2023年3月4日初掲載、12月6日最新イメージパース追加
東京・港区内に今秋グランドオープンする新街区「麻布台ヒルズ」[*1]にて開業準備が進められているホテル〈ジャヌ東京〉の続報です。客室など館内のイメージパースが公表されました。
「ジャヌ(Janu)」とは、ラグジュアリーホスピタリティのパイオニア、アマン(Aman)[*2]の姉妹ブランド」で、〈ジャヌ東京〉は世界各地で進行中のプロジェクトのなかでトップを切っての開業となります[*3]。
サイトは、森ビルが進めている大規模都市再生事業「虎ノ門・麻布台プロジェクト」の敷地内、B-2街区(プロジェクト全体概要とジャヌ開業予定については『TECTURE MAG』2021年2月掲載のニュースを参照)。アメリカの設計事務所、ペリ・クラーク アンド パートナーズ(Pelli Clarke & Partners)がデザインするタワーの1階から13階を専有します。
〈ジャヌ東京〉のインテリアデザインは、アマンの長年のパートナーである設計事務所・デニストン(Denniston Architects)のジャン=ミッシェル・ギャシー(Jean-Michel Gathy)が担当します。
〈ジャヌ東京〉の6階から13階を占める客室フロアに、ゲストルームとスイートは合計122室。55m²のデラックスルームから284m²の「ジャヌスイート」まで、全室に床から天井までの高さの窓を配し、ゆったりとした空間を確保するとともに、その多くは東京タワーあるいは「麻布台ヒルズ」の緑を望むプライベートバルコニーを備えます。
ジャヌスイートは、広々とした2つのプライベートバルコニーを有し、東京タワーと都市のスカイラインが望めます。カウンター付きのモダンなキッチン、6名まで座れるダイニングテーブル、書斎とライブラリー、ゆったりとしたラウンジを備え、自宅のようにくつろげるラグジュアリーな空間となっています。広さは284m²で、隣接するスイートを含む3つの客室とコネクトすると総面積は519m²となり、都内ラグジュアリーホテルのスイートでは最大となります。
食においては、イタリアン、和食、中華を含む8つのレストラン&バーがオープン。ジャヌのコンセプトである「つながり」「インスピレーション」「探究心」をテーマに、活気あるダイニングシーンを展開します。
ジャヌ東京のウェルネス施設「ジャヌ ウェルネス」では、つながりとソーシャルエクスペリエンスの共有をコンセプトに、利用者1人ひとりのウェルビーイングを実現するサポートを提供します。
総面積は約4,000m²。東京のラグジュアリーホテルでは最大級を誇ります。都内最大級のジム(340m²)、ボクシングやスピニングバイクなどグループエクササイズ用の5つのムーブメントスタジオ、ワールドクラスのトレーニング、リカバリー、リラクゼーション施設を完備。広々としたハイドロセラピー&サーマルエリアには、25mの温水プールを中心に、日本の銭湯のような独立したラウンジプールも備え、それぞれに冷温プランジを持つハマム(トルコ発祥のサウナ)とバーニャ(ロシア発祥のサウナ)の2つのプライベートスパハウス、さらには9つのトリートメントルーム、高気圧セラピー室を備えたリカバリースタジオも完備。これまでのホテルスパのコンセプトを超越したウェルネスを提供します。
「ジャヌ ウェルネス」はホテル宿泊者およびメンバーシップ「ジャヌ東京 ウェルネスコレクティブ」の会員のみが利用可能なエクスクルーシブな施設となり、会員専用のメンバーズラウンジも用意されます。
サンスクリット語で「魂」を意味する「ジャヌ」は、アマン同様に、ジャヌならではの体験をゲストに提供します。アマンの静謐(せいひつ)な隠れ家とは対照的に、躍動的なソーシャルシーンを展開する予定で、上記の美食、ウェルネスのほか、アート、デザイン、さまざまなサービスを通じて、東京のModern Urban Villageを体現することをコンセプトに掲げる「麻布台ヒルズ」にふさわしい、訪れた人々に活力と回復をもたらす空間となることを目指します。
ヴラッド・ドロニン氏(アマンおよびジャヌ会⻑兼CEO)コメント:
「ジャヌのアイディアと開発は、アマンの長期的な戦略ビジョン[*3]から生まれました。アマン独特のサービスや優れた空間デザインの特徴を保ちながら、アマンとは異なるリズムとスピリットで、幅広いゲスト層とラグジュアリートラベラーのニーズにお応えしたいと考えております。現在のホスピタリティ業界では、人とのつながりや冒険、思い出に残るような体験、そしてデスティネーションに大きな期待が寄せられています。ジャヌは、このような需要の高まりに応えるために、ブランドの価値にふさわしい、エネルギーと躍動感に満ちた先駆的なデスティネーションである東京を最初の拠点といたしました。〈ジャヌ東京〉は、「麻布台ヒルズ」プロジェクトの一員となると同時に、ジャヌブランド、そして今後誕生するすべてのジャヌホテルの指標となります。〈ジャヌ東京〉は、この活気あるコミュニティの中心として、カルチャーとアートが交錯する刺激的な新しい世界を創っていくことでしょう。」
なお、〈ジャヌ東京〉の総支配人には、過去4年間、伊勢志摩国立公園内に2016年に開業した〈アマネム〉にて総支配人を務めた田中紀子氏が就任するとのこと。
所在地:東京都港区麻布台1丁目2-2(Google Map)
客室数:122室
付帯施設:レストラン、バー、スパ、プール、ジムほか
開業予定:2024年春(当初発表より変更)
宿泊予約開始:2023年12月5日
Janu Website
https://www.janu.com/ja/
*1.麻布台ヒルズ
森ビルが中心となり、30年の歳月をかけて再開発、2023年11月に開業を迎える新街区。六本木・神谷町・虎ノ門エリアを横断する総面積は8.1ha(ヘクタール)におよぶ。グリーンとウェルネスをテーマに、緑につつまれ、人と人がつながる”広場”のような街「Modern Urban Village」をコンセプトに掲げる。
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*2.アマン(Aman)
プライベートな邸宅にいるかのような心温まるもてなしと、常に小規模であること、そして美しさの際立つラグジュアリーで非日常的な体験のできる、プライベートなリゾート・コレクションとして、1988年に創設。プーケット島のアマンプリ(平和なる場所)から始まり、現在では世界20カ国の都市あるいは郊外(秘境)にて、34軒のリゾートを展開。そのうち12都市でアマンブランド・レジデンスを展開する。2023年3月現在で10軒の新たなプロジェクトが進行中。
*3.アマンの世界展開
アマンでは、アマン スキンケア(2018年)、サプリメントシリーズのスヴァ(2020年)、アマン ファインフレグランス(2020年)、プレタポルテコレクションのアマン エッセンシャルズ(2021年)、パフォーマンススキンケアラインのアマン エッセンシャルスキン(2023年)など、レジデンスの枠を超え、その魅力的なライフスタイルを提供すべく成拡張している。2020年には、サンスクリット語で「魂」を意味する新しいホテルブランド「ジャヌ」を立ち上げ、人々の交流、遊び心あふれる表現、ソーシャルウェルネスを体験の中核とする、ユニークなホスピタリティを提供することを目指す。発表時現在で2023年秋に開業する〈ジャヌ東京〉のほか、サウジアラビアのアルウラを含む7つのデスティネーションで開発が進められている(その後、2024年3月開業予定に変更発表あり)。
最新プレスリリース(2023年12月6日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000132766.html