昨年11月に開業した東京の新街区「麻布台ヒルズ」に〈カルティエ ブティック 麻布台ヒルズ店〉が3月27日にオープンしました。
新店舗の立地は、カルティエをはじめ、エルメス、ディオールといったラグジュアリーブランドのストア・ブティックが軒を連ねる、「麻布台ヒルズ」の中央広場に隣接した、ガーデンプラザのエリア。昨秋の「麻布台ヒルズ」開業時には、今春の開業予定を予告した工事囲いが確認されていました。
特徴的なファサードのデザインを、建築家の永山祐子氏が率いる永山祐子建築設計が担当。ブティックのインテリアデザインは、カルティエのパリ本店の内装をデザインした建築家の1人であるローラ・ゴンザレス(Laura Gonzalez)氏が手がけています。
永山祐子氏が手がけたファサードで確認できる有機的なラインは、周りの緑と調和し、「麻布台ヒルズ」の街並みにも溶けこむ柔らかな印象を与えます。
カルティエがジュエリーデザインにおいて追求し続けてきた「動き」をテーマにデザインされており、メゾンの伝統的な職人技法であるギヨシェ彫刻の模様に着想を得て、それぞれ色の異なる3本のラインをずらし、小さなスケールでのパターンを重ねることで、ファサードに”モアレ”や”揺らぎ”の視覚効果を生み出し、ファサード全体に動きを感じさせています。店内の照明が漏れる夜と昼とでは外観の印象が変わるのも特徴です。
ブティックのインテリアを手がけたローラ・ゴンザレス氏は、フランス・パリのラペ通りにある、2022年10月にリニューアルオープンしたカルティエ ブティック(パリ本店)のインテリアを、モワナー・ベタイユ、ステュディオパリジアンとともに担当した建築家の1人です(詳細は2022年10月31日プレスリリースを参照)。ゴンザレス氏はこれまでにも世界各地のカルティエ ブティックの内装を手掛けています。
〈カルティエ ブティック 麻布台ヒルズ店〉では、水、岩、曲がりくねった道、木々など、伝統的な庭園の主な要素を取り入れ、日本とフランスの文化を融合が意識されました。インテリアの細部までこだわり、ラグジュアリーと親密さが共存するブティック空間です。
メインエントランスから広がるグリーンを基調としたエリアには、カルティエのアイコニックなジュエリーやメンズアイテムを展開。壁面には竹林が描かれ、カルティエの真髄であるクリエイションの世界へ誘うかのような曲がりくねった道は、ウィメンズエリアへと人々を誘います。
桜をモチーフとしたシャンデリアをしつらえ、優しく穏やかなピンクが華やぎを与えるこのエリアの中心にあるアートウォールには、若さの象徴として藤の花がグラフィカルに表現されています。カルティエにとって「藤」は親しみのある植物です。貴重なアーカイブピースで構成される「カルティエ コレクション」に収蔵品の1つであるブローチは、19世紀末に刊行された書籍『芸術の日本』に掲載されていた「藤」の図版にインスパイアされ、誕生したものとのこと。メゾンの創業当初から日本に対する関心の高さがうかがえるこのアートウォールは、日本とフランスの文化の懸け橋を象徴しています。
フランスの名窯、エモー・ドゥ・ロンウィのエナメル(七宝焼き)の技術が用いられ、細部に至るまで卓越性を追求したこのエリアでは、それぞれの時代に呼応したタイムレスなデザインを常に生み出し続ける、カルティエのハイジュエリーの数々を常時見ることができます。
〈カルティエ ブティック 麻布台ヒルズ店〉の2Fには、日本初となる完全予約制サロンが用意されました。大きなランタンのような開放的なスペースは、ティーハウス、ヨーロピアンバーとして使用されます。
部屋の左右には、2つのオープンテラスが設けられており、1つはフランスの印象派の画家たちが愛した色彩豊かな自然あふれるテラス、もう一方は日本を象徴する藍色とのコントラストが特徴のテラスとなっています。
所在地:東京都港区麻布台1-2-4 麻布台ヒルズ ガーデンプラザC 1F(Google Map)
営業時間:11:00-19:00 ※19:00-20:00はアポイント制
定休日:月曜(祝日の場合は営業)
取扱製品:ジュエリー&ウォッチ、レザーグッズ、アクセサリー、フレグランス
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