スポーツピクトグラム誕生は1964年の東京オリンピック
【まとめ記事】本誌にこれまで掲載してきたプロジェクト事例やデザイン事例のうち、ピクトグラム・ピクトサイン・サイン計画にまつわる記事をとりまとめて紹介します。
駅や空港、ホテルや映画館、商業施設など、外出先で私たちが必ず目にするピクトグラム。2021年7月23日に開催された「東京2020」オリンピック競技大会の開会式で披露された「ピクトグラム50個の連続パフォーマンス」もSNSなどを中心に話題となりました。
#NHK YouTube公式チャンネル「開会式 ピクトグラム50個パフォーマンス!|東京オリンピック」(2021/07/24)はこちら↓
※NHKが公開ページ以外ではシェア表示できない設定でハイライトを公開中
https://youtu.be/Y-q7URCY7vY
# Tokyo 2020 YouTube公式チャンネル「東京2020パラリンピックスポーツピクトグラム」(2019/04/13)
東京2020大会のスポーツピクトグラムは、グラフィックデザイナーの廣村正彰氏(廣村デザイン事務所)が担当。2019年4月時点で動画も公開されています。
誰が見ても何の競技であるかがわかるスポーツのピクトサインは、1964年(昭39)に東京で開催されたオリンピックの準備期間中、横尾忠則氏(1936-)ら当時は若手だった芸術家らの手によりイチからデザインされたことが知られています。
その後、1970年の大阪万博でも会場のサイン表示に導入され、脈々と受け継がれながら時代とともに進化を続ける「ピクトグラム・ピクトサイン・サイン」のデザイン事例について、本稿掲載記事・プロジェクトからピックアップ、改めて紹介します。
現時点で『TECTURE MAG』に掲載していないものの、姉妹サイト・空間デザイン事例検索サービス「TECTURE」に画像があるものについてもリンクを設定します。
日本デザインセンターが無料公開した280のピクトグラム
原 研哉氏が率いる日本デザインセンターがオリジナルのピクトグラムをオープン化。利用規約の範囲内であれば、個人、法人、商用、非商用を問わずに無料で利用できるというもの。
アートディレクションは、同社のデザイナー・大黒大悟氏。
同社の主催により、企画展「VISUALIZE(ビジュアライズ)60」の後期展示が始まったのにあわせた、画期的な発表でした(本稿1枚目の画像提供:日本デザインセンター)。
詳細はこちら↓
https://mag.tecture.jp/product/20210222-22795/
佐藤可士和氏が「THE TOKYO TOILET」のためにデザインした公共トイレのピクトグラム
公益財団法人日本財団が昨夏より進めているプロジェクト。協力を得た渋谷区の17カ所に、安藤忠雄、伊東豊雄、隈 研吾、坂 茂といった日本を代表する建築家やデザイナーがデザインしたトイレを建設中で、佐藤可士和氏もそのクリエイターの1人。佐藤氏は17のトイレに表示するピクトグラムもデザインしています。
詳細はこちら↓
[内覧会レポート]佐藤可士和デザイン〈恵比寿駅西口公衆トイレ〉
https://mag.tecture.jp/feature/20210716-the-tokyo-toilet_kashiwa-sato/
[動画レポート] 安藤忠雄デザイン〈神宮通公園トイレ〉
https://mag.tecture.jp/feature/20200916-jingu-dori-park-toilet-movie/
コロナ禍で新たなデザインが求められたピクトグラム
その特徴的な外観と共に、隈 研吾氏がデザイン監修を手がけたことで話題を集めた〈角川武蔵野ミュージアム〉。埼玉県・東所沢に誕生した新たな複合施設・ところざわサクラタウンの一角に、2021年6月6日に開館する予定のところ、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大の影響でスケジュールが延期に。8月1日にプレオープンを迎えるまでの間に、集客施設として必要なコロナ対策をサインでも新たに用意。7月末のプレス内覧会で目を引いたデザインの1つでした。
内覧会レポートはこちら↓
https://mag.tecture.jp/culture/20200805-kadokawa-culture-museum/
ホテルの館内ピクトグラム・サイン
虎尾+謝建築設計 +針谷將史 +小林麻美が共同で設計した、東京・築地のホテル〈TSUKI〉の館内ピクトグラム・サインです。真鍮製で、サイン計画をBXG(Beyond Experience Group)が手がけています。
詳細はこちら↓
https://mag.tecture.jp/project/20200828-hotel-tsuki/
ナインアワーズのピクトグラム
2009年に京都に1号店が開業して以来、ナインアワーズは、建物の設計・リノベーションは、物件ごとに建築家とタッグを組み、その土地にあわせたホテルを設計、全国展開していますが、クリエイティブディレクション・プロダクトデザインを柴田文江氏、サインとグラフィックデザインを廣村正彰氏が一貫して手がけています。わかりやすい「9h」のロゴも開業以来変わらず、廣村氏が率いる廣村デザイン事務所がデザインしたものです。
上の画2点は、平田晃久建築設計事務所が設計した〈ナインアワーズ半蔵門〉の館内で撮影したもの。コロナ禍の影響で現時点で臨時休業中ですが、内覧会レポートで内外観の様子を伝えています。
詳細はこちら↓
https://mag.tecture.jp/culture/20200812-8134/
交通車両内のピクトグラム
上の画は、瀬戸内海エリアで就航している観光型高速船「SEA SPICA(シー・スピカ)」の車内です。内装デザインを、建築家でデザイナーの川西康之氏が率いるイチバンセンが手がけています。
詳細はこちら↓
https://mag.tecture.jp/project/20210514-sea-spica/
『TECTURE MAG』では、住宅やホテルなどの建築作品だけでなく、船舶や交通車両のデザインも取り上げています。
空間デザイン事例検索サービス「TECTURE」では、イチバンセンが同様に手がけた「WEST EXPRESS 銀河」も掲載しています。
詳細はこちら↓
https://www.tecture.jp/projects/822/posts
貼って使えるピクトグラム
掲載時にPV数が高かった記事です。
福井発のインテリアプロダクトブランド「MOHEIM」が開発・販売している、アクリル製の本体の裏に貼られた両面テープをはがし、壁やドアの扉に貼るだけで、すぐに使える「貼るサイン」のプロダクトです。
2019年8月にまず「RESTROOM」が発売された後、好評につき、「WASH HAND」と「SHOWER」が追加され、さらに新たに8種のサインが追加され、初掲および現時点で13種をラインナップしています。
詳細はこちら↓
https://mag.tecture.jp/product/20200919-14057/
上記で取り上げた事例・プロダクトのほかにも、空間デザイン検索サービス「TECTURE」には、多数の空間・デザイン事例が登録されています。
閲覧は無料。任意のワードで検索も容易に可能です。
「サイン」で検索した場合の一覧はこちら↓
https://www.tecture.jp/search/posts?keyword=%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%B3