国立新美術館の館内見学ツアーが12月4日に開催されます(要申込、応募多数の場合は抽選)。
同美術館は、建築家の黒川紀章氏(1934-2007)と日本設計の共同体(黒川紀章・日本設計共同体)が設計し、2007年1月に開館しました。黒川氏の生前に完成した最後の美術館です。
国内最大規模の展示スペース(14,000m²)となる12の展示室、アートライブラリー、講堂、研修室のほか、レストラン、カフェ、ミュージアムショップなどの付帯施設を有します。
設計監理:黒川紀章・日本設計共同体
施工:鹿島・大成・松村特定建設工事共同企業体、清水・大林・三井特定建設工事共同企業体
着工:2002年(平成14)7月16日
竣工:2006年(平成18)5月31日
開館:2007年(平成19)1月21日
階数:地上4階(1階、中2階、2階、中3階、3階、4階)、地下1階構造:鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート)
建築面積:12,989.56m²
延床面積:49,834.12m²
館内を巡る建築ツアーは、開館前の2006年秋にお披露目を兼ねて行われたのが初回となります。開館後は、小学生を対象としたバックヤードツアーが夏季に行われていました。
2017年に開館10周年を迎えるのを機に、館内見学ツアーが特別プログラムとして企画されます。日本設計の協力のもと、黒川紀章氏のこだわりが詰まった建物のデザインと構造、美術館としての特別な機能をもった建築の見どころなどを伝える”大人向け”の建築ツアーとして本格的に再開されました。
2017年の「国立新美術館開館10周年記念ウィーク」企画のツアーでは、日本設計社員のほか、美術館スタッフや学生のボランティアもガイドを務めました。館内各フロアや有機的な曲線で知られるガラスカーテンウォールの外観、バックヤードなどを見学する「スタンダードコース」(所要約60分)と、機械室(メカニカルウェハー)や屋上も見学できる約90分の「マスターコース」館内ツアーが行われ、どちらも好評を博したとのこと。
その後も継続して開催され、2020年春以降は新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を講じながら執り行われて今日に至ります(本稿1枚目の画像:2022年6月開催時の様子 提供:国立新美術館)。
今年12月に予定しているツアーは、日本設計の社員有志が解説を担当する「マスターコース」です(午前と午後の計2回開催)。
設計のプロが建築の特徴を解説するとともに、美術館のスタッフが美術館の活動についても紹介。開館15周年を迎えた国立新美術館のダイナミックな空間を90分かけて巡ります。
開催日時:2022年12月4日(日)
(1)11:00-12:30 / (2)14:30-16:00
見学場所(予定、前回に準じた場合):研修室、2階ロビー、展示室、1階ロビー、外観(ガラスカーテンウォール、別館、遊歩道など)、地下1階バックヤード、メカニカルウェハー(機械室)、作業用エレベーター、光壁など
ツアーガイド:日本設計社員、国立新美術館職員、インターン、サポート・スタッフ
対象:高校生以上
定員:各回30人 ※応募者多数の場合は抽選
参加方法:要申し込み、国立新美術館ウェブサイト上の申し込みフォームにて受付
申込締切:11月24日(木)12:00
参加費:無料
問合せ先:TEL.050-5541-8600(ハローダイヤル)
主催:国立新美術館
協力:日本設計
詳細・申込受付ページ
https://www.nact.jp/education/tour/20221204.html
〈国立新美術館〉施設概要
所在地:東京都港区六本木7-22-2(Google Map)
開館時間:10:00-18:00(金・土曜は20:00まで)
※2022年11月19日(土)~2023年1月28日(土)の毎週金曜は20:00まで
※入場は各日とも閉館30分前まで
休館日:火曜(祝日または振替休日にあたる場合は開館し、翌平日休館)、年末年始(2022年12月27日[火]~2023年1月11日[水])
問い合わせ先:050-5541-8600(ハローダイヤル)国立新美術館ウェブサイト
https://www.nact.jp/