3Dプリンティングを専門とするデザイン事務所の積彩(東京都国分寺市、2022年7月設立)が、10月25日に発信したプレスリリースにて、サイン・ディスプレイ、空間装飾を手掛ける光伸プランニング(東京都渋谷区、1981年10月設立)と共同でプロジェクト「空間印刷所」を立ち上げたことを発表。3Dプリンティングならではの有機的な什器や空間構造物を設計・製造するサービスを開始しました。
空間印刷所は、大型3Dプリンティングを活用した”革新的なデザイン”と”循環型ものづくり”の掛け合わせによって、独自の製造システムを用いた空間演出と、素材の可能性を追求していくプロジェクトです。
廃棄の段階まで考慮し、3Dプリントを核とした循環型モノづくりの確立も目指しているとのこと。
積彩のプレスリリースによれば、近年は欧州をはじめとして3Dプリンターを用いたユニークな家具や空間装飾、什器の製作が盛んに行われており、日本的なデザインセンスを取り入れた新たな3Dプリントデザインと製造サービスを、光伸プランニングが本社を構える東京・渋谷から発信していくとのこと。
3Dプリンティングによるデザインを専門とする積彩が設計を担当し、ディスプレイ制作を専門とする光伸プランニングが製造から施工までを一貫して行うことで、顧客のイメージを最大限で具現化していくのが「空間印刷所」です。
「空間印刷所」の特徴
・大型3Dプリンタならではの造形が可能
・顔料を含めた豊富な材料
・設計から施工までの一貫体制
・循環型モノづくり
「空間印刷所」では、生分解性や耐候性などさまざまな特性を持つ樹脂や、顔料(色)など、豊富な材料を用意しており、要望に合わせてオリジナルの素材をブレンドすることができます。
大型3Dプリントだからこそ可能となるデザインにより、従前にない造形物をつくりだすことができます。
ロット数量も、ニーズにあわせて必要なものを必要な分だけオーダーメイドで製造。制作の段階で出たテスト品や端材、役目を終えた造作物は、同所で回収・粉砕して、再び造形材料として利用する予定です。
大日方伸(積彩 代表取締役)コメント
積彩はこれまで3Dプリンタの可能性を最大限に活かす技術開発や実践を行い、誰も見たことのないようなモノ、ないしモノのあり方を模索してきました。情報化や脱炭素化の流れでモノの存在意義が薄れつつある中、サスティナブルかつ豊かな表現を可能とする3Dプリンタを生かした空間演出を試みるこのプロジェクトを通して、モノや空間体験に驚きと感動をもたらすようなデザイン提案を行っていきたいと考えております。
https://sekisai.com/原 壯(光伸プランニング代表取締役)コメント
光伸プランニングは一人でも多くのつくりたいに応える都市型工房として、さまざまなリクエストに応えながら、常に新しいモノづくりにチャレンジしてきました。4年前に全く未知の領域として始めた3Dプリントの取り組みが、積彩という才能溢れるメンバーと出会うことで進化し、新たなプロジェクトとしてスタートすることに、とてもワクワクしています。空間・素材・循環をキーワードに、ディスプレイや空間演出の分野に新しい風を吹かせるべく、日々探求していきたいと考えています。
https://koshin-p.jp/
「空間印刷所」公式ウェブサイト
https://3d-pam.com/