2023年2月1日初掲、2月2日画像追加
カリモク家具(愛知県知多郡)の新たなスペース〈Karimoku Commons Kyoto(カリモク コモンズ キョウト)〉が、京都市の中心部にオープンしました。
1940年の創業以来、愛知県に本社を構えるカリモク家具にとって、関西圏の新たな拠点であり、訪れた人が同社のプロダクトとともに「木とつくる空間」に触れ、新しいコミュニケーションの場となることを目指して用意されるKarimoku Commons(カリモク コモンズ)としては、東京・西麻布の拠点に続く2店舗目となります。
この〈Karimoku Commons Tokyo〉に続いて、芦沢啓治建築設計事務所が店舗の設計を担当しています。
〈Karimoku Commons Kyoto〉は中京区の姉小路通に面し、京都らしい歴史的な景観を残しつつ、さまざまな飲食店やショップが立ち並ぶ、多くの人で賑わうエリアに位置しています。
奥行きある京町家の跡地に建てられたもので、通り庇や格子といった京町家を特徴づける外観デザインを踏襲した、木製のスリットが目を引きます。
展示スペースは3つのフロアから成り、1Fと2Fは、Karimoku Case Study(カリモクケーススタディ)を中心とした展示スペース。3Fは、それ以外の家具コレクションを展示するスペースです。
Karimoku Case Studyのディレクターである Norm Architects(ノーム・アーキテクツ)と、同じくデザイナーを務める芦沢啓治、そして昨年コレクションに加わったイギリス人建築家のノーマン・フォスター氏がデザインした家具や、ZAHA HADID DESIGN(ザハ ハディド デザイン)とのコラボレーションで話題となった家具(プロトタイプ)も展示されます。
訪れた人を迎える最初のフロア(1F)は、家具の塗装色は素材の色味を活かしたナチュラルなピュアオーク色で統一。床面には無機質なモルタルを採用し、配置された家具が有する天然素材ならではの温もりを際立てるように計算されています。
2Fは落ち着きのある空間に。家具、造作をスモークドオーク色を中心にダークトーンで統一。床面も同様の色調で合わせました。木材を燻すデンマークの伝統的な技法から着想を得た、深く奥行きのある色合いが、長い年月を重ねてきた京都の木造建築を想起させます。
3Fには、壁面にはカリモク家具のさまざまなアイテムをディスプレイするライブラリースペースを用意。
国産針葉樹を用いた家具シリーズ・MAS(デザイナー:熊野 亘氏)、Karimoku New Standard、石巻工房 by Karimokuなどから選定されたアイテムのほか、ZAHA HADID DESIGNとのコラボレーションコレクション「SEYUN」はこちらの3Fにて展示されます。
東京の〈Karimoku Commons Tokyo〉に比べると、狭隘(きょうあい)な空間であるという〈Karimoku Commons Kyoto〉。オープンにあたり、スタイリストの中田由美氏が館全体のスタイリングを担当しました。
さらに、店内の香りをMEGUMI FUKATSU氏が、空間音楽をMUSIC SHAREが担当し、どちらも〈Karimoku Commons Kyoto〉のためにオリジナルで制作されています。
これらに加えて、カリモク家具が製作したハイクオリティな造作家具など、家具づくりの枠組みにとどまらない、五感を通じた包括的なアプローチで空間全体を上質に演出したショースペースとなっています。
所在地:京都府京都市中京区姉小路通堺町西入大阪材木町685-2(Google Map)
延床面積:150m²
営業時間:12:00-17:00
定休日:土・日曜 ※イベント開催時の特別営業を除く
開業日:2023年2月1日
Karimoku Commons(カリモク コモンズ)ウェブサイト
https://commons.karimoku.com/
カリモク家具 会社概要
同社の歴史は、創業者の加藤正平が長年続く材木屋を引き継ぎ、愛知県刈谷市で小さな木工所を始めた1940年に遡る。さまざまな木製品を生産することで技術を磨き、1960年代に入ると、自社製の木製家具の販売を開始。高度な機械の技術と職人の技を融合させる「ハイテク & ハイタッチ」という製造コンセプトを掲げて木材生産分野における土台をつくりあげ、日本を代表する木製家具メーカーへと成長している。KARIMOKU 公式ウェブサイト
www.karimoku.comKARIMOKU 公式Instagram @karimoku_official
https://www.instagram.com/karimoku_official/