2022年7月13日初掲、2022/10/25動画シェア
2025年4月から10月にかけて開催予定の「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」に関するニュースです。
会場内に建造される、大屋根(リング)の最新パース図が、2025年日本国際博覧会協会より発表されました(2022年7月13日正午)。
「大阪・関西万博」のシンボルとなるこの大屋根(リング)は、万博会場内すべてのパビリオンにアクセスできる主動線となる構造物で、「多様でありながら、ひとつ」という、「大阪・関西万博」の理念を表現しています。デザインを、「大阪・関西万博」の会場デザインプロデューサーを務める、建築家の藤本壮介氏(藤本壮介建築設計事務所 代表取締役)が担当しています(藤本壮介建築設計事務所、東畑建築設計事務所、梓設計との共同設計)。
発表によれば、「大阪・関西万博」のリングは世界最大級の木造建築となる見込みです。
「リング」完成時の規模
設計:藤本壮介建築設計事務所+東畑建築設計事務所+梓設計
建築面積(水平投影面積):約60,000m²
リング直径(内径):約615m
リング1周長さ:約2km
高さ:約12m(内側 / 外側:約20m)
なお、リングの概要については、2020年12月に発表された、藤本氏によるマスタープラン(2025年日本国際博覧会基本計画)にて、すでに概要が公表されています(『TECTURE MAG』既出ニュース)。
今回、公表されたパース図は、基本設計を踏まえ、万博会場を訪れた人々がリングの内外で過ごす様子を、昼夕背景としたビジュアルで伝えるものです。
リングの屋根の下は、会場の主動線が通り、円滑な交通空間であると同時に、雨風、日差しなどを遮る快適な滞留空間となることを想定してデザインされています。
リングの屋上からは、会場全体をさまざまな場所から見渡せるようになっており、リングの外に目を向ければ、瀬戸内海へと続く大阪湾の豊かな自然や、夕陽が沈む水面の光景など、海と空に囲まれた万博会場の魅力を楽しめることでしょう。
また、新パース図に加えて、会場内の「通り」や「広場」の名称を記載した、最新の会場配置図も公表されています。
会場配置図の主な変更点(2022年7月時点)
・民間パビリオンの出展場所
・関西広域連合、大阪府・大阪市のパビリオンの出展場所
・女性活躍推進館(仮称)の出展場所
・フューチャーライフパークの各エリアの配置
・迎賓館、催事・イベント施設などの形状
・広場等の名称:(例)空の広場、風の広場など
大屋根(リング)の新パース図とともに発表された、万博会場の新たな配置図には、2022年5月30日に発表されている民間パビリオンの出展場所が反映されているほか、会場内の「広場」などの名称も今回初めて記載されています。
これらの名称は、自然の事物や、これまでに日本で開催された万博のコンセプトなどから、普遍的な価値に焦点を当て、世界が連携して守るべき大切なものをイメージして名付けられたとのこと。
2025年の開催に向け、今後も新たな建築物のイメージパース図が順次、発表される予定です。
#Expo2025 大阪・関西万博 公式YouTune「大阪・関西万博 フライスルー動画(フルver)」(2022/10/25)
2025年日本国際博覧会協会 プレスリリース(2022年7月13日)
https://www.expo2025.or.jp/news/news-20220713-01/
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)公式ウェブサイト
https://www.expo2025.or.jp/
本稿の画像提供:2025年日本国際博覧会協会