島根県・隠岐諸島に展開する〈隠岐ユネスコ世界ジオパーク〉は、自然と人間との共生及び持続可能な開発を実現することを目的とする、ユネスコの地域認証制度「ユネスコ世界ジオパーク」の1つ。日本国内では6番目となる認定を2013年に受けています。
隠岐ユネスコ世界ジオパークの運営は、一般社団法人隠岐ユネスコ世界ジオパーク推進協議会(理事長:池田高世偉氏 / 隠岐の島町長)[*1]が担い、さまざまな企業・組織と連携しながら、隠岐の豊かな自然や同ジオパークの魅力を伝えてきました。
*1.ジオパークによる地域活性を目指し、隠岐ジオパーク推進協議会として2009年に設立。同年に日本ジオパーク認定、2013年に隠岐が世界ジオパークに認定される。2015年に世界ジオパークがユネスコの正式事業となったことを受け、改組。現在はユネスコ世界ジオパークの一員として活動している
これらの活動をさらに発展させる新施設〈Entô(エントウ)〉が今年7月、海士町(あまちょう)に開業します。ユネスコ・グローバル・ジオパークである隠岐との協働により誕生するもので、ビジターセンターとホテルから成り、国内初のホテル・ジオ一体型拠点施設となります。人口約2300人の海士町における地域活性化の取り組みであります。
開業を来月に控えた6月21日、隠岐ユネスコ世界ジオパーク推進協議会設立10周年プレス・イベントが、東京・六本木の国際文化会館にて開催されます。
プレス・メディア向けに開催されるものですが、オンライン(Zoom)会場は建築・デザイン・ホテル業界の関係者を推奨として申し込みが可能です。
登壇者は、ジオホテル〈Entô〉の設計を担当するMOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIOの原田真宏氏、ビジュアルアイデンティティ・ネーミング開発を担当する日本デザインセンターの三澤 遥氏、京都で2018年に〈ENSO ANGO(エンソウアンゴ)〉[*2]を立ち上げた十枝裕美子氏(ANGO CEO)ら関係者。隠岐ユネスコ世界ジオパークの新拠点となるホテル〈Entô〉の概要と、今後の展望が語られる予定です。
*2.2020年3月に改組、〈新名称 THE GENERAL KYOTO〉に名称変更(グローバル・ホテルマネジメント2020年3月2日プレスリリース)
新施設〈Entô〉の開業に伴い、複数の企業との間に新たにパートナーシップが結ばれ、海洋資源・陸上資源の持続的活用など、ジオパークの活動を〈Entô〉と共に強力に推進するための連携の枠組みとして機能します。
さらには、相互理解・国際交流・世界平和を理念とするユネスコの事業として、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の拡大により分断された、世界の地域や小さな島々が再び連帯し、新たな未来に向けて動き始めるため、諸地域が参画できる枠組みとしても発展することを目指すとのこと。
本イベントでは、新拠点「Entô」及び新パートナーシップの概要と構想、これをもとにこれから隠岐が挑戦する持続可能な新たな観光モデルについて、今後10年のジオパーク活動の展望とあわせて説明されます。(en)
登壇者プロフィール:
原田真宏
建築家。MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO(マウント フジ アーキテクツ スタジオ)主宰。大学院修了後、隈研吾建築都市設計事務所勤務。スペイン・バルセロナのホセ・アントニオ&エリアス・トーレスアーキテクツ、磯崎新アトリエに所属。2004年にMOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO設立。建築家として活動しながら、芝浦工業大学の教授としても教鞭を執る。〈Entô〉の建築・内装を手がける。三澤 遥
武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業後、デザインオフィスnendoを経て、2009年より日本デザインセンター原デザイン研究所に所属。2014年より三澤デザイン研究室として活動開始。ものごとの奥に潜む原理を観察し、そこから引き出した未知の可能性を視覚化する試みを続けている。〈Entô〉のVI・ネーミング・展示設計・Webデザインを手がける。十枝裕美子
フランスにて大学院修了後、ホスピタリティ業の専門家に。その後、Goldman Sachs, グランビスタ、地域経済活性化支援機構を経て、2018年京都にて分散型ホテル・ENSO ANGO(エンソウ アンゴ)を立ち上げ。並行して、Entôプロジェクト全体を総合的にサポート。地域のホテル開発・再生、観光活性化を支援する活動を行なっている。青山敦士
学生時代に途上国支援の活動に携わる。それが縁で、2007年にIターンして海士町観光協会に就職。2013年に観光協会の子会社となる島ファクトリーを立ち上げ、旅行業・島のリネンサプライ業を運営。 2017年に株式会社海士の代表取締役に就任。島で唯一のホテルである「マリンポートホテル海士」の経営を担い、2021年7月に開業する〈Entô〉のCEOに就任。阪井祐介
ソニーグループ株式会社R&Dセンター所属。同センターのシニアUXプランナーとして “あたかも同じ空間にいるような”自然なコミュニケーションが実現する「窓」を開発しながら、関連会社であるSRE AI Partnersにおいて、隠岐地域での実証実験や新規導入等の事業展開を進めている。中田光俊
NTTドコモ島根支店勤務。2015年からNTTドコモのエバンジェリスト(伝道師)として商工会などの経済団体や県内特別支援学校、高校大学向け5G・ICT活用講座の講師を務める。2020年9月隠岐ユネスコ世界ジオパークとNTTドコモとで連携協定を締結。最新XRデバイスMagicleapなどで隠岐の発信を手がける。野邉一寛
隠岐の島町出身。1994年にUターンし、役場職員として 15年間建設課に勤務。2008年にジオパークの活動に出会い、隠岐が一体となって取り組むための組織、隠岐ジオパーク推進協議会を設立(2009年)に携わった。2014年から一般社団法人隠岐ユネスコ世界ジオパーク推進協議会の事務局長に就任。世界ジオパークネットワーク離島ジオパークワーキンググループ座長。
日時:2021年6月21日(月)10:30-11:30(受付開始 10:00)
会場:国際文化会館(東京都港区六本木5-11-16 / Google Map)およびオンライン(Zoomを使用)
注.先着順に受付、定員あり(六本木会場[定員100名]はプレス・メディア関係者、一般申し込みはオンライン会場にて可)
参加費:上記2会場とも無料
予定内容:
1.プレゼンテーション「ないものはないジオホテル〈Entô〉開業とパートナーシップ構想
2.世界ジオパークネットワークメッセージ
3.トークセッション
「私たちが〈Entô〉に込めた想い」
登壇者:十枝裕美子、原田真宏、三澤 遥、野邉一寛、青山敦士
「日本の端から世界へ。グローバル企業が隠岐で挑戦する理由」
登壇者:阪井祐介、中田光俊
参加申し込み方法:下記URL専用フォームより申し込み
https://forms.gle/EJ51U2PNhhagw25H7
注.プレス・メディア関係者の参加を推奨するイベント、オンライン(Zoom)にて一般の聴講も可能(但し、「VIEW MORE」でリンクを設定している本件プレスリリースに記載された「視察・試泊」に参加できるのは、プレス・メディア関係者のみ)
主催・問合せ先:一般社団法人隠岐ユネスコ世界ジオパーク推進協議会
http://www.oki-geopark.jp/
隠岐ユネスコ世界ジオパーク〈Entô〉
所在地:島根県隠岐郡海士町福井1375-1(Google Map)
開業予定日:2021年7月
※旧称マリンポートホテル海士(Marine Port Hotel Ama)」、2021年7月より〈Entô(エントウ)〉としてリニューアルオープン
公式ウェブサイト
https://www.ento-oki.jp/
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000071239.html