石川県金沢市の中心部、香林坊にある香林坊東急スクエアの1階に、ミュージアムショップ、カフェ、展示空間、ベンチスタンドを併設した”道”〈076-(ゼロナナロク)〉が8月8日にオープンします。
私設の現代アート美術館[KAMU kanazawa(カム カナザワ)]を市内で展開・運営するsetchuによる新たなスペースで、誰もが自由に使えるボーダーレスな空間として提供します。
商業施設の中に“道”をつくり出した空間の設計を、中村圭佑氏が率いるDAIKEI MILLS(ダイケイミルズ)が担当しました。
空間中央を貫く道幅3mの”道”は、街を回遊しながらアートを楽しむ美術館として2020年6月にオープンした[KAMU kanazawa]の象徴であり、ボーダーレスな空間であることを目指したもの。
道のサイドには、幅14m、4段式のベンチスタンドが設けられ、単にビルのテナントとして、あるいはこの場所を目指して訪れた人のためのものではなく、誰でも気軽に休憩したりできる公共的なスペースとなっています。
この区画が空きテナントだった頃、施設側が用意したベンチが置かれており、そこで学生らがめいめい自由に過ごしている光景(下の画)を[KAMU kanazawa] 館長の林田堅太郎氏が目にしており、「学生さんたちのデートスポットを奪いたくない」という氏の意向を反映して、ベンチと”道”という公共的な要素が全体の2/3を占める独自の空間が実現しました。
スペース名称の〈076-〉とは、金沢市の市外局番が由来となっており、これも、公共性を強く意識し、人々と共有できる場であることを象徴したネーミングとのこと。
カフェとショップ、さらにその先には「隠し部屋」のような展示空間を用意。オープンを記念して、社会のVoid(ヴォイド)を時限的に占有し、一般へ解放する運動を行っている、中村圭佑氏のもう1つの活動であるSKWATの代表的プロジェクト「Material Matters」をインスタレーションとして展開します。
同スペースでは、[KAMU kanazawa(カム カナザワ)]のコレクションから、SKWAT(スクワット)の作品〈マテリアルマターズ〉が展示されるほか、KAMU独自の視点で街をコレクションしていく取り組みなども行われる予定です。ミュージアムショップでは、美術館オリジナルグッズも販売します。
所在地:石川県金沢市香林坊2-1-1 香林坊東急スクエア1階(Google Map)
営業時間:カフェ、展示室:11時-18時 / ショップ、フリースペース:10-20時
定休日:カフェ、展示室:週2日(月曜+不定期)/ ショップ、フリースペース:無休(但し、香林坊東急スクエアの営業日に準ずる)
入場料:無料
オープン日:2023年8月8日
金沢市の中心部に2020年6月に開館した私設現代アート美術館(運営:setchu、代表:林田堅太郎)。中核となる施設〈KAMU Center〉を含めて徒歩圏内に複数カ所の展示スペースを市内中心部に点在させ、歩いて街を巡り、アートも楽しめる美術館。
レアンドロ・エルリッヒ作品〈INFINITE STAIRCASE〉や、写真家・森山大道を代表するモチーフである唇で埋め尽くされた空間作品〈Lip Bar〉など、世界からも注目を集めるアーティストの作品を展示している。
KAMU kanazawa Website
https://ka-mu.com/
Instagram
https://www.instagram.com/kamu_kanazawa/