【PROJECT】で1週間に取り上げた事例を、まとめて紹介します。
05.17-05.21は戸建住宅を4軒、旅館ロビーを取り上げました。
注目の仕上げや納まりのポイントとともに、ご覧ください。
ミニマルな雰囲気の中に、微細で豊かな表情をもたらす素材の使い方に注目です!
LL HOUSE / D.I.G Architects
Photographs: Hiroshi Tanigawa | 谷川ヒロシ
建て込んだ住宅街にあって、逆L型の架構を大小2つ並べ、隙間にできる中間領域で近隣とのつながりと眺望を得る住宅です。
https://mag.tecture.jp/project/20210517-llhouse/
3方向に開いたバルコニーの床材は、レッドシダー。室内の複合フローリングの床と段差なくフラットに仕上げられています。
もりまた旅館 / YNY+星安康至建築設計事務所
Photographs: Tsubasa Kuroiwa | 黒岩 翼
旅館の1階ロビーのリノベーションで、2つの箱を挿入して多様な空間を重ね、落ち着きと開放感を両立させた事例です。
https://mag.tecture.jp/project/20210518-mmrk/
抑制の効いた床と天井の仕上げの中で、ラワン合板+ツヤ消し塗装の壁や造作が際立ってきています。
橋本の半納屋 / 芦澤竜一建築設計事務所
Photographs: Kaori Ichikawa | 市川かおり
周囲の地形を敷地に持ち込み、建物の半分を外部とした納屋のような家です。
https://mag.tecture.jp/project/20210519-half-barn-in-hashimoto/
「外壁には波板セメント板、木毛セメント板など現代納屋で用いられている素材を用いようとした」という解説。
フレキシブルボードやモルタルなどの仕上げも、素の建築の姿を見せるのに役立っています。
Floating BOX / マニエラ建築設計事務所
Photographs: Yoshiharu Matsumura / Matsumura Photo Office | 松村芳治(松村写真事務所)
大阪・神戸を見渡せる立地を活かすため、傾斜地で建物全体を浮遊させて眺望を得た住宅です。
https://mag.tecture.jp/project/20210520-floating-box/
磁器質の大判タイルやモルタル+保護塗装による床の硬質な仕上げで、モダンな佇まいを強調しています。
HOUSE-W / N.A.O
Photographs: Shinichi Hanaoka | 花岡慎一
凸型で階高が高いシンメトリーの平屋とし、プライバシー性を確保した家です。
https://mag.tecture.jp/project/20210521-house-w/
構造用合板を現して仕上げられた壁と天井の中で、床のヒッコリーのフローリングが空間に表情をもたらしています。
ミニマルな雰囲気をつくりつつ、抑制の効いた表情をもたらす素材の使い方をした事例の数々でした。
来週も、詳細の詰まった事例の更新をお楽しみに!