国内外で活躍する建築家、妹島和世氏と西沢立衛氏による建築家ユニット・SANAA(サナア)の作品集『KAZUYO SEJIMA RYUE NISHIZAWA SANAA 1987-2005 Vol. 1 / 2005-2015 Vol. 2 / 2014-2021 Vol. 3』が、2021年12月10日にTOTO出版より発行されています。
本書は、2021年10月22日から2022年3月20日にかけて、東京・乃木坂のTOTOギャラリー・間にて開催された展覧会、妹島和世+西沢立衛/SANAA展 「環境と建築」の開催にあわせて制作されたもので、妹島・西沢の両氏が、書籍の編集にも関わっています。
年代ごとに分けられ、3巻で1つの作品集となっています(3巻セット販売のみ、分売不可)。
本書は、1995年のSANAA設立以前、妹島氏が妹島和世建築設計事務所を設立して独立した1987年まで遡った「1987-2005 Vol. 1」に始まり、現在の2021年までの活動を計3冊で網羅した集大成。建築、都市マスタープラン、家具、雑貨、プロダクト、これまで発行した書籍に至るまで、写真・図版、解説文・論考なども収録した充実の内容です。
横に長い判型は、横位置で撮影されることが多いプロジェクトの竣工写真や、図面などの資料を、紙面でどう見せるかを考えてのこと。「時系列に並べたのは本書で初めて」という構成で、SANAAの30余年の活動と思考の軌跡を総覧することができます。
本書は、TOTOギャラリー・間にて2021年10月から開催された、企画展・妹島和世+西沢立衛/SANAA展 「環境と建築」にあわせて準備されましたが、開幕から約50日遅れての発行となりました。それは、作品集を「ひとつの建築」として捉えた妹島・西沢の両氏が、紙面構成と装丁デザインも担当し、こだわり抜いてつくり上げたためでした。
特別内覧会の席上、両氏は今回の作品集製作について「建築をつくることに似ている」と感想を述べていました。さらに西沢氏は、昨今の電子書籍と比較して、「情報が流れていくインターネットの世界には過去も未来もないが、紙の本には、そこに確実に過去がある」として、紙での発行にこだわった理由を説明しています。
本書は、24,200円で購入できる、SANAAの最新の作品です。
#TOTO ギャラリー・間 / GALLERY・MA YouTubeチャンネル「自著を語る:KAZUYO SEJIMA RYUE NISHIZAWA SANAA 1987-2005 Vol. 1 / 2005-2015 Vol. 2 / 2014-2021 Vol. 3」(2021/12/27)
TOTO ギャラリー・間のYouTube公式チャンネルでは、妹島・西沢の両氏が、展覧会場で、ページを繰りながら、書籍の見どころなどについて語っているインタビュー動画も公開されています。
著者:妹島和世・西沢立衛
デザイン:妹島和世・西沢立衛
判型:ケース(237×303×75㎜)・シュリンク包装 書籍:3巻構成 / A4判変型 ハードカバー
ページ(頁)数:672頁(Vol.1:256頁、Vol.2:272頁、Vol.3:144頁)
言語:日本語
ISBN:978-4-88706-392-1
定価:24,200円(本体22,000円+税10%)※分売不可
発行日:2021年12月10日
版元:TOTO出版
各巻の目次など詳細
https://jp.toto.com/publishing/detail/A0392.htm
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