東京・西五反田の「旧ゆうぽうと」跡地で進められている大規模複合開発「五反田計画(仮称)」が工事に着手。高層フロアに入るホテルの運営を星野リゾートが担当することを、事業主である日本郵政不動産が発表しました(2021年8月10日プレスリリース)。
本プロジェクトで建設される建物は、地上20階建て(地下3階)、商業施設、オフィス、シェアオフィス、ホール、ホテルなどからなる大規模複合開発です。
TOKYO NEXT CREATION」をコンセプトに、人々の多様な出会いと交流、新しい価値創造を促す街の拠点となることを目指します。
フロア構成(予定)は、1階がフードホール、2階にシェアオフィス、3階には品川区が運営するホール(シアター形式:約400席)&カンファレンス(同形式:約80席)が入ります。3-12階は、五反田エリア最大級となる基準階約1,000坪のオフィスフロアです。
高層部の14階から20階に入るホテルの運営を、数多くの宿泊施設ブランドを有し、国内外で51施設を運営する星野リゾートが担当。本プロジェクトでは、ホテルと街とをつなげる運営企画を、日本郵政不動産と星野リゾートが共同で計画します。
「五反田計画(仮称)」では、旧ゆうぽうとの既存地下躯体を、空間および構造体として活用することも注目点です。建物解体に伴う廃棄物削減、周辺環境への配慮、CO2の排出抑制などにより、SDGs達成とストック型社会の実現に貢献します。
既存地下躯体の活用にあたっては、一般社団法人日本建築センターによる健全性の評価(既存鉄筋コンクリート造建築物の構造体の耐用年数評価)を取得、地下を含めた建物全体の構造設計については、性能評価および国土交通大臣の認定を受けているとのこと。
さらに、ガラスウォールの建材にはLow-Eガラスを採用。さらに、太陽光発電設備の設置や、再生水の洗浄水利用などを通して、建物全体で環境負荷の軽減に取り組み、CASBEE-建築のSランク取得を目指します。
建物の低層部では、「品川区 五反田駅周辺地区にぎわいゾーン 街づくりビジョン」を実現すべく、品川区と協力体制を敷いています。建物の四方には、植栽計画として「五反田の森」を配置。地域の植生を踏まえた多種多様な樹種で構成し、品川エリアのグリーン・ネットワークを補完します。四季折々の表情や木漏れ日のある外部空間を用意することで、地域の憩いの場として潤いと賑わいを創出します。
用途:事務所、ホテル、多目的ホール、商業施設など
所在地:東京都品川区西五反田八丁目4番13号
敷地面積:約6,700m²
延床面積:約69,000m²
構造:鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)
規模:地上20階、地下3階
高さ:約97m
事業主:日本郵政不動産
基本設計:日本郵政株式会社一級建築士事務所
実施設計:大林組一級建築士事務所
施工:大林組
着工:2021年8月
竣工:2023年12月
※上記は2021年8月10日プレスリリース発表時点の予定、今後変更となる場合あり