TOTO出版より、東京で開催された2つの夏季オリンピック(以下、東京大会)を軸に、日本を代表する2人の建築家、丹下健三(1913-2005)と隈 研吾(1954-)の建築思想を読み解くことを試みる書籍が刊行されました。1964年・2020年の東京大会を軸に、丹下健三と隈研吾の共通点と差異、東京大会での実践、パリとの関わりなどを比較対照し、その魅力に迫ります。
隈本人による解説文に加え、建築家で建築史家の豊川斎赫(1973-)による解説文も収録。さらに、写真家の石元泰博(1921-2012)撮影の代々木競技場(竣工時名称は国立屋内総合競技場)、瀧本幹也(1974-)撮影の国立競技場の写真も多数収録され、多角的に両者の建築思想が紐解かれます。
なお本書は、2024年5月から6月にかけて、フランス・パリのパリ日本文化会館で開催された「丹下健三と隈研吾展 -東京大会の建築家たち」の公式図録(和英版)として刊行されています。ユネスコ(国際連合教育科学文化機関、United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization U.N.E.S.C.O. )によって採択される世界遺産への登録を目指す〈代々木競技場〉の建築的魅力をあらためて提示する1冊です。
編者:隈 研吾、豊川斎赫 ※日本語+英訳録
ブックデザイン:原 研哉+中村晋平(日本デザインセンター)
判型・体裁:A4判変型(290×220mm)・並製
ページ数:116頁
ISBN:978-4-88706-412-6
発行年月:2024年12月
発行:TOTO出版
詳細(立ち読みページあり)/ TOTO出版ウェブサイト
https://jp.toto.com/publishing/detail/A0412.htm