CIBONEが海外に出店。ニューヨーク・ブルックリンに、物販、ギャラリー、レストランなどからなる〈CIBONE Brooklyn〉をオープンした。店舗が入る複合施設〈50 Norman〉全体の設計を、長坂 常氏が率いるスキーマ建築計画が担当したほか、TANK、village®など日本のクリエイティブチームが参画している。
ライフエディトリアルをコンセプトに、日本および世界のデザイナーやアーティストとつながり、表参道と銀座に構えた店舗でのエキシビジョンやイベントなどを通して、美しい生活道具や「食」を数多く紹介してきたCIBONE(シボネ)。これまでに培ってきた食とデザインの経験を活かして、新たな領域も含め、海外へと挑戦の幅を拡げます(ウェルカム 2022年9月30日プレスリリース)。
9月16日にオープンした新店舗〈CIBONE Brooklyn(シボネ ブルックリン)〉の立地は、米国・ニューヨーク市ブルックリン区の北側、グリーンポイントエリアにある複合店舗〈50 Norman〉内。施設名は、住所から命名されています。
海外におけるCIBONEの新たなプラットフォームとなる〈CIBONE Brooklyn〉は、50 Normanの特色でもある「食」を軸としながら、3つのブランドで構成されます。
〈CIBONE Brooklyn〉店舗構成:
・ギャラリー&ストア[CIBONE]
・フレンチ・ジャパニーズ レストラン[HOUSE Brooklyn(ハウス ブルックリン)]
・出汁の専門店[DASHI OKUME(出汁 尾粂)]
〈CIBONE Brooklyn〉を含め、全体の空間デザインを、日本のクリエイティブチームがつくりあげています。
クリエイティブチーム(各プロフィールは後述):
設計(Architect):スキーマ建築計画
クラフトマン ワーク:TANK
アートディレクション:village®
店内BGM(Background Music):OLAibi
選書:KOMIYAMA TOKYO
現地協力:BLANK design
〈50 Norman〉の中核をなす〈CIBONE Brooklyn〉では、これまで同様、美しい生活道具の数々を、作家の想いや関係する生活文化と共に提案していく予定です。
ニューヨークのCIBONEにはギャラリー(Main gallery)を併設。オープニングを飾るのは、陶芸作家の小野哲平氏(1958-)の作品です。
小野氏の個展開催にあわせて、COBONE店内には日本の作家たちによる器など、やきもの作品も並びます(企画協力:祥見知生、うつわ祥見KAMAKURA)。
ギャラリーでは今後、さまざまな企画展が計画されています。
カウンター8席のみのフレンチ・ジャパニーズレストラン。
シェフのYuji Tani氏は、京都で生まれ育ち、フランス料理の名店で腕を磨いた後、東京のレストランで長年、エグゼクティブシェフを努めた料理人。2007年に東京の西麻布に[HOUSE]をオープン。ホテル、レストランのプロジェクトのコンサルティングなども行っています。
1871年(明治4)創業、確かな目利きでミシュランの星付きレストランなどトップクラスのレストランからも愛される、老舗の水産仲卸「尾粂(おくめ)」が手がける和風出汁(だし)の専門店がニューヨークに出店。
ブルックリンの[DASHI OKUME]では、日本産無添加の30種類の原料から数種類を選んで、自分だけの出汁をパック詰めでつくることができ、原料を粉砕、充填、包装までの工程を注文者の目の前で行います。クリエイティブチーム
長坂 常(ながさか じょう)
スキーマ建築計画代表。1998年東京藝術大学卒業後、東京・中目黒にスタジオを立ち上げ、現在は北参道にオフィスを構える。
家具から建築、町づくりまでてがけ、設計も住宅、カフェ、ショップ、ホテル、銭湯など幅広い。どのスケールにおいても「1/1」を意識し、素材から探求して設計を行い、国内外に活動の場を広げている。
主な作品に、2008年〈Sayama Flat〉、2011年〈HANARE〉、2015年〈ブルーボトルコーヒー 清澄白河ロースタリー&カフェ〉(現称:ブルーボトルコーヒー清澄白河フラッグシップカフェ)ほか各店舗、2018年〈桑原商店〉、2018年〈HAY TOKYO〉、2019年「東京都現代美術館リニューアル」におけるサイン什器・家具制作、2020年〈武蔵野美術大学16号館〉など多数。家具市リースの〈FLAT TABLE〉、〈ColoRing〉がある。
http://schemata.jp/TANK
福元成武により2010年に設立。建築現場の施工管理をはじめ、建築・内装・家具デザインから現場での大工・家具製作などを手がける。
2020-2021年には、長坂氏、長嶋りか子氏らとともに「第17回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示」のプロジェクトチームの一員として参加、施工協力を担当した。時代に沿った新しい工法を探究している。
https://tank-tokyo.jp/village®
グラフィックデザイナー・長嶋りかこによるデザイン事務所。
アイデンティティデザイン、サイン計画、ブックデザインなど、グラフィックデザインを基軸としながら活動。これまでの仕事に「札幌国際芸術祭”都市と自然”」(2014)、「東北ユースオーケストラ」(2016-)、「アニッシュカプーアの崩壊概論」(2017)、「堂島ビエンナーレ」(2019)、「デヴィッド・リンチ 精神的辺境の帝国」(2019)、 デサントの環境保全活動「RE:DESCENTE」(2020/06-)、ポーラ美術館の新VI計画(2020)、「Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano12122020」(2021)、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示(2021)など多数。
今回の〈50Norman〉では、長嶋とデザイナーの稲田浩之が担当した。
https://www.rikako-nagashima.com/Whitelight
2010年6月設立。特殊用途のスピーカーを開発し実用化。マルチチャンネル音響設計・演出、音源製作、サウンドシステム開発などを手がける。
http://whitelights.jp/about/OLAibi
モンゴルをルーツに持つ。18歳のときに渡独し、電子音楽や現代音楽に触れる。その後、太鼓を中心としたマルチアーティストとして活動を始め、OOIOOのドラマーとして活動後、広大な森に移り住み、年月をかけ森の生物の生態と音を録り続けている。さまざまな国と地域の民族の言語を全てカタカナに置き換え、語感と言霊を頼りにリリックを綴り、そこにドラム、民族楽器、おもちゃのキーボードなどをサンプリングしたビートと、住う森の音を織り重ねパフォーマンスを行っている。
https://www.instagram.com/olaibiolaibi/KOMIYAMA TOKYO
1939年創立、神田神保町で80年以上続く古書店・小宮山書店の英語名称。
古書店の既成概念を見直し、過去の秀逸な作品に光をあて新しい価値を見出すことで、日本のカルチャーを世界に向けて発信し続けている。
KOMIYAMA TOKYOとして、国内外のアート、ブックフェアに出展。2020年よりアートイベント「REAL TOKYO ART」を主催する。アパレルショップとのコラボレーションや、オフィス、ホテルのブックディスプレイなど、書店外での活動にも積極的に取り組む。
https://www.book-komiyama.co.jp/
所在地:50 Norman Ave, Brooklyn, NY 11222(Google Map)
営業時間:11:00-20:00
CIBONE Brooklyn ウェブサイト
http://www.cibone-us.com/
SNS
Instagram:@cibone.brooklyn
https://www.instagram.com/cibone.brooklyn/
50 Norman ウェブサイト
https://www.50norman.com/