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難波和彦 特別講演会(聞き手:佐々木睦朗)6/29開催決定

建築倉庫「難波和彦『箱の家』の展開」× WHAT MUSEUM「感覚する構造」合同企画

東京・天王洲にあるWHAT MUSEUM(ワットミュージアム)にて、建築家・難波和彦氏と構造家・佐々木睦朗氏による特別講演会が6月29日に開催されます。

この特別講演会は、WHAT MUSEUM館内にある建築倉庫にて開催中の企画展「難波和彦『箱の家』の展開」と、WHAT MUSEUMにて開催中の企画展「感覚する構造」後期展示に関連したイベントです。今年2月に開催された「構造家・佐々木睦朗特別講演会」の後編にあたり、このときは難波氏が聞き手を務めています。

両氏による前回の対談イベント

構造家・佐々木睦朗 特別講演会(聞き手:難波和彦)2/18開催「感覚する構造 – 力の流れをデザインする建築構造の世界 -」関連企画

建築倉庫では、建築家や建築事務所から預かった600点以上の建築模型を保管しています。これらの模型の一部を公開するとともに、建築文化の普及活動にも積極的に取り組んでいます。

建築倉庫の企画展示エリアでは、今年1月より、建築家の難波和彦氏の建築作品シリーズ〈箱の家〉を紹介する企画展示「難波和彦『箱の家』の展開」を開催中です(会期は2024年10月31日まで)。

建築倉庫「難波和彦『箱の家』の展開」展示風景

建築倉庫「難波和彦『箱の家』の展開」展示風景より、1995年竣工〈箱の家 1〉模型

〈箱の家〉は、1995年3月に都内で竣工した〈箱の家 1〉から数えて、2023年までに170戸が全国各地に展開している、難波氏のライフワークともいえる住宅作品シリーズです。氏が提唱する「建築の4層構造」[*] の理念に基づいて設計され、ローコストで原型的な住まいを実現する都市住宅であることを目指し、建築構法と住人の生活様式を一体とした提案がなされています。

*建築の4層構造:詳細は難波和彦+界工作舎公式ウェブサイトで公開されているテキストを参照

建築倉庫「難波和彦『箱の家』の展開」展示風景

「難波和彦『箱の家』の展開」展示風景

建築倉庫の企画展示「難波和彦『箱の家』の展開」では、通常の展示では非公開のスタディ模型を含めて50点以上の〈箱の家〉の模型なども展示され、標準化、多様化、そしてサステナブルなアプローチを追求した〈箱の家〉シリーズの展開を立体的に理解できる構成となっているのが見どころです。

建築倉庫「難波和彦『箱の家』の展開」展示風景

「難波和彦『箱の家』の展開」展示風景

建築倉庫「難波和彦『箱の家』の展開」展示風景

「難波和彦『箱の家』の展開」展示風景

建築倉庫「難波和彦『箱の家』の展開」展示風景

「難波和彦『箱の家』の展開」展示風景

今回の特別講演会で難波氏の聞き手を務める佐々木睦朗氏は、この〈箱の家〉シリーズの構造設計を長年にわたり担当している構造家です。
親交の深い両氏の対話を通して、ともに築き上げてきたそれぞれの実践と思考に触れ、サステナブルな住まいとこれからの建築のあり方について考察する機会を提供する特別講演会です。

登壇者プロフィール

難波和彦(なんば かずひこ)氏 プロフィール
1947年大阪府生まれ。1969年東京大学建築学科卒業。1974年同大学院博士課程修了。1977年一級建築士事務所 難波和彦・界工作舎設立(後に一級建築士事務所 難波和彦・界工作舍に改称)、同代表を務める。2000〜2003年大阪市立大学建築学科教授。2003〜2010年東京大学大学院建築学専攻教授。2003〜2015年グッドデザイン賞審査委員。2013〜2017年放送大学客員教授。2010年東京大学名誉教授。2016年グッドデザイン・フェロー。工学博士。

左:佐々木睦朗氏 / 右:難波和彦氏

左:佐々木睦朗氏 / 右:難波和彦氏

佐々木睦朗(ささき むつろう)氏 プロフィール
1946年愛知県生まれ。1968年名古屋大学工学部建築学科卒業。1970年名古屋大学大学院工学研究科修士課程修了。1970~1979年木村俊彦構造設計事務所勤務を経て、1980年に佐々木睦朗構造計画研究所設立。
1998年に博士(工学)を名古屋大学で取得。1999~2004年名古屋大学大学院(工学研究科建築学専攻)教授。2004~2016年法政大学工学部建築学科教授。2016年法政大学を定年退職、同大学名誉教授に就任。
主な受賞に、1991年〈美和ロック工業玉城工場〉の構造設計で松井源吾賞、2003年せんだいメディアテークで日本建築学会賞(作品)、2004年IASS(国際シェル空間構造学会)TSUBOI PRIZE(論文)、2023年IASS Torroja Medal(トロハメダル)などがある。

 

特別講演会「建築家・難波和彦特別講演会」

日時:2024年6月29日(土)10:30-12:30(予定)※10:00開場
登壇者:難波和彦(建築家)、佐々木睦朗(構造家)
会場:WHAT MUSEUM
所在地:東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫G号(Google Map
定員:80名(事前申込制、先着順に受付)
申込方法:下記・イベント詳細ページを参照
料金:イベント付きセットチケット(「感覚する構造 – 法隆寺から宇宙まで -」入場料+建築倉庫入場料)2,000円の購入が必要
主催:WHAT MUSEUM

イベント詳細(申込受付)
https://what.warehouseofart.org/events/boxhouse_event/

建築倉庫 公式Instagram
https://www.instagram.com/archi_depot

WHAT MUSEUM

WHAT MUSEUM ウェブサイト
https://what.warehouseofart.org/

※本稿の画像・展示風景写真の提供:WHAT MUSEUM

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