熊本県山鹿市に本社を構え、インターネット集客を特色とした戸建住宅の設計、施工、販売および不動産関連事業を展開するLib Workは、3Dプリンタ住宅〈DEEP α〉の研究開発に着手。建築家の家所亮二氏と共同してプロジェクトを進めて行くことを発表。初期デザイン案を公開しました(2021年11月18日プレスリリース)。
取り組みの背景
建設業界では、住宅を建設する際に必要な協力業者の職人・技術者の高齢化をはじめ、人材不足が深刻な課題となっています。
住宅の施工および設計段階に3Dプリンタを導入することで、この問題を解消し、大幅なコストの削減、工期の短縮が見込めるとしています。造形的にも、曲線などのクリエイティブなデザインが可能となります
従来にないイノベーティブな「家」を開発・提供していくことを目指す、3Dプリンタ住宅〈DEEP α〉のデザイナーとして、家所亮二建築設計事務所と業務委託契約を締結。設計・デザインの領域では2社共同で開発を進めていくとのこと。
家所亮二氏プロフィール
1977年横浜市生まれ。2012年にHOUSE PLACE ARCHITECTURE associationを設立、2014年に株式会社家所亮二建築設計事務所に改組。建築から家具までスケールやジャンルを問わず、“ありそうでなかったコトやモノ”、“ヒト独自の本能や感覚、感情” にフォーカスし、ヒトの意識や考え方を豊かにしていく表現を目指している。主な作品に〈ニクノトリコ〉〈E Office〉〈MOMENTKANDA〉など。2018年にはミラノサローネにて家具〈ma ku〉〈wa ku〉を発表。〈Arrow →〉〈ピースハウス〉といったインスタレーションも手がける。
主な受賞歴として、〈reddot award2018〉〈iF DESIGN AWARD 2018〉のWinner選出。〈FRAME Awards 2018〉では3部門でノミネートされ、2部門でPeople’s Choice Winnerに選出された。2016年オープンの厳選焼肉 ニクノトリコ 六本木店〈ニクノトリコ〉は国内外で14の賞を獲得している。家所亮二建築設計事務所Webサイト
http://riao.co.jp/jp/
デザインコンセプト
・環境としては自然の中を想定し、地面から生えているような、ひと続きとなる有機的なフォルムに
・内部は床から壁を滑らかなラインにすること、天井や壁に大きな窓を設けることで自然に包まれるイメージ
・床と壁のラインを明確にせず、滑らかに繋ぐことでどこでも寄りかかったり寝そべることができるデザイン。クッションを持ってお気に入りの場所に陣取るのも良し、窓一面に広がる空や森を、そして季節の移り変わりを楽しむこともできる
3Dプリンタ住宅〈DEEP α〉は今後、国内市場だけでなく、海外の発展途上国への提供も視野に入れて研究開発が進められます。
2022年12月までに、コンパクトな3Dプリンタ住宅の試作品を完成させる計画です。(en)
Lib Work プレスリリース(2021年11月18日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000077.000022440.html