TOTO出版より、新刊『パビリオン・トウキョウ2021』が刊行されました(上の画:書籍中面 藤森照信氏によるイメージスケッチ / 本稿の書籍中面の見開き画像:TOTO出版提供)。
同書は、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会(2020年東京大会)の文化プログラムとして準備され、2021年7月1日から9月5日にかけて、都内各所で行われた「パビリオン・トウキョウ2021」の内容について記録し、1冊にまとめたものです。
参加クリエイターは、日本を代表する建築家とアーテイスト——藤森照信、妹島和世、藤本壮介、石上純也、平田晃久、藤原徹平、会田 誠、草間彌生、真鍋大度+ライゾマティクスの9組。それぞれが独自のパビリオンを設計・デザインし、国立競技場を中心とした青山界隈、九段下、JR新高輪ゲートウェイ駅構内、代々木公園、浜離宮恩賜庭園などで展示を行いました。
同プログラムの企画者であるワタリウム美術館は、同時期に企画展「パビリオン・トウキョウ2021展」を開催。9つのパビリオンのコンセプト模型や資料などが披露され、実物展示を補完する展示が連動して行われました。
本書は、このワタリウムでの展覧会についても収録。さらに、「パビリオン・トウキョウ2021」の名誉実行委員長を務めた隈 研吾氏もテキストを寄せています(下の画)。
目次
パビリオンサイトマップ
はじめに 和多利恵津子
小さなパビリオンが大きな東京を救う 隈 研吾
茶室「五庵」 藤森照信
水明 妹島和世
Cloud pavilion(雲のパビリオン) 藤本壮介
Global Bowl 平田晃久
木陰雲 石上純也
ストリート ガーデン シアター 藤原徹平
東京城 会田 誠
オブリタレーションルーム 草間彌生
“2020-2021” 真鍋大度+Rhizomatiks
パビリオン・トウキョウ2021展 at ワタリウム美術館
ランドスケープからの「パビリオン・トウキョウ2021」とアート 進士五十八
反風景へのオマージュ 建畠 晢
東京は燃えていたか? 五十嵐太郎
あとがき「パビリオン・トウキョウ2021」という企画の始まりについて 和多利恵津子
作家略歴
「パビリオン・トウキョウ2021」企画クレジット
本書クレジット
なお、公益財団法人東京都歴史文化財団、アーツカウンシル東京、パビリオン・トウキョウ2021実行委員会とともに、東京2020文化プログラム「パビリオン・トウキョウ2021」を主催した東京都(生活文化局)のYouTubeチャンネルには、設営時の様子を含む8本の関連動画が昨夏より公開されています(注.再生と同時にBGMが流れます)。
#東京都生活文化局「パビリオン・トウキョウ2021 妹島和世〈水明〉/ PAVILION TOKYO 2021 Suimei」(2021/08/06)
#東京都生活文化局「パビリオン・トウキョウ2021 石上純也〈木陰雲〉/ PAVILION TOKYO 2021 Kokage-gumo」(2021/08/25)
#東京都生活文化局「パビリオン・トウキョウ2021 会田 誠〈東京城〉メイキング編 / PAVILION TOKYO 2021」(2021/08/06)
#東京都生活文化局「パビリオン・トウキョウ2021 草間彌生〈オブリタレーションルーム〉/ PAVILION TOKYO 2021 The Obliteration Room」(2021/08/25)
本書の版元であるTOTO出版のウェブサイトには、石上純也、藤本壮介、妹島和世、会田 誠、藤原徹平、平田晃久、藤森照信の参加クリエイター諸氏に対して行ったインタビューのテキストも掲載されています。
監修:和多利恵津子(ワタリウム美術館)
判型 / 体裁:A4判変型(270×210mm)/ 並製
総頁数:200頁(和英併記)
ISBN:978-4-88706-396-9
ブックデザイン:林 琢真、蒲原早奈美(林琢真デザイン事務所)
編集・発行:TOTO出版
発行日:2022年3月15日
TOTO出版 書籍ページ(インタビュー掲載)
https://jp.toto.com/publishing/detail/A0396.htm