家具メーカー、家具小売業、物流企業など家具インテリア業界のサプライチェーンに関わる有志企業35社が参画し、家具インテリア業界の環境経営(サーキュラーエコノミー)促進に協同連携して取り組むことを目的に、家具インテリアリサイクル&リニュー協議会(会長:岡田贊三 / 飛驒産業株式会社代表取締役会長)が2023年6月28日付で設立されました。同日には都内にて設立発表会も開催されています。
参画各企業(五十音順):AKASE、アクタス、アスプルンド、伊藤忠テクノソリューションズ、遠州トラック、岡本總本店、家具の大正堂、かねたや家具店、カリモク家具、カンディハウス、三協運輸サービス、シラカワ、スリープセレクト、関家具、大運、TAKADA、タカダ・トランスポートサービス、TAKADA環境、TriValue、東京インテリア家具、東京ベッド、ドリームベッド、ナガノインテリア工業、日進木工、日本フクラ、馬場家具、パパネッツ、飛驒産業、冨士ファニチア、フランスベッド、マルイチセーリング、マルニ木工、ミサワ、三井デザインテック、リビングハウス
同協会は、家具インテリア業界有志によって設立され、業界内で起こるさまざまな事象に対し情報・意見交換や取り組みなどを行「家具経済同友会」を前身とする任意団体です。
その活動の中で、会員企業が問題提起した、家具販売時に顧客から引き取った不要家具の廃棄やリサイクル、それに伴う費用負担などの問題に対し、家具インテリア業界全体の課題として取り組むべく、同会の内部組織として発足した、廃家具の再資源化と再利用を推進する「リサイクル&リニュー促進協議会」が元になっています。
この活動をさらに推進、発展させ、不要家具のリサイクルだけでなく、製品の企画研究開発から、材料の調達、製造、流通、使用、修理、リユース、不要家具の引き取り、適正な処理と再生といった一連のサーキュラーエコノミーを、環境負荷の少ない方法で実現することを目的に、同業事業者とステークホルダーが連携して、社会的に通用する、新たな組織と事業構築の必要性から、新たな任意団体設立に至ったものです。
今後は、このサーキュラーエコノミーのループを基軸に、不要家具の引き取り・再利用・再資源化などによる資源循環および森林の生態系保全、CO2などの温室効果ガスの削減に注力することで、環境負荷の少ないサプライチェーンの構築とサーキュラーエコノミーを実現し、持続可能な社会に求められる家具インテリア業界となることを目標としているとのこと。
具体的には、4つのタスク・プログラムを設定。各タスクの推進に向け、会員企業による専門のワーキンググループ(以下WG)を発足させています。
タスク1:リソーシングWG
資源循環のループを繋ぐ体制と再資源化促進への研究開発タスク2:長期愛用WG
家具の長期耐用性を向上する修理メンテナンスも含めた仕組みの構築タスク3:ZEROカーボンWG
2050年実質ゼロカーボンへ向けた研究開発と取組み推進タスク4:再生デザインWG
環境性能評価の研究による環境にやさしい家具開発の推進
家具インテリアリサイクル&リニュー協議会では、生産・物流・販売の関連業種をサプライチェーンの「動脈産業」、メンテナンス、廃棄、再生などの業種を「静脈産業」と位置付け、これらを垂直に連携することでマネジメントを進めていく考えです。
設立日:2023年6月28日
会員数:35社(設立発表時点で上記・参画各企業の通り / 製造事業16社、販売事業10社、物流事業ほか9社)
協議会体制
会長:岡田贊三(飛驒産業代表取締役会長)
副会長:加藤信(カリモク家具取締役副社長)
副会長:西弘信(アクタス相談役)
幹事:池田一実(フランスベッド代表取締役副社長)
戦略マネジメントチーム:
榊原岳広(カリモク家具取締役商品部部長)、河原 勲(フランスベッド東京工場長)、高田輝成(TAKADA 代表取締役)、山﨑浩之(カンディハウス取締役)、松本貴充(東京インテリア家具物流課課長)、福村 勉(アクタスSCM本部長補佐)、中村孝之(アクタスアドバイザー、生活空間研究室代表)、青木信之(TAKADA顧問)、佐藤景敏(タカダ・トランスポートサービス)、小高圭介(TriValue取締役、伊藤忠テクノソリューションズ未来技術研究所所長代行)
家具インテリアリサイクル&リニュー協議会 公式ウェブサイト
https://kagurandr.com
R&R協議会 公式インスタグラム
https://www.instagram.com/kagu.rr/