森ビルが中心となって進められている、東京・港区内における大型再開発プロジェクト「麻布台ヒルズ」の開業予定日が2023年11月24日と発表されました(森ビル 2023年8月8日プレスリリース)。
『TECTURE MAG』ではこれまでにも要所で「麻布台ヒルズ」関連ニュースを掲載しています(本稿フッターの関連リンク集を参照)。
編集チームは8月8日に行われた記者説明会を取材。森ビルから提供されたCGイメージパースおよび現地で撮影した写真などのビジュアルを中心に、開業を約3カ月半後に控えた最新の「麻布台ヒルズ」をレポートします。
INDEX
・「麻布台ヒルズ」概要 ▶︎ 読む
・プロジェクトに参画した建築家・デザイナー ▶︎ 読む
・さまざまな機能が複合的に集約したコンパクトシティ ▶︎ 読む
・テーマは“グリーン&ウェルネス” ▶︎ 読む
・慶應大予防医療センターが移転、街全体で人々の健康をサポート ▶︎ 読む
・ヘザウィックがデザインしたインターナショナルスクールが開校 ▶︎ 読む
・芸術と文化が一体となった街づくり ▶︎ 読む
・「麻布台ギャラリー」こけら落としはオラファー・エリアソンの展覧会 ▶︎ 読む
・お台場から「チームラボボーダレス」が移転、オープン ▶︎ 読む
・アマンの姉妹ブランド〈ジャヌ東京〉が世界初登場 ▶︎ 読む
・森ビルのノウハウを注ぎ込んだ「麻布台ヒルズレジデンス」 ▶︎ 先に読む
・商業ゾーンは街区全体で約150店舗が集結 ▶︎ 読む
・森JPタワーのオフィスは基準階貸室面積約4,800m² ▶︎ 読む
・充実のメンバーシップフロア「ヒルズハウス」 ▶︎ 読む
・日本初の大規模なベンチャーキャピタル(VC)集積拠点も誕生 ▶︎ 読む
・現地最新画像 ▶︎ 先に見る
・最新ムービー ▶︎ 先に見る
「麻布台ヒルズ」概要
事業名称:虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業
事業者:虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合
位置:港区虎ノ門五丁目、麻布台一丁目および六本木三丁目の各地内
実施設計:森ビル一級建築士事務所、日本設計、清水建設一級建築士事務所(地下構造)
施工:清水建設
用途:住宅、事務所、店舗、ホテル、インターナショナルスクール、文化私設、中央広場 ほか開発区域面積:約8.1ha(ヘクタール)
敷地面積:約63,900m²
延床面積:約861,700m²
オフィス面積:214,500m²(就業者数[最大]:約2万人)
住戸数:約1,400戸(居住者数:3,500人)
店舗面積:23,000m²着工:2019年8月
A・C街区竣工:2023年6月
開業予定日:2023年11月24日(2施設は先行オープン、一部施設は2023年12月以降に順次開業予定)プロジェクトに参画した建築家・デザイナー
コンセプトワーク:タイラー・ブリュレ(Winkreative、スイス)
タワー外観デザイン:シーザー・ペリ、フレッド・W・クラーク(Pelli Clarke & Partners、米国)
低層部デザイン:トーマス・ヘザウィック(Heatherwick Studio、英国)
商業空間デザイン:藤本壮介 / 藤本壮介建築設計事務所、小坂 竜 / 乃村工藝社A.N.D.
住宅インテリアデザイン:グレン・プッシェルバーグ、ジョージ・ヤブ(Yabu Pushelberg、カナダ、米国)、マルコ・コスタンツィ(Marco Costanzi Architects、イタリア)、スー・K・チャン(SCDAアーキテクツ、シンガポール)
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「麻布台ヒルズ」は、1989年(平成元年)3月に「我善坊地区街づくり協議会」が設立されて以降、30年以上にわたって森ビルが取り組んできた大規模都市再生事業です。同社が手がけてきた都市再生事業では過去最大規模となり、2003年に開業した「六本木ヒルズ」を上回ります(街区内のホテル客室数と商業店舗数・同面積を除く)。
約8.1haの広大な計画区域には、港区という都心部とは思えない圧倒的な緑が広がり、延床面積約861,700m²の空間に、オフィス、住宅、商業施設、文化施設、教育機関や医療機関など、多様な都市機能が集積し、コンパクトシティを形成します。
森ビルではこれまで、多様な機能を複合したコンパクトシティ「ヒルズ」を通して、豊かな都市生活と、東京の都市としての磁力向上に貢献する都市づくりに取り組んできました。これら「ヒルズ」の進化の先に位置する「麻布台ヒルズ」においても、その意思とノウハウが引き継がれ、アップデートします。
「麻布台ヒルズ」では、「Modern Urban Village」を開発コンセプトに掲げ、「一体的な都市づくりの中で緑豊かな環境と新しい都市生活を実現する」というビジョンに賛同したパートナー各社・団体とともに、環境や健康が重要性を増す現代において、“Green & Wellness”をテーマにした新しい都市像を提案していく考えであることが、記者説明会の場でも強調されました。「六本木ヒルズ」と同様に、パブリックアートも屋内外に多数展開されます。
「麻布台ヒルズ」は、約18mの高低差がある地形を生かして、低層部の屋上を含む敷地全体を緑化し、これにより、都心の既成市街地でありながら、約24,000m²もの緑地を確保しているのが特筆点の1つです。
ヘザウィック・スタジオのデザインによる低層部のダイナミックな建築物と緑が美しく調和し、街全体が緑に包まれた豊かな環境となります。
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「麻布台ヒルズ」森JPタワーの5階・6階には、ウェルネス施設がオープン。信濃町から慶應義塾大学予防医療センターが移転します。
最新の医療機器と高い専門性を持つ大学病院のスタッフを配し、高精度な人間ドックによって疾患のリスクを早期に発見するとともに、個別化する受診者のニーズに応じた最適な健診プログラムが展開されます(2023年11月6日より検査提供開始)。
さらに、共同研究講座との連携により、常に新しい診断・検査方法を追求し、未来の予防医療を創造。さらに、同タワー4階の「麻布台クリニック」、「麻布台西堀歯科」や、会員制フィットネスクラブ「ヒルズスパ」とも連携し、街全体で人々の健康をサポート。1人ひとりの健康をデザインしていく計画です。
このほか、同タワーの4階(タワープラザ内)には、ポジティブ(代表取締役:竹下雄真)が運営する、トップアスリートも利用する会員制パーソナルトレーニングジムパーソナルトレーニングジム「Deportare Club(デポルターレクラブ)」も商業テナントとして入居。前述の医療機関との連携のほか、オフィスフロアに入居した企業のワーカーへの健康サポートなどを行う予定です(詳細は2023年8月8日同社プレスリリースを参照)。
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森JPタワーの低層部、地下1階から7階には、都心最大級の生徒数を誇るインターナショナルスクール「ブリティッシュ・スクール・イン 東京」が2023年8月30日に開校します。
建物のデザインを、英国の建築・デザイン事務所・Heatherwick Studio(ヘザウィック スタジオ)を率いる、トーマス・ヘザウィック氏が手がけています。
インターナショナルスクール開校の背景について、記者説明会の席上、森ビルの辻社長は「東京という都市がこれからの国際都市間競争を勝ち抜いていくためには、海外の企業や才能あるグローバルプレーヤーを惹きつける必要がある」と定義し、そのためには「外国人ビジネスワーカーやその家族の生活を支える生活環境の整備が不可欠である」としました。
しかしながら、アジアの主要都市と比較した場合に、日本の都心部におけるインターナショナルスクールの供給はじゅうぶんではないと指摘、創立34 年目の歴史を有する「ブリティッシュ・スクール・イン 東京」の誘致に至ったとのこと。英国式の教育カリキュラムを提供し、60カ国以上の国籍の生徒が在籍する、国際色豊かな名門校です。
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森ビルでは、「都市には、経済活動を支えるだけでなく、豊かな都市生活を実現するための文化的魅力が不可欠である」との強い想いから、「文化」を最も重要な要素の1つとして都市づくりに取り組んできました。
「麻布台ヒルズ」では「街全体がミュージアム」をコンセプトに、街のあらゆる場所にパブリックアートを設置し、芸術・文化が一体となった街を創出します。
各所で展開されるパブリックアートの展示に加え、「麻布台ヒルズ」のアート展開の中核となるのが、ガーデンプラザAのB1階からMB階にオープンする「麻布台ギャラリー」と、お台場から移転し、総施設面積約9,300m²の規模でリニューアルオープンするデジタルアートミュージアム「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」です。
「麻布台ギャラリー」は、美術館仕様の設備を備え、アート、ファッション、エンターテイメントなど、多様なジャンルの文化を発信していく計画です。
開館記念展は、「麻布台ヒルズ」のパブリックアートも手掛けている、オラファー・エリアソン氏による展覧会が予定されています。
「麻布台ギャラリー」施設概要
場所:ガーデンプラA B1階-MB階(B1階:麻布台ヒルズギャラリー カフェ / スペース、MB階:麻布台ヒルズギャラリー)
施設面積:約2,300m²
展示面積:約700m²
開館予定:2023年11月24日
『TECTURE MAG』にて昨年8月に速報したとおり、東京・お台場のミュージアム施設〈森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス〉(以下、チームラボボーダレスと略)が「麻布台ヒルズ」に移転、リニューアルオープンします(チームラボ 2023年8月8日プレスリリース)。
“チームラボボーダレス”は、アートコレクティブ・チームラボの境界のないアート群による「地図のないミュージアム」。新たな作品や、日本未公開作品も多数加わる予定です。
開館予定:2024年1月〜2月
詳細
https://www.teamlab.art/jp/e/borderless_azabudai/
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「麻布台ヒルズ」には、国際的に評価が高いラグジュアリーホテルブランドの1つ、アマンの姉妹ブランド「Janu(ジャヌ)」のホテル〈ジャヌ東京〉が開業するのも特筆点の1つです。これが世界初、1号店のオープンとなります。
「ジャヌ」とは、サンスクリット語で”魂(Soul)”の意。アマン同様に、ほかのホテルにはないゲスト体験を提供するとともに、アマンの静謐な隠れ家とは対照的に、躍動的なソーシャルシーンを届ける宿泊施設となります。
〈ジャヌ東京〉施設概要
場所:麻布台ヒルズレジデンスA 1-13階
総面積:約24,600m²
ウェルネス施設面積:約4,000m²
標準客室面積:60m²
客室数:122室
共用施設:レストラン、カフェ、バー、ウェルネス施設(トリートメントルーム、ジム、プール、スパハウスほか)など
〈ジャヌ東京〉のインテリアデザインには、ジャン=ミッシェル・ギャシー(Jean-Michel Gathy)氏が率いる設計事務所・デニストン(Denniston)を起用。緑豊かな中央広場に面した絶好のロケーションに位置する122室のホテルは、都内ホテル最大級となる約4,000㎡のウェルネス施設や、8つのレストラン&バーなども備え、国内外から訪れるゲストを温かなホスピタリティで迎えます。
森ビルでは、これまで一貫して「都心に居住する」ことにこだわって東京の再開発事業に取り組み、住み、働き、遊び、学び、憩う、すべての都市機能をコンパクトに複合させた「ヒルズ」という街を誕生させてきました。
“グリーン&ウェルネス”をテーマに開業する「麻布台ヒルズ」における”邸宅”としての機能を極めた「麻布台ヒルズレジデンス」は、これまで森ビルが培ってきたレジデンスのノウハウを注ぎ込んだ集合住宅となります。
住宅(レジデンス)概要
場所:麻布台ヒルズ 森JPタワー(54-64階)、レジデンスA(14-53 階)、レジデンスB(6-64 階)、ガーデンプラザ(6-8階)
戸数:約1,400戸
専有面積:約182,800m²
居住者数:約3,500人
麻布台ヒルズ レジデンスA
戸数:320戸
間取り:1ベッドルーム〜5ベッドルーム
インテリアデザイン:SCDA アーキテクツ
共用施設:ラウンジ、ゲストルーム、ダイニング ほか
森美術館監修 共有部アート:アルベルト・ヨナタン、レオノール・アントゥネス、神谷 徹
麻布台ヒルズ レジデンスB
戸数:970戸
間取り:1ルーム〜4ベッドルーム
インテリアデザイン:マルコ・コスタンツィ・アーキテクツ(共有部、31階〜64階専有部)、日建スペースデザイン(6階〜30階専有部)
共用施設:ラウンジ、ゲストルーム、スタディルーム、シアタールーム、ジム、キッズルーム ほか
森美術館監修 共有部アート:三嶋りつ惠、ミット・ジャイ・イン、ミカ・タジマ
麻布台ヒルズ ガーデンプラザレジデンス
戸数:31戸
間取り:1ベッドルーム〜4ベッドルーム
インテリアデザイン:マルコ・コスタンツィ・アーキテクツ(共有部)、日建スペースデザイン(専有部)
また、森JPタワーの最上部には、〈ジャヌ東京〉を開業するアマンとタッグを組んだ、わずか91邸の特別な「アマンレジデンス 東京」を用意。54階から64階を占めるフロアからは、日常の感覚を超越した眺望を味わえます。また、各住戸には専用エレベーターロビーから直接アクセスすることができるため、プライバシーが守られた環境での穏やかな暮らしを提供する、エクスクルーシブな住まいとなります。
アマンレジデンス 東京
戸数:91戸
間取り:2ベッドルーム〜6ベッドルーム
インテリアデザイン:ヤブ・プッシェルバーグ
共用施設:ラウンジ、バー、プライベートダイニングルーム、ティールーム、ライブラリー、リーディングルーム、アマン・スパ
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ヘザウィックがデザインを手がけた低層部「ガーデンプラザ」には、前述のレジデンス(住宅)のほか、ラグジュアリーブランド、カフェ、レストランなどの商業店舗がテナントとして入ります。
商業店舗は、森JPタワー低層階「タワープラザ」ほかでも展開。「麻布台ヒルズ」全体では約150店舗、店舗総面積は約23,000m²もの規模となります。
また、中央広場の地下には、約4,000m²の規模となるフードマーケット「麻布台ヒルズマーケット」が誕生。肉・魚・野菜の生鮮3品のほか、惣菜、グロッサリー、ワイン・リカー、ベーカリー、スイーツ、生花(フラワー)など、日本を代表する31の専門店が出店します。
「麻布台ヒルズ」商業施設
場所:麻布台ヒルズ森JPタワー(B1-4階)、麻布台ヒルズレジデンスA(1-2階)、麻布台ヒルズレジデンスB(B1-2階)、ガーデンプラザA(B1-3階)、ガーデンプラザB(B1-2階)、ガーデンプラザC(B1-2 階)、ガーデンプラザD(B1-2階)
商業施設総面積:約23,000m²
店舗数:約150
・「麻布台ヒルズマーケット」主な店舗(順不同):麻布台 やま幸鮮魚店 / パーラー矢澤 / だし尾粂 / Comme’N TOKYO(ベーカリー)ほか
・レストラン(順不同):神楽坂 鉄板焼 中むら / 寺子屋すし匠 / 天風良 にい留 / 富小路やま岸 / フロリレージュ / デプス ブリアンツァ / aca°(仮称)/ ル・サロン・プリベ/サティネ
・主な飲食・食物販(順不同):エシレ・ラトリエ デュ ブール / サーワーン ビストロ / 鈴懸 / バルコニー バイ シックス
・主な物販・サービス(順不同):大垣書店 / ザ・コンランショップ 東京 / ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン / メゾン エ ヴォヤージュ / ル グランド クローゼット ドゥ パリゴ / ルルレモン / ワイ・ヨットストア(旗艦店)
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地上64階、高さ330mの「森JPタワー」7階-52階は、グローバル企業の多様なニーズに応えた国際水準の設備と施設を備え、国内最大級のフロアプレートを有するオフィスフロアです。
このほかにも「ガーデンプラザB」と「麻布台ヒルズレジデンスB」にもワークスペースを備え、総貸室面積約214,500m²を誇ります。就業者数は約20,000人を想定。スモールオフィスも用意し、多彩な働き方を実現します。
8月8日に行われた記者説明会での質疑に応じた森ビルの回答によれば、現時点で約50%が埋まっており、年度内に満室100%を目指しています。入居企業は約半分が外資系で、業種はIT、金融、弁護士事務所が目立つとのこと。
「麻布台ヒルズ」オフィス 概要
貸室面積:約214,500m²
就業者数:約20,000人
麻布台ヒルズ 森JPタワー
フロア:7-52階
貸室面積:約204,600m²
基準階面積:約4,800m²
ガーデンプラザB
フロア:3-5階
貸室面積:約5,700m²
麻布台ヒルズ レジデンスB(スモールオフィス)
フロア:3-5階
貸室面積:約4,200m²
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「麻布台ヒルズ」では、街全体がワークプレイスとして機能するようにデザインされ、各種施設も用意されています。
今回の記者説明会が行われた森JPタワー33階(および34階)には、約3,300m²(約1,000坪)の規模で「ヒルズハウス」が用意されました。オフィスに入居した企業とその従業員が利用できる特別な施設です。街全体をワークプレイスとして使うための拠点となります。
多目的に使用できる「大階段」は、今回の記者説明会のプレゼンテーションおよび記者席として使用されました。
「ヒルズハウス」概要
場所:麻布台ヒルズ森JPタワー 33-34階
施設面積:約3,300m²
・Members Lounge:約1,800m²
・Sky Room:約720m²
・Dining 33・約700m²
・大階段:約100m²
「ヒルズハウス」の施設の1つ、「Members Lounge(メンバーズラウンジ)」では、健康的な食事メニューを提供するカフェテリア、ビジネスラウンジ、交流や学びの機会を提供する多用途スペースなどを備えています。
「ヒルズハウス」は、企業の垣根を超えてワーカーが集うクラブハウスとしての「場」と、街としてのさまざまな機能やサービスをカスタマイズできる「仕掛け」の1つ。街と企業が連携して、そこに集う人々が交流しながら理想的な働き方を模索し、創り出すことを目指しています。
今秋のオープン後は、森JPタワーに入る慶應義塾大学予防医療センターやフィットネスなどとも連携し、人々のウェルネスを推進し、単独のオフィスでは実現できない、より豊かで創造的なワークスタイルの機会を提供します。
オフィスエリア・ガーデンプラザB 4-5階には、日本初の大規模なベンチャーキャピタル(VC)の集積拠点「Tokyo Venture Capital Hub」が設けられました。
「Tokyo Venture Capital Hub」概要
場所:ガーデンプラザB 4-5階
施設面積:約3,600m²
「Tokyo Venture Capital Hub」は、スタートアップやベンチャー企業を支援するための施設です。
入居企業をサポートするラウンジや会議室も用意されているほか、コワークエリアはイベントスペースに転用することが可能。ベンチャーキャピタルや投資先のスタートアップのネットワーキングイベントやピッチイベントに加えて、業界の成長や次世代VCの育成に寄与する勉強会、最新の技術を紹介するセミナーなども実施されます。
日本ベンチャーキャピタル協会や日本のVC業界を牽引する独立系VCのほか、国内大手企業を母体とするコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)など、合わせて約70社が入居を予定しています。
このように、「麻布台ヒルズ」では、街全体をワークプレイスと捉え、多彩な「場」と「仕掛け」が用意されているのが特徴です。
「麻布台ヒルズ」の開業について、森ビルの辻代表取締役社⻑は「東京を魅力ある都市にするための、森ビルの新たな挑戦の始まり」であるとし、ここで培われたノウハウと知見は、既存の「六本木ヒルズ」東側にて進行中の「(仮称)六本木5丁目プロジェクト」に引き継がれる見込みであると述べました(名称参照元:森ビルWebサイト「主要プロジェクト」ページ)。
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※本稿のテキストおよびビジュアルは、原則として発表当時のものです(掲載後に変更される場合あり)
以下の写真は、8月8日時点の「麻布台ヒルズ」の様子です(内観はメディア公開エリアのみ、特記なきものは『TECTURE MAG』編集チーム撮影)。
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森ビル YouTube:麻布台ヒルズ ムービー2023|GREEN, LIFE, TOKYO(2023/08/08)
「麻布台ヒルズ」ウェブサイト
https://project.azabudai-hills.com/
清水建設「数字でみる”麻布台プロジェクト”建設工事」
https://www.shimz.co.jp/hitowaza/toraasa/about.html