韓国ソウル市の江南地区新沙洞(カロスキル)に、UDSの韓国現地法人・韓国UDSが企画、設計、運営を手がける〈ホテル アンテルーム ソウル〉が10月22日に開業しました(UDS 2020年10月23日プレスリリース)。
UDSグループとしては、中国・北京の〈MUJI HOTEL BEIJING〉に次いで2軒目となる海外でのホテルで、国内で展開してきたUDSのホテルを海外で展開する初のプロジェクトとなります。
ホテル アンテルームの第1号店は、学生寮として使用されてきた建物をコンバージョンした〈ホテル アンテルーム 京都〉(2011年開業)。2軒目は今年2月には沖縄に〈ホテル アンテルーム 那覇〉が開業しており、ソウルのホテルは3軒目となります。ホテルのアートディレクションを、京都開業当初からのパートナーである彫刻家・名和晃平氏が率いるクリエイティブ・プラットフォーム「Sandwich」が、京都、那覇に続いて今回も手がけます。
ホテル アンテルームは、アート&カルチャーで地域に新たな賑わいを生み出す場として展開しており、〈ホテル アンテルーム ソウル〉もそのコンセプトを踏襲します。ホテルがあるカロスキルは、今日ではショッピングスポットとして若者を中心に賑わっているエリアですが、かつては個性的なショップとイチョウの並木が並ぶ街でした。その当時の土地の記憶を踏まえ、ソウルの今のアート&カルチャーを体感できる、新しい発見や出会いを生み出す場として計画されました。
地下1階にあるフロントとつながった、地下2階のギャラリースペース「GALLERY 9.5 SEOUL」では、韓国だけでなくアジア全域の若手アーティストの発表の場となることを目指し、企画展を11月に開催する予定です。
客室のインテリアは、木を中心とした自然素材を用いて、住宅のような納まりや形にこだわり、友人の家を訪れたような感覚でリラックスして過ごせる、温かみのある空間となっています。
客室最上階18階には。ソウルを横断する川・漢江(ハンガン)を一望できるアトリエルームが2室。それぞれに韓国と日本のアーティストによるアート作品を設置しています。
館全体のサウンドスケープを、ミュージシャンで、名和晃平氏の個展《ORACLE》のサウンドスケープなども手がけている原 摩利彦氏が担当しているのも、ホテルを訪れたら鑑賞したいアートの1つです。(en)
所在地:韓国 ソウル市江南新沙洞561-19(Google Map)
敷地面積:338.3m²
建築面積:171.39m²
延床面積:3,670.5m²
客室数:112室(約14m²~24m²、全6タイプ)
付帯施設:ギャラリー、レストラン、カフェバー
規模:地下4階、地上19階建
構造:鉄骨コンクリート造
建築主:キム・ウシク
企画:UDS、韓国UDS
設計:UDS、韓国UDS
施工:建築 / EAN R&C、内装 / デザインファーム
アートディレクション:Sandwich Inc.、UDS
参画アーティスト(五十音順): 大庭大介、鬼頭健吾、清川あさみ、品川美香、田村琢郎、土取郁香、原 摩利彦、ぺ・ソンヨン、三木章弘
運営:韓国UDS
グランドオープン:2020年10月22日
撮影:ナカサアンドパートナーズ(Nacasa & Partners)
公式ウェブサイト:https://www.anteroom-seoul.com/