東京・江東区の東京都現代美術館にて、12月21日より「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展が開催されます。
フランスのパリ装飾芸術美術館を皮切りに、英国・ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館、中国・上海のロング・ミュージアム(西岸館)および成都当代美術館、米国・ニューヨークのブルックリン美術館、カタール・ドーハのM7でも開催された展覧会で、待望の日本巡回です。
本展では、フランスを代表するメゾンの創設者であるクリスチャン・ディオール(Christian Dior|1905-1957)の偉業を辿るとともに、その多くが初公開となる、ディオール ヘリテージ コレクションの膨大なアーカイブから本展のために厳選された貴重なプロダクトの数々により、現代へ続くメゾンの軌跡と展望までを浮かび上がらせます。
12月19日にメディア向けに開催された内覧会を『TECTURE MAG』では取材。写真を中心に会場の様子を速報します。
本展の冒頭で象徴的に展示されるのは、1947年2月にクリスチャン・ディオールが初のコレクションをモンテーニュ通り30番地で開催した際に発表されて話題となり、「ニュールック」と呼ばれた”BAR(バー)”ジャケット。そこから現在に続くドレス、アクセサリー、バッグなどの数々が展示され、各時代を代表するデザイナーのドローイングやスケッチも披露されます。
キュレーションは、アート・ファッションの国際的なキュレーターであるフロランス・ミュラー(Florence Müller)氏が担当。幼少期より日本文化を愛したという亡きクリスチャン・ディオールへのオマージュも込めつつ、建築家の重松象平氏(OMA NY、OMAパートナー)が手がけた空間演出が、展示室ごとに次々と展開されます。
展示されるドレス1着やプロダクトごとにあるストーリーをリスペクトした重松氏のセノグラフィー(Scenography)は必見。また、今回の日本展のために渡仏し、写真家の高木由利子氏が撮り下ろした作品も大きな見どころです。
会期:2022年12月21日(水)〜2023年5月28日(日)
休館日:月曜(但し、1月2日と1月9日は開館)、12月28日(水)〜1月1日(日)、1月10日(火)
開館時間:10:00-18:00(展示室入場は閉館30分前まで)
夜間臨時開館(2023年3月22日発表)
盛況につき、下記日程で20時まで特別に開館(展示室最終入場は19:30)
5月13日(土)、14日(日)
5月20日(土)、21日(日)
5月27日(土)、28日(日)
会場:東京都現代美術館 企画展示室 1F/ B2F
所在地:東京都江東区三好4-1-1(Google Map)
観覧料:一般 2,000円、大学生・専門学校生・65歳以上 1,300円、中高生以下無料
※オンライン予約優先チケット(日時指定券・日付指定券)を導入中。当日は美術館チケットカウンターにて時間ごとの当日券を販売(当日の混雑状況により購入や希望時間の入場までに時間がかかかる場合や、早期に販売終了となる場合あり)
※1月2日・3日はコレクション展に限り観覧無料
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館
特別協力:クリスチャン ディオール クチュール
※シャトルバス特別運行あり:本展開催期間中、展覧会のラッピングを施した特別仕様のシャトルバスが、銀座6丁目のGINZA SIXと東京都現代美術館を往復する(注. メンテナンスのため臨時運休する場合あり)。乗車は無料。但し、乗車には、バス停に常駐するスタッフのiPad上にて、LINEの順番待ちアプリに登録し、発行された整理券が必要。
展覧会詳細
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/Christian_Dior/
「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展 特設ページ
https://bit.ly/3V8GZMI
※本稿の写真は、1枚目を除き、12月19日に開催されたメディア内覧会にて編集部撮影。会場で収録した重松氏へのインタビュー動画を後日掲載予定