群馬県前橋市にて開業準備が進んでいる〈白井屋ホテル / SHIROIYA HOTEL〉の開業日が2020年12月12日(土)に決定しました。11月4日(水)より宿泊・料飲予約受付も開始されています(白井屋ホテル 2020年11月4日プレスリリース)。
同ホテルは、建築家の藤本壮介、プロダクトデザイナーのジャスパー・モリソン、作家のレアンドロ・エルリッヒといった国内外のクリエイターが参加している再生プロジェクト。旧称を白井屋旅館といい、江戸時代の創業の歴史ある宿でしたが、2008年に廃業。一時は取り壊しの危機にありましたが、2014年から再生プロジェクトがスタート。2019年12月12日にホテルの開業準備室開設と従業員の採用、およびホテル外観のイメージビジュアルも発表されています(下の画)。
ホテルの構成は、旧白井屋の建物を大胆にリノベーションしたヘリテージタワーと、利根川の旧河川の土手をイメージして新築されたグリーンタワーの2棟で構成されます。
ビルの改修(リノベーション)および新築棟の建築デザインを手がけるのは、建築家の藤本壮介。ヘリテージタワーでは、かつての老舗旅館のコンクリートの構造をあらわしとして大胆な吹き抜け空間に。グリーンタワーは、前橋のビジョン「めぶく。」の象徴であり、旧河川の地形を活かした「土手」を模した藤本壮介らしいデザインとなっています。
ヘリテージタワーの客室には、ジャスパー・モリソン、ミケーレ・デ・ルッキ、レアンドロ・エルリッヒ、藤本壮介による4つのスペシャルルームを用意。それぞれの作家が、ひとつの客室を作品のように内装設計をイチから手がけています。
上記の特別室以外の客室は、藤本壮介建築設計事務所が設計・デザインを担当。穏やかな色調の中に、素材へのこだわりやディテールが楽しめる宿泊空間となっています。
また、グリーンタワーの客室にはバルコニーが用意され、タワーを覆う植栽との一体感を味わうことができます。
ベッドのマットレスには国内外のラグジュリーホテルに採用されているサータブランドを採用。カーテンはテキスタイルデザイナーの安東陽子がデザインしました。客室の備品はスタイリストの長山智美が厳選したものを用意。同ホテルでは、環境、衛生面への配慮に重きを置き、プラスティック製品、ビニル包装を最小限にとどめます。
各客室にはそれぞれ異なるアート作品がしつらえられるほか、レアンドロ・エルリッヒによるインスタレーションをはじめ、さまざまなアート作品が館の内外に展示されます。
食においては、ミシュラン2つ星のシェフ・川手寛康監修のもと、上州の食文化と食材を活かしたメインダイニング「the RESTAURANT」と、気軽に利用できるオールデイダイニングの「the LOUNGE」を用意。驚きに満ちたさまざまな食体験を提供します。
かつて絹産業でイノベーションを興し、日本近代化の先駆けとなった前橋において、300年以上もの歴史を誇っていた白井屋旅館が幕を閉じたその跡地に、暮らす人と訪れる人が集い、交流するリビングルームのような、新たなアートと食文化の発信の場(デスティネーション)が誕生します。(en)
白井屋ホテル(SHIROIYA HOTEL)施設概要
開業日:2020年12月12日(土)
所在地:群馬県前橋市本町2-2-15(Google Map)
アクセス:JR前橋駅より徒歩約15分
TEL:027-231-4618
客室数:25室(ヘリテージタワー:17室 / グリーンタワー:8室)
客室面積:25m²〜
客室料金:30,000円〜(消費税・サービス税別)
構造:RC構造4階建 (ヘリテージタワー、グリーンタワー共に)
延床面積:2,565.46m²(ヘリテージタワー:1,744.52m² グリーンタワー:820.94m²)
施設:
ヘリテージタワー:フロント、「the RESTAURANT」、「the LOUNGE」
グリーンタワー:フィンランドサウナ、ミストサウナ
運営会社:白井屋ホテル株式会社
〈白井屋ホテル / SHIROIYA HOTEL〉公式ウェブサイト
www.shiroiya.com/
〈白井屋ホテル / SHIROIYA HOTEL〉公式インスタグラム
改修前のホテルの写真や、最新の現場の状況を随時掲載
www.instagram.com/shiroiyahotel/
予約受付サイト
www.shiroiya.com