ビジュアルデザインスタジオ・WOW(ワウ)の展覧会「Unlearning the Visuals(アンラーニング・ザ・ビジュアルズ)」が、東京・天王洲にある寺田倉庫の施設[E HALL]にて始まった。10月30日までの会期中、無休で開催される。
WOWは「ビジュアルデザイン」—「視覚的なモノ・コト(= ビジュアル)はすべてデザインの対象である」というコンセプトのもと、常にその活動のフィールドを拡大し続けてきました。
建築関連では、2011年のミラノサローネに出展したキャノンのインスタレーション「NEOREAL WONDER」を、トラフ建築設計事務所、TRUNKらとともに制作。近年では、今夏に仙台にオープンした〈OF HOTEL(オブ ホテル)〉の1階エントランスホールで展開するデジタルインスタレーションを手がけています。2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)では、テーマ事業「シグネチャーパビリオン」の1つで、落合陽一氏がプロデュースする「いのちを磨く」パビリオンのクリエイターチームにも参画しています。
本展では、寺田倉庫の大空間を活用し、没入感溢れる迫力の映像作品のほか、実験的な映像作品、来場者のインタラクションが可能な作品など、WOWの表現における多様性に満ちた作品群が展開します。
新たなオリジナル作品が披露されるのをはじめ、WOWの作品群が一堂に会して公開されます。今回のような大規模展は、2018年に開催された展覧会「WOW Visual Design Studio ―WOWが動かす世界―」以来となります。
多数の鏡を空間に配し、反射と錯視効果で映像を体験する〈Viewpoints〉
“像を結ばない”不完全な映像を人間の無限の解像度で鑑賞する〈Refraction〉
直感的な動作で映像とインタラクションを楽しむ〈回す〉
WOW仙台チームによる「祝祭」をテーマにした没入感と迫力溢れる大型映像作品〈祝彩風祭〉
映像と建築の融合を試みながら映像にかたちを与える〈モーション・モダリティ / 風の痕跡を持つ通路〉
本展のテーマに掲げた「Unlearn」とは、これまで学んできたものごとを今一度自らの思考と手を使って紐解き、新たに血肉として身につけることを意味しています。 WOWの次世代を担う注目のクリエイターたちが中心となり、高い技術力と表現力を武器として、次の世代につながる新たな表現を探求します。
#WOW inc. Tokyo YouTube「WOW25「Unlearning the Visuals」Teaser Movie」(2022/09/30)
ファッションブランド「メゾン ミハラヤスヒロ」とWOWのコラボスニーカーを限定制作。本展会期中、会場にて100足限定で発売されます。
WOWと「メゾン ミハラヤスヒロ」のコラボレーションは、2011年にルーヴル美術館の地下で行われたパリコレクションのイベントで、インスタレーション作品を発表して以来となります。
また、今回のコラボレーションを記念して、WOW ARアプリ[*1]から、メゾン ミハラヤスヒロのオリジナルキャラクター「靴紐結べな君」[*2]が登場するAR作品がApp Storeからリリースしました。スニーカーが手元になくても、アプリをダウンロードすれば、みんなで「靴紐結べな君」になって遊ぶことができるというもの。
App Store
https://apps.apple.com/jp/app/id1520358851
公式サイト
https://www.wowar.app/collaboration-1
*1.WOW AR アプリ
AR(拡張現実)+モーショングラフィックスによるアートインスタレーションを楽しむことができるアプリ。ARを使ってあらゆる環境をアートインスタレーション化することを目標とし、2020年開設以来、モーショングラフィックス作品を5点発表。そのうち「WOW PORTAL」は、優れた映像作品に贈られるアメリカのTELLY AWARDのImmersive & Mixed Reality Craft-Use of AR部門にて銀賞を受賞。
https://www.wowar.app/
*2.靴紐結べな君
自称“1972年生まれ。福岡育ち”というデザイナー三原氏と同じプロフィールを持ち、「自分の靴紐が結べない」という謎に包まれた「メゾン ミハラヤスヒロ」のオリジナルキャラクター
ワウ株式会社 会社概要
東京、仙台、ロンドン、サンフランシスコに拠点を置くビジュアルデザインスタジオ(代表取締役:高橋裕士)。
CMやコンセプト映像など、広告における多様な映像表現から、さまざまな空間におけるインスタレーション映像演出、メーカーと共同で開発するユーザーインターフェイスデザインまで、既存のメディアやカテゴリーにとらわれない、幅広いデザインワークをおこなっている。近年は、積極的にオリジナルのアート作品やプロダクトを制作し、国内外でインスタレーションを多数実施。作り手個人の感性を最大限に引き出しながら、ビジュアルデザインの社会的機能を果たすべく、映像の新しい可能性を追求し続けている。
www.w0w.co.jp
会期:2022年10月15日(土)〜10月30日(日)※会期中無休
開場時間:11:00-20:00(最終入場19:30)※10月20日(木)のみ16:00最終入場、16:30終了)
会場:寺田倉庫 E HALL
所在地:東京都品川区東品川2-1-3(Google Map)
入場料:一般 1,000円(オンライン前売 800円)、学生 500円(土日料金、平日は無料)
※チケットの購入には「ArtSticker」の新規登録またはログインが必要
※学生チケットも前日までのオンライン予約が可能(但し、割引なし)
※学生は入場時に受付で学生証等の提示が必要
主催:WOW
「Unlearning the Visuals」公式ウェブサイト
https://25ex.wow.inc/
会期中、展示中の作品の制作背景やプロセスなどについて、WOWスタッフが解説する、オンライントークイベント「WOW Talk」が、以下の日程で計3回、WOW YouTubeチャンネルよりライブ配信されるほか、WOWスタッフによるギャラリーツアーも会場にて開催されます。
WOW Talk Vol.10
Behind the Scene of “viewpoints” & “回す”
ゲスト:高橋裕行(インディペンデント・キュレーター)
日時:10月17日(月)19:00〜
配信:WOW YouTube Channel
https://www.youtube.com/user/wowinctokyo
WOW Talk Vol.11
Behind the Scene of “祝彩風祭” & “Refraction”
日時:10月18日(火)19:00〜
配信:WOW YouTube Channel
https://www.youtube.com/user/wowinctokyo
WOW Talk Vol.12
「光を見つめ、映像のこれからを知る」
ゲスト:車田 創(月刊『商店建築』副編集長 増刊『Commercial Space Lighting』編集長)
日時:10月21日(金)19:00〜
配信:WOW YouTube Channel
https://www.youtube.com/user/wowinctokyo
開催日時:「Unlearning the Visuals」公式サイトにて随時更新
定員:各回10名
聴講料金:無料(但し、展覧会入場チケットが別途必要、要予約)
参加方法:本展チケットページにてギャラリーツアー付きのチケットを選択
※ギャラリーツアーチケットは、前日までのオンライン販売
オンライントークイベント・ギャラリーツアー詳細
https://25ex.wow.inc/event