2022年9月6日初掲、2023年10月18日最新情報追記
3Dプリンタ住宅の開発を進めるセレンディクスが、人々が”車を買うように家を買う”ために必要な保険開発に着手、三井住友海上火災保険との業務提携を発表した。
3Dプリンタ住宅メーカー、セレンディクス(兵庫県西宮市)と、三井住友海上火災保険(東京都千代田区)が業務連携の背景。3Dプリンタ住宅専用の保険開発を進めることが明らかになりました(セレンディクス2022年9月6日プレスリリース)。
セレンディクスでは、世界最先端の住宅「NEXT HOUSE」の実現へ向け、3DP住宅「Sphere(スフィア)プロジェクト」を推進中。今年2月末から3月1日にかけて、愛知県小牧市にある百年住宅小牧工場の敷地内にて、3DP住宅〈Sphere〉のプロトタイプを建設し、実質的な作業を計24時間以内に完了させています(下の画像|施工:百年住宅、楓工務店、ナベジュウ、ルミノシティほか)。
『TECTURE MAG』でも取り上げ、各種メディアに報じられたこのニュースのあと、同社には、「欠陥や耐久性など、新しい形式の住宅ならではの不安があり、未然にケアして安定運用につなげてほしい」、「地震・台風への安全性など課題が多数あると思われる」といった、3Dプリンタ住宅の安全性に関する意見が数多く寄せられたとのこと。
これらの声を受けて、セレンディクスでは、昨今多発している自然災害から住宅が受けるリスクに関する知見、ノウハウ、保険引受実績を有する、三井住友海上火災保険の協力を仰ぐに至りました。
同社では、今年5月にサンワカンパニーとの業務提携を発表。続く6月には。耐震構造設計領域において国内で数多くの実績を持つKAP(東京都千代田)と業務提携を発表し、地震災害に強い3Dプリンタ住宅の施工を目指しています(2022年6月29日プレスリリース)。
本稿1枚目の画、左側のイメージパースは、KAPによる3Dプリンタ住宅〈Sphere〉の耐震構造設計図です。
今回の三井住友海上火災保険との業務提携により、自然災害などを含めたあらゆるリスクに備え、安心して「車を買える値段で」購入できる3Dプリンタ住宅の普及に努める計画です。
2023年10月18日情報追記
補償付き3Dプリンター住宅serendix10(スフィアモデル)購入者向け補償の提供開始
・補償対象:セレンディクスが販売したすべてのserendix10(スフィアモデル)
・補償内容:火災、風災、水災などによるserendix10(スフィアモデル)の損壊
・補償期間:1年間
詳細
https://www.atpress.ne.jp/news/372426
セレンディクス公式ウェブサイト
Serendix.com