京都大学大学院医学研究科・医学部は、がん免疫研究・治療を推進するための中核施設として「がん免疫総合研究センター Bristol Myers Squibb(ブリストル・マイヤーズスクイブ)棟」を建設すると発表しました(2021年1月26日発表プレスリリース)。建物の基本設計は、京都大学施設部のほか、二度にわたるがん手術を体験したことを公表している建築家の安藤忠雄氏も参画します。
「がん免疫総合研究センター(CCII: Center for Cancer Immunotherapy and Immunobiology)」は、京都大学大学院医学研究科の附属教育研究施設として2020年4月に設置られた施設で、がん免疫療法の研究を専門とする日本初の研究機関(初代センター長:本庶 佑 / 京都大学高等研究院特別教授)。同センターは、次世代のがん治療およびがん免疫療法の科学的な発展に取り組む、国内外の研究者が結集するハブとしての役割を担っています。
https://www.ccii.med.kyoto-u.ac.jp/
建設される新施設・Bristol Myers Squibb(ブリストル・マイヤーズスクイブ)棟は、年内に着工し、2023年の施設完成、使用開始を目指すとのこと。がん免疫総合研究センターの中核施設として、研究者や教員、企業による若手PI(Principal Investigator)の支援や、産学連携の促進にも活用されます。
新施設の建設費用として、国からの補助金に加え、医薬品の輸入、製造、販売などを行っている、グローバルなバイオファーマ製薬企業・ブリストル・マイヤーズスクイブ株式会社(本社:東京都新宿区西新宿、代表取締役社長:ジャン=クリストフ・バルラン)が行った総額55億円の寄附金も、本部棟建設資金として充てられます(同社 1月27日プレスリリース)。(en)
建物概要(京都大学発表)
名称:がん免疫総合研究センター Bristol Myers Squibb棟
建築面積:約1,700m²
延床面積:約9,500m²
構造:鉄筋コンクリート造(地上5階、地下1階)
基本設計:安藤忠雄建築研究所+京都大学施設部
実施設計:
建築:教育施設研究所
設備:総合設備計画
ブリストル・マイヤーズスクイブ社 プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000059961.html