中国・上海の西岸芸術中心(West Bund Art Center)にて、イタリアを代表するファッションブランドの1つ、グッチ(Gucci)の国際巡回展「GUCCI COSMOS」が開幕しました。
1921年にフィレンツェで創業したグッチの貴重なアーカイブの一部が公開されるもので、本展の企画とデザインは、英国人アーティストのエズ・デヴリン(Es Devlin)[*]が、キュレーションはイタリアのファッション研究家で評論家のマリア・ルイーザ・フリーザ(Maria Luisa Frisa)が担当。会場内に構築された8つのスペースで、グッチの過去・現在・未来を巡る、遊び心に富んだ旅を体験するエキシビジョンとなっています。
*.Es Devlin(Esmeralda “Es” Devlin):1971年英国生まれのアーティスト。2020年ドバイ国際博覧会(Expo 2020 Dubai)にて英国パビリオンのデザインを担当。2025年大阪・関西万博ではカルティエによる〈ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier〉のグローバル アーティスティック リード(コンテンツクリエイション&キュレーション)を担当する。
最初の展示室「Portals」 Courtesy of Gucci
創業以来のブランドのスピリットである「旅」を表現した部屋 Courtesy of Gucci
本展で展示されるグッチのアーカイブは、フィレンツェのアルノ川南岸、オルトラルノと呼ばれている一角にある、1953年にグッチが取得していた15世紀の建造物を、ブランド創設100周年を祝うプロジェクトのひとつとして、グッチのアーカイブを保管する新たな拠点として改修し、2021年に開設したパラッツォ・セッティマンニ(Palazzo Settimanni)に収蔵されています(詳細)。
本展「GUCCI COSMOS」は、このパラッツォ・セッティマンニの外でグッチの貴重なアーカイブが披露される初の機会となります。
ブランド創業者のグッチオ・グッチ(Guccio Gucci、1881-1953)から、彼の息子たち(アルドとロドルフォ)、そして近年においては、グッチのクリエイティブ・ディレクターとしてブランドを率いたデザイナーのトム・フォード(Tom Ford、1961-)、フリーダ・ジャンニーニ(Frida Giannini、1972-)、そして2022年まで同職にあったアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele、1972-)まで、ブランド創設から今日まで継承されてきた理念と、刷新され続けるインスピレーション、クリエイティビティ、スピリットが、多彩な展示品を通して提示される本展。来場者は会場を巡りながら、グッチの歴史と多様な側面を知ることになります。
Courtesy of Gucci
Courtesy of Gucci
Courtesy of Gucci
Courtesy of Gucci
「Zoetrope(回転のぞき絵)」の部屋では、乗馬をイメージした映像も投影される Courtesy of Gucci
Courtesy of Gucci
Courtesy of Gucci
Courtesy of Gucci
Courtesy of Gucci
Courtesy of Gucci
Courtesy of Gucci
Courtesy of Gucci
Courtesy of Gucci
「Gucci Cosmos」では、100年以上にわたり継承されてきたグッチのコードとスピリットがどのようにアイコニックなデザインに生かされてきたか、また、それぞれの時代を象徴するアイテムがいかにして歴代のグッチのクリエイティブ・ディレクターやデザイナーたちにインスピレーションをもたらし、再解釈されてきたかを探求します。本展はまた、イタリアが誇る最高峰のクラフツマンシップと伝統に根ざしたクリエイティビティの力を革新していくことにより、グッチが時代を映し出してきただけではなく、自ら新しい時代を切り開き、社会とその美意識の変化を牽引してきたことを物語っています。
「Gucci Cosmos」は、グッチのスピリットを体現する体験型のエキシビションであり、グッチのアイコニックなデザイン、シンボル、プロダクト、そしてデザイナーや職人の卓越した才能に捧げるオマージュです。
1921年のグッチオ・グッチから今日に至るまで、グッチがクリエイティビティとイタリアのクラフツマンシップのさらなる高みを目指しながら、真のラグジュアリーに値する品質、アイコニックなデザイン、そして未来をかたちづくるアイデアを生み出すことに取り組むグローバル ブランドであり続けてきたこと、そしてこれからもそうあり続けることをここに示しています。(本展プレスリリースより)Credit:
Exhibition Concept and Design: Es Devlin
Curation: Maria Luisa FrisaVideo Art:
Creative Director: Polina Zakharova
Producer: Sveta Yermolayeva
Production: Hard Feelings StudioSound Design / Composers: Monoleak
Production: Activation Group
Portals Chinese Calligraphy: Sun Xu
Carousel Illustrators: Victo Ngai, Vikki Zhang, Li Jianmei, Currynew
Duomo
Courtesy of Opera di Santa Maria del Fiore
「Gucci Cosmos」は、上海の本会場・西岸芸術中心(West Bund Art Center)を皮切りに、世界数カ所の都市にも巡回する予定です。
中国・上海を拠点とする設計事務所、アトリエ・デスハウス(Atelier Deshaus)の建築家・リウ・イーチュン(Liu Yichun)が、旧上海航空機工場をアートセンターとして改修設計し、2015年にオープンした〈西岸芸術中心 / West Bund Art Center〉 Courtesy of Gucci
会期:2023年4月28日(金)〜6月25日(日)
会場:West Bund Art Center(西岸芸術中心)
所在地:2555 Longteng Ave, Xuhui District, Shanghai, China(中国 上海市徐匯区龍登路2555番地 / Google Map)
「GUCCI COSMOS」特設ページ(日本語)
https://www.gucci.com/jp/ja/st/capsule/cosmos-exhibition