1990年から2020年まで『日経アーキテクチュア』の記者を務め、編集長も務めた宮沢 洋氏の新刊、『隈研吾建築図鑑』が発売されました。
建築業界に携わっている人間であれば、一般書店には流通していない建築専門ジャーナル『日経アーキテクチュア』の巻末に連載されている、宮沢氏と磯 達雄氏によるレポート記事「建築巡礼」を一度は目にしているはず。同連載をまとめた『プレモダン建築巡礼』(日経BP 2018)などの共著はある宮沢氏ですが、意外にも単著はこれが初。文章とイラストの全てを手がけています。
※本稿の画像提供:宮沢 洋氏 / 1枚目のイラスト画像は、大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所共同企業体による〈国立競技場〉2019
本書では、日経アーキ「建築巡礼」でもおなじみの、ディテールのかき分けと妙味を見事に両立させている宮沢氏の筆が冴えるイラストとともに、〈角川武蔵野ミュージアム〉や〈アオーレ長岡〉、さらには初期の作品〈M2〉も含め、50の隈研吾作品を取り上げます。
隈氏へのロングインタビューも併載し、30年以上にわたって建築ジャーナリズムの第一線で活動してきた氏の目を通して、隈 研吾の建築作品を読み解き、その魅力に迫ります。
宮沢氏は昨春、磯氏と共同し、建築ネットマガジン『BUNGA NET(ブンガ ネット)』を立ち上げ、創刊したことでも話題です。同誌は、文と画(ブンガ)のコラボレーションにより、建築・都市・デザインの気になる話題を発信しているWeb媒体。宮沢氏と磯氏、編集者でライターの長井美暁氏が取材したレポートなどが、スピーディに掲載されています。
同Webでは、宮沢氏による、『隈研吾建築図鑑』の著者としての想いを凝縮した「あとがき完全版」が特別公開されています。本書とあわせて読めば、隈建築への理解もさらに深まることでしょう。(en)
著者:宮沢 洋
判型:A5
ページ数:208ページ
ISBN:978-4-296-10885-5
価格:2,640円(税込)
発行日:2021年5月11日
発行元:日経BP
詳細:https://www.nikkeibp.co.jp/atclpubmkt/book/21/282010/
『BUNGA NET』「あとがき完全版」公開ページ
https://bunganet.tokyo/kumazukan/