竜治建築設計事務所

京都dddギャラリー「Form #1: FormSWISS京都展」

画鋲に磁石がくっついた状態 ©︎中村竜治建築設計事務所

京都dddギャラリー「Form #1: FormSWISS京都展」

京都dddギャラリー会場風景 ©︎中村竜治建築設計事務所

京都dddギャラリーでは、約95m²の空間に約4,000個の画鋲を20cm間隔で壁と床に設置してグリッドをつくり、それらに磁石をくっつけることで展示品を固定するという仕組みで展示を設計しました。

展示作品は、3つの文化圏(ドイツ語圏、フランス語圏、イタリア語圏)でグルーピングされつつ、グリッドに反して自然の地形のように柔らかい輪郭をつくりながら配置されています。
ドット方眼紙のような空間と地形のような作品群の重なりを是非、味わってみてください。(中村竜治)

京都dddギャラリー「Form #1: FormSWISS京都展」

京都dddギャラリー会場風景 ©︎中村竜治建築設計事務所

京都dddギャラリー「Form #1: FormSWISS京都展」

京都dddギャラリー会場風景 ©︎中村竜治建築設計事務所

京都dddギャラリー「Form #1: FormSWISS京都展」

京都dddギャラリー会場風景 ©︎中村竜治建築設計事務所

「Form #1: FormSWISS京都展」

「Form #1: FormSWISS京都展」開催概要

会場:京都dddギャラリー
所在地:京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620 COCON烏丸3F(Google Map
会期:2022年10月5日(水)~11月20日(日)
開館時間:11:00-19:00(土日曜・祝日は18:00まで)
休館日:月曜(祝日・振替休日の場合はその翌日休館)、祝日の翌日(土日曜にあたる場合は開館)
入場料:無料

京都dddギャラリー ウェブサイト
https://www.dnpfcp.jp/gallery/ddd/


会場:Gallery SUGATA
所在地:京都府京都市中京区蛸薬師町271-1(Google Map
会期:2022年10月29日(水)~11月13日(日)
入場料:無料

Gallery SUGATA 外観

Gallery SUGATA 外観

主催:公益財団法人DNP文化振興財団
共催:&Form LLC

展覧会詳細
https://formtokyo.com/swiss/2076/?lang=jp

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