2021年7月2日初掲、9月6日会期延長を追記・会場写真追加
東京・乃木坂のTOTOギャラリー・間にて、スペインとアメリカを拠点に活動している設計事務所、アンサンブル・スタジオの展覧会が開催されています(フライヤーの会期は変更前のもの)。アンサンブル・スタジオの個展が日本で開催されるのは今回が初めて。
建築家プロフィール:
アンサンブル・スタジオは2000年に設立され、建築家アントン・ガルシア=アブリル(1969年生)とデボラ・メサ(1981年生)が主宰する職能横断型チームである。
彼らの作品はリサーチと実践のバランスをとりながら、ランドスケープの構築から住宅のプレファブリケーションといった多様な課題に取り組むために、タイポロジー、技術、方法論を刷新する。初期の作品から最新作まですべてのプロジェクトにおいて、彼らが扱う分野、そして社会における建築家の役割のさらなる進歩を目指して、実地実験を行っている。彼らの作品では、アート、科学、建設、開発とデザインとを連携させ、アイディアを最も良い方法で形に置き換える方法を探究している。 近年ガルシア=アブリルはマサチューセッツ工科大学にて、メサはジョージア工科大学にて教鞭を執る。
代表作に、〈ランドスケープの構造体〉(米国、モンタナ州、ティペット・ライズ・アート・センター、2016)、〈カン・テラ(大地の家)〉(スペイン、メノルカ島、2018~)などがある。
主な受賞に、RIBA チャールズ・ジェンクス賞(2019)など。
アンサンブル・スタジオは、単に建物のデザインを行うだけでなく、実験を通して自らの手で考え、建設方法まで考案することにより、他に類を見ない革新的な建築を生み出してきました。
なかでも注目は、彼らが近年手がけている、スケールの巨大かつ広大なプロジェクトです。
2016年には、アメリカのモンタナ州にあるティペット・ライズ・アート・センターにおいて、屋外彫刻のような一連の作品〈ランドスケープの構造体〉を発表。約48平方キロメートルにおよぶ広大な敷地に点在するこれらの作品群は、先史時代の遺跡を思わせるような構築物となっれいます。大地を”型枠”に利用しながらも、現代の技術をベースに、モックアップによる検証、コンピューターによるモデリングなど、複雑な構造計算と建設プロセスを経て完成しました(フライヤーの写真:ランドスケープの構造体 ドーモ[丸屋根])。
彼らのこの超越的なスケールの視点と、自然と響きあうような力強い造形、独自の構法を軸に、建築の可能性を追求する活動は、地球規模で建築を考える「Architecture of The Earth」というテーマに結実します。
本展では、「地球」と「建築」の関係性の探究のなかから生まれたプロジェクトに焦点をあて、アンサンブル・スタジオ独自のリサーチ・設計・建設の過程を、模型や映像を通じて紹介します。(en)
会期:2021年6月24日(木)~9月12日(日)26日(日)
開館時間:11:00-18:00
休館日:毎週月曜、7月22日(木)、7月23日(金)、9月23日(木)
夏期休業期間:8月9日(月)~16日(月)
入場料:無料(但し、予約制)
※新型コロナウイルス感染拡大防止の一環として、会期中は展覧会・Bookshop TOTO共通で予約制を導入
※状況により、会期や内容を変更する場合あり(最新情報はTOTOギャラリー・間 公式Webサイトにて発表)
会場:TOTOギャラリー・間
所在地:東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F(Google Map)
主催:TOTOギャラリー・間
公式ホームページ・予約はこちら:
https://jp.toto.com/gallerma
展覧会詳細:
https://jp.toto.com/gallerma/ex210608/index.htm
※新型コロナウイルス感染症拡⼤に伴う世界的なコンテナ不⾜と、スエズ運河座礁による海上輸送の混乱の影響により、当初予定していた開始日(6月8日)から変更、同理由により会期延長