京都・⼋瀬に、“⽣まれ変わり・再生”をコンセプトとする宿〈moksa(モクサ)〉が3⽉30⽇に開業しました。
同施設は、小山薫堂氏が率いるオレンジ・アンド・パートナーズと、ホテル・飲食事業等を営むIMD Allianceの合弁会社である、Good Life & Travel Companyがプロデュース・運営する第1号の物件となります。
プロジェクトチーム
プロデューサー:佐藤剛史(オレンジ・アンド・パートナーズ)
ブランディング・コーディネーション:福田春美
作家キュレーション:武 秀律(tonoto)
展示設計:山際悠輔
プランニング:北澤みずき
立地は、叡山電鉄叡山本線の終点・八瀬比叡山口駅から徒歩5分ほどの高野側沿い。
八瀬の地名は古くは「矢背」といい、壬申の乱で大海人皇子(のちの天武天皇)がこの地で背中に矢傷を負い[*]、その傷を癒すために村⼈が窯⾵呂(かまぶろ)を献上したと伝わっています。療養の地として歴史がある土地柄です。
*.レファレンス協同データベース公開資料より
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000200637
〈moksa〉は、この地が持つ歴史・文化性と、比叡山の西麓につらなる豊かな自然の土地性を活かし、お茶と蒸湯(むしゆ・サウナ)を中心とした、身体を内外から巡らせる体験を通じて、“生まれ変わり”を感じられるようる滞在時間を提供します。
宿の名「moksa」とは、解脱(げだつ)や解放を意味する梵語から。
飲食エリアには、薬膳茶・中国茶/台湾茶・⽇本茶をを味わえるカウンター「帰去来」がしつらえられました。目の前は苔庭の席は4席のみ。
薬膳茶は hahahaus、中国茶/台湾茶は⼩慢、⽇本茶は京都の老舗・⼀保堂の茶葉が採用されています。
「帰去来」では、不定期で茶会(予約制)なども開催されます。
レストラン「MALA(マーラ)」は、大原女(おおはらめ)の文化から着想を得て、薪火料理を中心に提供。薪⽕を囲むようにして、ライブ感溢れるカウンターがしつらえられました。
⼤原の農家をはじめ京都近郊から仕⼊れる旬の⾷材を調理するのは、フォーシーズンズホテル京都のスーシェフ、ザ・リッツ・カールトン・沖縄のシェフを経て、「MALA」のエグゼクティブ・シェフに就任した、宍倉宏⽣氏。四季折々で変化する食材と、隣接する⽇本庭園の両方を、五感で味わう空間です。
客室数は全31室。⾼野川を眺める「リバースイート」のほか、⽐叡⼭を眺める「ガーデンスイート」、「リラックススイート」、「スタンダード」の4タイプがあります。
釜風呂・蒸湯の文化が伝えられる八瀬の宿〈moksa〉には、完全予約制のプライベートサウナが「蒸庵(ジョウアン)」が⽤意されています(プロデュース:笹野美紀恵)。3種類の素材それぞれの特長を活かした3タイプのサウナです。
また、館内には、京都のギャラリー「tonoto」の協力のもと、さまざまな領域の現代作家とともに、自然素材を用いてつくりあげた作品も多数展示されています。
館内アート:ametsuchi(陶芸)、アリサト⼯房(茶布)、市川 孝(陶芸)、稲富淳輔(陶芸)、井上陽⼦(コラージュ)、⼤⼭ 求(⾦⼯)、かみ添(唐紙)、curatorʼs cube(ギャラリー)、沓澤佐知⼦(⽴体造形)、島⽥篤(陶芸)、清⽔志郎(陶芸)、新城⼤地郎(書家)、George Peterson(⽊⼯)、⾼橋涼⼦(現代美術)、廣⾕ゆかり(草)、みたて・⻄⼭隼⼈(花)、明主航(陶芸)、守⽮ 務・菊地亨(ステンシル&陶芸)
所在地:京都府京都市左京区上⾼野東⼭65(Google Map)
客室数:31 室
チェックイン/アウト:14:00/11:00
付帯施設:レストラン、バー、宿泊ゲストラウンジ、プライベートサウナ、ランドリー
宿泊料⾦(参考価格):35,000円〜(1名、ディナー・朝⾷・サービス料込み)
グランドオープン:2022年3⽉30⽇
〈moksa〉公式ウェブサイト
http://moksa.jp
〈moksa〉公式インスタグラム
https://www.instagram.com/moksa_rebirthhotel/