セカンドホーム・サブスクリプションサービス「SANU 2nd Home(サヌ セカンドホーム)」を提供する株式会社Sanuが、千葉県一宮町に〈SANU 2nd Home 一宮1st〉を11月10日に開業します(2023年11月9日 Sanuプレスリリース)。
開業に先立ち開催されたメディア内覧会を『TECTIRE MAG』では取材、速報で現地レポートを掲載します(特記なき画像は全てSanu提供)。
SANU(サヌ)とは、個人で所有すれば建設費も維持費もかかる“自然の中のもう1つの家”を、月額5.5万円という定額で利用できるサブスクリプションサービス「SANU 2nd Home」を展開しているライフスタイルブランドです。
ファウンダーの本間貴裕氏と福島 弦氏の2人が2019年11月に共同で会社を設立。2020年4月にサービスの概要を発表し、日本国内がコロナ禍に見舞われる中で着々と準備を整え、2021年11月に長野県・白樺湖と山梨県・八ヶ岳の山間部に最初の宿泊・サービス拠点を開業。都市から日本中の美しい海・山・湖へ繰り返し通い、生活を営み、自然と共生するウェルビーイングなライフスタイルを提供することを目指し、東京から車で2〜3時間以内の距離に13拠点(現時点)を構え、今後も全国に拡大していく計画です。
サステナブルを追求したキャビンで自然と共に過ごす、セカンドホームのサブスクリプションサービス「SANU 2nd Home」が初期会員の先行受付を開始
〈SANU 2nd Home 一宮1st〉は、これまで山間部や湖畔の内陸部に展開してきたSANUとして、待望の海側への初進出となります。
いわゆる”海SANU”は、これまでオリジナルの宿泊キャビンを開発してきた同社の路線を踏襲し、新たな建築モデル・SANU APARTMENT(サヌ アパートメント)が建設されました。加えて、地域の人々も使用できるベーカリーカフェやコワーキングスペースの商業施設も併設した初めての拠点でもあります。
一宮の海拠点に建設された〈SANU APARTMENT〉の設計は、Sanuに建築デザインパートナーとして参画しているPuddle(パドル)の加藤匡毅氏が担当しました。
『TECTURE MAG』では、〈SANU 2nd Home 一宮1st〉の概要が発表された昨秋、Sanuを福島氏とともに率いる本間氏と、”海SANU”の設計者である加藤氏にインタビューし、特集記事を掲載。今回の計画概要、ビジョン、ウェルビーイングなライフスタイルを提供する先に目指すものについて話を聞きました。
【特別インタビュー】SANU(サヌ)が待望の海辺に進出、ブランドディレクターと設計者のPuddle 加藤匡毅氏が語る開発秘話
海辺まで徒歩5分ほどで降り立つことができる〈SANU 2nd Home 一宮1st〉は、2棟の客室棟の間を通る軸線が真東を通り、「海に向かい、両手をひろげたようにシンメトリーに配置」されているのが特徴です。
一宮町に建設された〈SANU APARTMENT〉は、SANUのミッションである「Live with nature./自然と共に生きる。」を体現する建築です。SANUでは2つめとなる建築シリーズであり、これまでの山間部の中で展開してきた〈SANU CABIN〉は、”自然に佇む”ことをコンセプトに設計され(設計:ADX)、今回の〈SANU APARTMENT〉は”自然のそばで人々が集い、分かち合う場”をコンセプトにデザインされています。
SANU APARTMENTでは、Puddleを率いる建築家の加藤氏と、植物を主体にした空間設計を得意とするYard Works(ヤードワークス)の天野 慶氏を迎え、宿泊利用で訪れた会員(SANUメンバー)が繰り返し通う中で、海と共にある暮らしを体感し、心地よい距離感で過ごせるような建築・空間を追求しています。
設計者コメント
空(くう)が形をつくる
私たちが考える”live with nature”は、「今」ではなく「これから」をつくること。
この地のSANUをきっかけに自然に対して感謝と畏怖の念をもって生きること。人と人の出逢いに喜ぶことができる未来を建築に宿していく。
海に向かい両手をひろげたようにシンメトリーに配置された建築は、その中心に日の出を迎える何もない「空」を作り出す。空は万物の起点となることを願い、人が人と出逢い自然とつながる共有の庭となる。
庭から左右に45°の角度で配されたメゾネットタイプの宿泊部屋は、隣接する部屋と50%の壁を共有することにより、退屈な建築のファサードを「でこぼこ」のある豊かなものに変えるだけでなく、隣人同士の物理的距離を生み出している。
室内における中心は、生活の中で唯一のクリエイティブな場として信じているキッチンである。愛する家族と、友人と囲む食卓の時間は何にも変えられぬ一度切りの体験となる。
また、心身を清めるバスルームもここでしか味わえない光を感じる空間体験としたい。
水と光にインスピレーションを受けたSANUを通して、豊かな人生の成長と共に建築が、庭が育っていくことを願う。(建築家 加藤匡毅)Puddle Website
https://puddle.co.jp/
〈SANU APARTMENT〉は、リビングとベッドスペースがフロアで仕切られたメゾネット様式で、”暮らす・遊ぶ・働く”を叶えるプライベート空間を提供。室内は約62m²、大人4人でもゆったりと寛ぐことができる居住空間を用意しています。
北側の棟の県道側には、1階にベーカリーカフェ「Overview Coffee Ichinomiya』がオープン(開業予定日:11月17日)。2階には、24時間利用できる会員制コワーキングスペース「Soil work Ichinomiya」も併設されます。
新たなSANUの宿泊棟〈SANU APARTMENT〉は、環境省が推奨する「ZEB Ready」(快適な室内環境を実現しながら、基準一次エネルギー消費量から50%以上の一次エネルギー消費量削減に適合した建築物)の認証を取得予定とのこと。
今回の〈SANU 2nd Home 一宮1st〉の開業で、計13拠点・76室の展開となったSANU。”海SANU”はこれから2024年末にかけて、千葉・館山と静岡・伊東市下田など10拠点で開業を予定。SANU全体では、30拠点・200室に拡大する計画です。
所在地:千葉県長生郡一宮町一宮 10147(Google Map)
敷地面積:1,964m²(約595坪)
付帯:宿泊室9室(Dog Friendly 1室を含む)、管理室、ベーカリーカフェ、オフィス
構造:木造 / SE構法
プロジェクトマネジメント:SANU
クリエイティブパートナー:
・建築デザイン設計:Puddle(パドル)
・建築設計協力:あわデザインスタジオ
・構造設計・設計コンサル:エヌ・シー・エヌ(NCN)
・造成設計:二葉測量設計事務所
・ランドスケープ:Yard Works(ヤードワークス)
・カフェ:Overview Coffee・コンビニエンスストア高橋
・コワーキングスペース:Staple
開業日:2023年11月9日(カフェのみ11月17日開業予定)
〈SANU 2nd Home 一宮1st〉詳細
https://www.2ndhome-articles.sa-nu.com/2311_surflp?utm_source=press
SANU 2nd Home Website
https://2ndhome.sa-nu.com/