米国・ニューヨーク(NY)を象徴する宝飾ブランド、ティファニー(TIFFANY)のNY本店がリニューアル、現地時間の4月28日にオープンします。
1940年にNY本店が5番街に移転して以来、初の全面改装であり、マンハッタン島で最大規模の店舗に。名称も「ランドマーク(The Landmark)」に一新されます。
大規模改装にあたり、ニューヨークを拠点とする2つの建築設計事務所が参画しています。
店内空間の再構築を、Peter Marino Architect(ピーター・マリノ・アーキテクト)を率いるピーター・マリノ(Peter Marino|1949-)が担当。そして、『TECTURE MAG』にて2020年8月に速報したとおり、重松象平(Shohei Shigematsu|1973-)が率いるOMA NYが、建物の中核と循環インフラの改修、さらにはビルの8階から10階にあたる最上層の増築部分の改修デザインを手がけました。この部分は、1980年に増築されたオフィススペースに代わるもので、新旧2つの異なるデザインが美しく融合されています。
アントニー・ルドリュ氏(ティファニーの社長兼CEO)コメント:
「ランドマーク(Tiffany Landmark)のリニューアルオープンは、ティファニーの歴史にとって大きな節目となるものです。ティファニーの新しい時代を象徴するランドマークは、単なるジュエリーストアではありません。精緻な建築や上質なホスピタリティ、最先端のアートやデザインなど、様々な優れた文化を紹介する拠点となる場所です。世界的なラグジュアリーリテールの新たな基準を打ち立てる存在となるでしょう。」
新たなNY本店(Tiffany Landmark)では、ティファニーがデザインするオリジナルアートワークや、初めて発表されるジュエリー、没入型のディスプレイなどが展開されます。
店内について紹介する以下のテキストは、ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インクのプレスリリースより。
メインフロアに足を踏み入れると、革新的なスカイライトよってジュエリーケースの数々が美しく照らされています。またダイヤモンドのファセットを抽象化したエレメントで構成された天井のインスタレーションが、部屋のほぼ全長にわたって伸びています。そのユニークなデザインには、世界最高峰のダイヤモンドを提供するティファニーの権威と伝統へのオマージュが捧げられています。
“ランドマーク”におけるあわせて10のフロアには、ティファニーがアーティストに特別に制作を依頼した未公開作品を含む、40点近いアート作品が随所に散りばめられています。
入念にキュレーションされた作品には、ダミアン・ハースト(Damien Hirst)、ジュリアン・シュナーベル(Julian Schnabel)、ラシッド・ジョンソン(Rashid Johnson)、アナ・ウェイヤント(Anna Weyant)、ダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)といった、著名なアーティストの作品が多数含まれます。
店内の中心には、彫刻的なロッククリスタル素材の手すりが特徴の螺旋階段が設置されています。エルサ・ペレッティの官能的で有機的なフォルムにインスパイアされたこの階段は、3階から8階を繋いでおり、各階へはエレベーターでも行くことができます。
また、1階にはビデオウォールが設置されており、オンにするとセントラルパークやマンハッタンのスカイラインが映し出され、オフにすると鏡が現れます。店内にいながらニューヨークのアイコニックな風景を存分に体験することができます。
建物の全フロアに敷き詰められた寄木細工のフローリングは、1940年に開店した当時のデザインで、店内空間のオリジナルパターンと呼応するものです。
また正面には、ファサードに掲げられたアトラスクロックをインスピレーション源とする新たなティファニークロックが設置されています。
また、五番街のティファニー本店といえば、オードリー・ヘップバーン主演の映画『ティファニーで朝食を』に登場した店舗としても有名です。同店舗の4階には、2017年に「ザ・ブルー・ボックス・カフェ(The Blue Box Cafe™)」がオープンしています。
改装後の「ブルーボックスカフェ・バイ・ダニエル・ブリュー(Blue Box Cafe™ by Daniel Boulud)」では、ダイニング、ディメニュー、朝食も提供されるとのこと。
店内の「ブルーボックスカフェ・バイ・ダニエル・ブリュー(Blue Box Cafe™ by Daniel Boulud)」では、誰もが憧れるティファニーでのダイニング体験を提供します。ニューヨークでミシュランを獲得したレストランのオーナーシェフであるダニエル・ブリュー(Daniel Boulud)が、朝食やティータイムなど、季節に合わせたデイタイムメニューをお届け。プライベートダイニングエリアやアートインスタレーションのあるバーも併設されます。
ランドマーク(The Landmark)は、環境、健康、ウェルビーイングをリードするティファニーの取り組みの一環として、サステナブルな運営を実現できるように建設されました。現在、WELL認証のプラチナランクとLEED認証のゴールドランク取得を目指しているとのこと。
所在地:727 5th Ave, New York, NY 10022, USA(Google Map)
Something brilliant awaits. See you on 4/28, New York. #TheTiffanyLandmark #TiffanyAndCo pic.twitter.com/bdv2MPSgpS
— Tiffany & Co. (@TiffanyAndCo) April 20, 2023
NY本展リニューアルオープン告知(日本語サイト)
https://www.tiffany.co.jp/stories/the-landmark-fifth-avenue/
NY本展リニューアルオープン告知(EN)
https://press.tiffany.com/tiffany-co-unveils-its-newly-redesigned-new-york-city-landmark-at-57th-street-and-fifth-avenue/