2021年11月6日初掲、11月8日 minnaによるグラフィックデザインコンセプト文と会場画像を追加
埼玉県・東所沢の角川武蔵野ミュージアムにて、企画展「武蔵野3万年のレシピ」が11月3日から始まりました(本稿1枚目のミュージアム外観:Photo by toha)。
本展は、「食」という視点から、武蔵野という土地、歴史、文化を探っていくもの。旧石器人が食べていた季節の素材の石蒸焼き、縄文人がつくったいた木の実のクッキーと獲れたてジビエ、旨味たっぷりの貝スープなど、旧石器時代から現代まで、武蔵野を丸ごと味わうための7つのレシピと、レシピにまつわる資料が展示されます。
会場は無料・有料で大きく2つに分かれ、武蔵野台地の魅力と歴史などを伝える場として、同ミュージアムの5階に開館時より設けられている、武蔵野再発見をテーマに選書された書籍などが書棚に並ぶ「武蔵野回廊」(無料ゾーン)と、有料の企画展示などが開催される「武蔵野ギャラリー」から構成されます。
展示什器を含む会場の空間デザインは、建築家の原田真宏氏と原田麻魚氏による設計事務所・MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO(マウントフジアーキテクツスタジオ)がそれぞれ担当しています。
なお、本展で見られる写真作品は、1950年代に角川書店創業者である角川源義氏(1917-1975)が撮った当時の武蔵野の写真と、同じ地を2021年に写真家の新津保建秀氏が歩き、撮りおろしたもの。過去と現在が入り混じる空間となっています。
「武蔵野3万年のレシピ」展は、展覧会のグラフィックデザインを、デザイナーの角田真祐子氏と長谷川哲士氏によるデザインチーム・minna(ミンナ)が担当しています。
minnaによる会場グラフィックについて:
「土地、歴史、文化を探り、旧石器時代から現代まで、武蔵野を丸ごと味わう企画にあわせて、メインビジュアルは地層と食べ物をリンクさせたグラフィックパターンをスプーンで食べ進めることで、理解や味わいが深まる様子をデザインしています。会場空間へはメインビジュアルからグラフィックパターンとカラーを抽出し、展示物の世界観に合わせてレイアウトしています。」(minna)
なお、本展に連動して無料開放される「武蔵野回廊」の書棚は、ミューアジムのデザイン監修を手がけた、建築家の隈 研吾氏(隈研吾建築都市設計事務所 主宰)が、武蔵野の雑木林をイメージしてデザインしたものです。
本展に連動して、土・日曜日には「ダイダラマルシェ」を同フロアのエレベーター前にて開催。同フロアにあるレストラン[SACULA DINER]では、「縄文定食」などの期間限定メニューも登場します。
会場:角川武蔵野ミュージアム 5階
所在地:埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3 ところざわサクラタウン内(Google Map)
会期:2021年11月3日(水・祝)〜2022年2月13日(日)※会期が変更される場合あり
休館日:第1・3・5火曜(休館日が祝日の場合は開館し、翌日閉館)
※祝日開館時の営業時間は該当する曜日に準ずる
※会期、開館日・時間は今後変更される場合あり、最新情報は公式ウェブサイトにて発表
※レストラン営業日・時間は公式ウェブサイト参照
開館時間:日〜木曜 10:00-18:00 / 金・土曜 10:00-21:00)/ 入館締切は各日とも閉館30分前
入場料:1,200円(有料スペースはミュージアムの「スタンダードチケット」で入場可、4階展示と共通チケット:4階本棚劇場、エディットタウン-ブックストリート、荒俣ワンダー秘宝館、EDIT&ARTギャラリーが観覧可)
空間・什器デザイン:MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO
グラフィックデザイン:minna
写真展示(撮り下ろし):新津保建秀
主催:武蔵野回廊実行委員会
協力:角川メディアハウス
展示詳細
https://kadcul.com/event/49
角川武蔵野ミュージアム公式ウェブサイト
https://kadcul.com/