CULTURE

香林坊東急スクエア1階に〈076-〉が8/8オープン

ダイケイミルズがミュージアムショップやカフェなどを併設した"道"を設計

CULTURE2023.08.08

石川県金沢市の中心部、香林坊にある香林坊東急スクエアの1階に、ミュージアムショップ、カフェ、展示空間、ベンチスタンドを併設した”道”〈076-(ゼロナナロク)〉が8月8日にオープンします。

私設の現代アート美術館[KAMU kanazawa(カム カナザワ)]を市内で展開・運営するsetchuによる新たなスペースで、誰もが自由に使えるボーダーレスな空間として提供します。

「076-」 KAMUkanazawa Museum Shop & Cafe

「076-」 KAMU kanazawa Museum Shop & Cafe イメージ

商業施設の中に“道”をつくり出した空間の設計を、中村圭佑氏が率いるDAIKEI MILLS(ダイケイミルズ)が担当しました。

空間中央を貫く道幅3mの”道”は、街を回遊しながらアートを楽しむ美術館として2020年6月にオープンした[KAMU kanazawa]の象徴であり、ボーダーレスな空間であることを目指したもの。
道のサイドには、幅14m、4段式のベンチスタンドが設けられ、単にビルのテナントとして、あるいはこの場所を目指して訪れた人のためのものではなく、誰でも気軽に休憩したりできる公共的なスペースとなっています。

「076-」 KAMUkanazawa Museum Shop & Cafe

076- ©KAMU kanazawa Courtesy of KAMU kanazawa

この区画が空きテナントだった頃、施設側が用意したベンチが置かれており、そこで学生らがめいめい自由に過ごしている光景(下の画)を[KAMU kanazawa] 館長の林田堅太郎氏が目にしており、「学生さんたちのデートスポットを奪いたくない」という氏の意向を反映して、ベンチと”道”という公共的な要素が全体の2/3を占める独自の空間が実現しました。

「076-」 KAMUkanazawa Museum Shop & Cafe

076- ©KAMU kanazawa Courtesy of KAMU kanazawa

スペース名称の〈076-〉とは、金沢市の市外局番が由来となっており、これも、公共性を強く意識し、人々と共有できる場であることを象徴したネーミングとのこと。

カフェとショップ、さらにその先には「隠し部屋」のような展示空間を用意。オープンを記念して、社会のVoid(ヴォイド)を時限的に占有し、一般へ解放する運動を行っている、中村圭佑氏のもう1つの活動であるSKWATの代表的プロジェクト「Material Matters」をインスタレーションとして展開します。

「076-」 KAMUkanazawa Museum Shop & Cafe

076- ©KAMU kanazawa Courtesy of KAMU kanazawa

「076-」 KAMUkanazawa Museum Shop & Cafe

076- ©KAMU kanazawa Courtesy of KAMU kanazawa

同スペースでは、[KAMU kanazawa(カム カナザワ)]のコレクションから、SKWAT(スクワット)の作品〈マテリアルマターズ〉が展示されるほか、KAMU独自の視点で街をコレクションしていく取り組みなども行われる予定です。ミュージアムショップでは、美術館オリジナルグッズも販売します。

KAMU kanazawa Museum Shop & Cafe〈076- KAMU〉

所在地:石川県金沢市香林坊2-1-1 香林坊東急スクエア1階(Google Map
営業時間:カフェ、展示室:11時-18時 / ショップ、フリースペース:10-20時
定休日:カフェ、展示室:週2日(月曜+不定期)/ ショップ、フリースペース:無休(但し、香林坊東急スクエアの営業日に準ずる)
入場料:無料
オープン日:2023年8月8日


KAMU kanazawa(カム カナザワ)概要

金沢市の中心部に2020年6月に開館した私設現代アート美術館(運営:setchu、代表:林田堅太郎)。中核となる施設〈KAMU Center〉を含めて徒歩圏内に複数カ所の展示スペースを市内中心部に点在させ、歩いて街を巡り、アートも楽しめる美術館。

レアンドロ・エルリッヒ〈INFINITE STAIRCASE〉

KAMU kanazawaコレクション レアンドロ・エルリッヒ〈INFINITE STAIRCASE〉 ©️Leandro Erlich

レアンドロ・エルリッヒ〈INFINITE STAIRCASE〉

2020年12月に市内4番目のスペースとしてオープンした〈LIP BAR〉(KAMU L)

久保寛子〈泥足〉

久保寛子〈泥足〉 ©Hiroko Kubo Photo by Keiko Nakamoto Courtesy of KAMU kanazawa

レアンドロ・エルリッヒ作品〈INFINITE STAIRCASE〉や、写真家・森山大道を代表するモチーフである唇で埋め尽くされた空間作品〈Lip Bar〉など、世界からも注目を集めるアーティストの作品を展示している。

KAMU kanazawa Website
https://ka-mu.com/

Instagram
https://www.instagram.com/kamu_kanazawa/

【購読無料】空間デザインの今がわかるメールマガジン TECTURE NEWS LETTER

今すぐ登録!▶

KAMU Kanazawa TOPICS

COMPETITION & EVENT2020.07.23

〈KAMU kanazawa〉にレアンドロ・エルリッヒの最新作が登場

構想から8カ⽉、32歳が金沢市に開いた私設の現代アート美術館

SKWAT(スクワット)TOPICS

CULTURE2023.07.11

"新居留地"をテーマにしたパブリックスペースが大丸神戸店に期間限定でオープン

SKWATによるインスタレーション、大丸カーポートの空き区画3カ所をパブリックスペースに転換
COMPETITION & EVENT2022.09.19

Vitra×SKWAT「P」期間限定オープン

プルーヴェコレクションのデスクで仕事もできるパブリックスペース
COMPETITION & EVENT2021.12.26

追加公募!Stool 60と401 Armchair のリデザイン

SKWAT/ARTEK Open Call Online Competition

ダイケイミルズ(DAIKEI MILLS)TOPICS

CULTURE2022.03.23

インターナショナルギャラリー ビームス旗艦店がリニューアル

DAIKEI MILLSが1Fウィメンズフロアの空間デザインを担当
COMPETITION & EVENT2022.04.12

E&Y エキシビジョン「Thirty-six views」

36周年を迎えたファニチャーレーベルが国内外7人のデザイナー・アーティストとの新作を含む8作品を展示
CULTURE2022.12.02

NOT A HOTEL 国内4拠点が続々開業、青島、那須に続き、広尾と浅草にも〈NOT A HOTEL EXCLUSIVE〉が2023年1月にオープン

ジェネラルデザイン、SUPPOSE DESIGN OFFICE、Wonderwall®︎片山正通、DAIKEI MILLS中村圭佑が設計を担当
CULTURE2023.01.08

素の金沢を感じる宿〈SOKI KANAZAWA(そき かなざわ)〉

企画・設計・ホテル運営はUDS、インテリアデザインをDAIKEI MILLSが担当
CULTURE2023.09.23

〈ティンバーランド ブティック トウキョウ〉代官山にオープン

中村圭佑 / ダイケイミルズ(DAIKEI MILLS)が空間デザインを手がけたティンバーランド初のコンセプトストア
BUSINESS2023.10.05

〈アクタス・丸の内店〉新丸の内ビルディング3Fに10/6オープン

[Report]中村圭佑氏率いるダイケイミルズが店舗設計を担当
COMPETITION & EVENT2023.10.29

DAIKEI MILLSが会場デザインを手がけた「Grand Seiko 果実と花の和菓子屋 とき」

10/27より10日間限定オープン、グランドセイコーと和菓子のコラボ展示が再び

RECOMMENDED ARTICLE

  • TOP
  • CULTURE
  • ARCHITECTURE
  • 香林坊東急スクエア1階に〈076-〉が8/8オープン! ミュージアムショップとカフェを併設した”道”をダイケイミルズが設計
【購読無料】空間デザインの今がわかるメールマガジン
お問い合わせ