フィンランドのライフスタイルブランド、イッタラ(Iittala)が展開するリサイクルガラスコレクションに、新たに7アイテムが追加、この9月下旬より販売を開始しました。
イッタラは、2030年までに全事業から出る廃棄物をリサイクルまたは再利用して、一切の廃棄物を埋立地に送らないことを目標に掲げています。
マウスブローのガラスの制作工程や、ガラスの原料を溶鉱炉に入れる際、溶鉱炉の点検時などに、どうしても廃棄されるガラスが発生します。専用工場を構える前までは、建設業界の断熱材製造の原料として活用されてきましたが、2019年春に、廃棄ガラスのみでつくられたタンブラーを製造する工場を整備。これにより、過去さまざまな年代に生み出されたイッタラのデザインを、廃棄ガラスのみで製造することが可能となっています。
イッタラでは、2020年に100%リサイクルガラスコレクションを発表。これまでに、アルヴァ・アアルト コレクションから160mmのベースとキャンドルホルダー、カステヘルミのタンブラーなどを展開してきました。
アルヴァ・アアルト コレクション ベース160mm リサイクルエディション(2020年発売)
アルヴァ・アアルト コレクション キャンドルホルダー リサイクルエディション(2020年発売)
カステヘルミ タンブラー リサイクルエディション(2020年発売)
カステヘルミ キャンドルホルダー リサイクルエディション(2020年発売)
100%リサイクルガラスで作られたリサイクルエディションには、新しい原料で作られたアイテムと同等の耐久性、透明性、高品質を有します。
リサイクルガラスとしての性質上、ガラスの内側に小さな気泡や視覚的変化が見てとれますが、逆に、プロダクトの個性となっています。コレクションのカラーは、生産に使用される廃棄ガラスの色により、クールなブルーから落ち着いたグリーン、素朴な色合いまで、さまざまなバリエーションがあります。
Iittala(イッタラ)リサイクルガラスコレクション
100%リサイクルガラスコレクションとして、2021年9月下旬に発売されるリサイクルエディションは、以下のアイテムです(ジャスパー・モリソンがデザインしたラーミ タンブラーのみ、2021年12月発売予定)。
公式オンラインストアほかにて、現在12アイテムを販売中。
・1936年にアルヴァ・アアルト(Alvar Aalto|1898-1976)がデザインしたアルヴァ・アアルト コレクションから、ベース(120mm)
・1964年にオイバ・トイッカ(Oiva Toikka|1931-2019)がデザインしたカステヘルミシリーズから、ユニバーサルグラスとボウル
・1968年にオイバ・トイッカがデザインしたフルッタから、タンブラー
・1972年にオイバ・トイッカがデザインしたバード バイ トイッカから、バード シエッポ
・2019年と2020年にジャスパー・モリソン(Jasper Morrison|1959-)がデザインしたラーミから、ボウルとカラフェ
アルヴァ・アアルト コレクション ベース 120mm リサイクルエディション
バード バイ トイッカ シエッポ リサイクルエディション
フルッタ タンブラー リサイクルエディション
カステヘルミ ユニバーサルグラス リサイクルエディション
カステヘルミ ボウル 230ml リサイクルエディション
ラーミ ボウル 0.36L リサイクルエディション
ラーミ タンブラー リサイクルエディション(2021年12月発売予定)
ラーミ カラフェ リサイクルエディション(2021年12月発売予定)
気になるお値段は、例えば、アアルトの「アルヴァ・アアルト コレクション キャンドルホルダー」の場合、リサイクルエディションが税込3,520円なのに対し、リサイクルガラスを使用していないプロダクトは税込3,300円と、新商品として若干ですが高い設定に。「カステヘルミ キャンドルホルダー」も同様です。
ですが、これも、サステナブルな社会を実現するために、消費者として行う未来への投資と言えるのではないでしょうか。
なお、イッタラでは、100%リサイクルガラスコレクションを2022年に定番コレクションとしてローンチすることを目標としており、将来的には、工場から出るほとんどの廃棄ガラスを、新しいガラス製品の製造に利用することを計画しています。
左:カステヘルミ キャンドルホルダー / 右:アアルトコレクション キャンドルホルダー
イッタラ(Iittala)オンラインストア
https://www.iittala.jp/
国内でイッタラを展開するフィスカース ジャパンのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000061557.html