COMPETITION & EVENT

「チームラボ 東寺 光の祭 - TOKIO インカラミ」

京都 東寺にて開催

2021年8月16日初掲、8月20日会期変更を追補、9月10日開催中止を発表

京都の東寺(教王護国寺)にて、チームラボによる光の祭典「チームラボ 東寺 光の祭 – TOKIO インカラミ」が開催されています。

チームラボが2015年から行なっているアートプロジェクト「Digitized City」の一環で、非物質的であるデジタルテクノロジーによって、建造物や場を物理的に一切、変えることなく、その場所なり街がそのままアートになることを目指して開催されます。

現存する唯一の平安京の遺構であり、創建から約1200年の歴史と、木造建造物として日本一の高さを誇る五重の塔を有していることで知られ、国際的にも知られた京都の名刹の1つである東寺の寺社仏閣および日本庭園の空間を、チームラボが人々の存在によって変化するインタラクティブな光のアート空間へと変容させます。

人々のふるまいの影響を受けるチームラボのアート作品群は、会場を訪れた人に、いつも以上に”他者の存在”への気づきを与え、意識させることでしょう。(en)

講堂に咲く増殖する無量の生命 / Proliferating Immense Life in Toji Kodo

京都 東寺「チームラボ 東寺 光の祭 - TOKIO インカラミ」

講堂に咲く増殖する無量の生命 / Proliferating Immense Life in Toji Kodo
teamLab, 2021, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi

弘法大師空海が中国(唐)持ち帰った真言密教の世界観を、今でいうインスタレーションのように、複数の仏像を配置して具現化した空間を内包する講堂のファサードをスクリーンとして使ったアート作品。

講堂の観音扉を含む壁には、チームラボによるデジタルの花々が誕生と死を繰り返しながら増殖していく。花は増殖しすぎると、一斉に散り、死んでいく。人々が花々に近づきすぎても、散って死んでいく。
この作品は、あらかじめ記録された映像を再生しているのではなく、コンピュータプログラムにより、リアルタイムで描かれ続けている。つまり、同じ絵を二度と見ることはない。全体として、以前の状態が複製されることなく、人々のふるまいの影響を受けながら、永遠に変化し続ける。
https://www.teamlab.art/jp/ew/proliferating_immense_life_toji/


金堂の反転無分別 / Reversible Rotation in Toji Kondo

京都 東寺「チームラボ 東寺 光の祭 - TOKIO インカラミ」

金堂の反転無分別 / Reversible Rotation in Toji Kondo
teamLab, 2021, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi

東寺の本堂である金堂のファサードで展開されるアート作品。
金堂のフロントファサードには、チームラボによる「空書」が書かれていく。「空書」とは、チームラボが設立以来書き続けている、空間に描かれる書を指す。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築し、チームラボの「超主観空間」の論理構造によって2次元化し、平面と立体との間を行き来する。

金堂に書かれる「空書」は、作品空間の中を全て同一方向に回転しているが、「超主観空間」の特性として、視覚的には、左回転も右回転も論理的に同等となっている。このため、意識によって、書は、左回りにも、右回りにもなる。
https://www.teamlab.art/jp/ew/reversiblerotation_toji/


瓢箪池に浮遊する呼応するランプ / Floating Resonating Lamps in the Hyotan Pond

京都 東寺「チームラボ 東寺 光の祭 - TOKIO インカラミ」

瓢箪池に浮遊する呼応するランプ / Floating Resonating Lamps in the Hyotan Pond
teamLab, 2021, Interactive Installation, Murano Glass, LED, Endless, Sound: Hideaki Takahashi

東寺が有する池泉回遊式庭園の瓢箪池で展開されるアート作品。
瓢箪池の水面には、ムラーノ・ガラス(ベネチアン・グラス)で制作したランプが浮かべられ、それぞれが自律し、浮遊している。このランプの近くを人が通ったり、ランプが風に吹かれて傾くと、強く輝き音色を響かせる。その周辺のランプも次々に呼応し、光を輝かせ音色を響かせ、連続していく。
そのインタラクティブは周辺の作品〈呼応する木々〉や〈自立しつつも呼応する生命の森〉にも伝播し、連続していく。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を、そして自然のふるまいを、普段より感じるだろう。
風が静かで人々が近くにいない時、ランプはゆっくりと明滅をはじめる。
https://www.teamlab.art/jp/ew/floating_resoating_lamps_toji/


呼応する木々 / Resonating Trees

京都 東寺「チームラボ 東寺 光の祭 - TOKIO インカラミ」

呼応する木々 / Resonating Trees
teamLab, 2014, Interactive Digitized Nature, Sound: Hideaki Takahashi

木々が光り輝く。木々の光は、それぞれ自律しており、ゆっくりと呼吸するかのように明滅している。

木々の光は、周りにある作品〈瓢箪池に浮遊する呼応するランプ〉や〈自立しつつも呼応する生命の森〉から伝播してきた光に呼応し、色を変え、その色特有の音色を響かせる。木の光は周辺の木々へと次々伝播し、音色を響かせながら連続していく。
もしも木々の奥から光が押し寄せてくれば、それは木々の向こうの方に他者がいることを意味する。
https://www.teamlab.art/jp/w/resonatingtrees/


自立しつつも呼応する生命の森 / Forest of Autonomous Resonating Life

京都 東寺「チームラボ 東寺 光の祭 - TOKIO インカラミ」

自立しつつも呼応する生命の森 / Forest of Autonomous Resonating Life
teamLab, 2018, Interactive Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi

作品が展示される敷地を、前述と同じ光のovoidが満たしている。鑑賞者は、高密度状態で自律しているovoidを手で掻き分けながら移動することができる。その時の動きや、卵が風に吹かれて倒れると、光の卵(ovoid)は再び自律しようと立ち上がりながら、自身の光の色を変え、その色特有の音色を響かせる。
その音と光は、周辺のovoidにも次々に呼応し、同じ色に変化し、音色を響かせながら伝播していく。さらには、周辺の展示作品〈呼応する木々〉や〈瓢箪池に浮遊する呼応するランプ〉とも呼応し、連続していく。鑑賞者は、目には見えないけれども同じ空間にいる他者の存在を感じとる。
前述の作品〈瓢箪池に浮遊する呼応するランプ〉と同様に、風が静かで人々が何もしない時は、光のovoidはゆっくりと明滅をはじめる。
https://www.teamlab.art/jp/w/forest_of_autonomous/


自立しつつも呼応する生命と呼応する木々 / Autonomous Resonating Life and Resonating Giant Cedar Forest

京都 東寺「チームラボ 東寺 光の祭 - TOKIO インカラミ」

自立しつつも呼応する生命と呼応する木々 / Autonomous Resonating Life and Resonating Giant Cedar Forest
teamLab, 2017, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi

立ち続ける光のovoid(卵形体)と、木々が光り輝く展示空間。
光のovoidと木々の光は、それぞれ自律しており、ゆっくりと明滅している。

柔らかい素材でできた卵形体の光のovoidは、人に押されたり、風に吹かれたりして倒れると、立ち上がりながら光の色を変え、色特有の音色を響かせる。その光は、周辺のovoidと木々も次々に呼応し、同じ色に変化し音色を響かせながら、変化していく。
もしも、木々の奥から光が押し寄せてきたなら、それは奥の方に他者がいることを意味する。鑑賞者は、同じ空間にいる他者の存在を、普段より意識せざるを得ない。
https://www.teamlab.art/jp/w/objects-and-tree/


浮遊する、呼応する球体 / Floating, Resonating Spheres

京都 東寺「チームラボ 東寺 光の祭 - TOKIO インカラミ」

浮遊する、呼応する球体 / Floating, Resonating Spheres
teamLab, 2015, Interactive Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi

光の球体が空間に浮いている。人が叩いたり、風が吹いた時に、この球体はその色を変え、その色特有の音色を響かせる。周辺の球体も次々と呼応し、同じ色に変化し、音色を響かせながら、伝播していく。
光の球体は、風が静かで人々が何もしない時には、ゆっくりと明滅をはじめる。
https://www.teamlab.art/jp/w/fr_spheres/


具象と抽象 – 八島社と五重塔の狭間 / Abstract and Concrete – Between Hachiman Shrine and the Five-Story Pagoda

京都 東寺「チームラボ 東寺 光の祭 - TOKIO インカラミ」

具象と抽象 – 八島社と五重塔の狭間 / Abstract and Concrete – Between Hachiman Shrine and the Five-Story Pagoda
teamLab, 2021, Interactive Digital Nature, Sound: Hideaki Takahashi

東寺が建立される前から鎮座している、八島社と五重塔の狭間に設置された作品。
人々が作品の中に入り、止まって、しばらくすると、新たな線の集合が生まれ、広がっていく。
その線の集合によって、木々は平面の層へと変化する。
この作品も、前述の作品同様に、あらかじめ記録された映像を再生しているのではなく、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。以前の状態が複製されることはなく、人々のふるまいの影響を受けながら、永遠に変化を続ける。同じ絵を二度と見ることはできない。
https://www.teamlab.art/jp/ew/abstractandconcrete_toji/


「チームラボ 東寺 光の祭 – TOKIO インカラミ」開催概要

会期:2021年8月6日(金)~9月19日(日) 会期途中で中止
休業日8月20日(金)、21日(土)、9月5日(日)
開催休止期間:8月23日(月)より全休
※悪天候により臨時休業した8月14日(土)、15日(日)の代替えとして、8月20日(金)、21日(土)は営業
※天候や新型コロナウイルス感染症拡大などの影響により、臨時休場する場合あり(特設サイトにて発表)
開催時間
8月6日(金)~19日(木)19:00-21:00(終了)
8月20日(金)~22日(日)9月4日(土) 19:00-21:00
9月6日(月)~8月19日(日)18:30開始
※9月13日以降のの開催および閉場時間は後日発表、9月10日に中止を発表

会場:真言宗総本山 東寺(教王護国寺)
所在地:京都府京都市南区九条町1
※入場受付は大宮通沿い「慶賀門」北側(Google Map

観覧料金:大人 平日1,600円 / 土日祝2,200円、小中学生 平日600円 / 土日祝800円、未就学児は無料
※入場券は日付指定で発行
※8月13日~16日は土日祝料金を適用
※本展覧会では金堂・講堂の中への入室・見学は不可

主催:チームラボ 東寺 光の祭 実行委員会
協賛:TOKIO インカラミ
後援:京都府、京都市、京都市教育委員会、京都市観光協会、京都商工会議所
特別協力:真言宗総本山 東寺(教王護国寺)

※会場ではCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)対策を実施
そのほか来場時の注意事項
https://www.teamlab.art/jp/e/toji/#note

イベント特設サイト
https://www.teamlab.art/jp/e/toji/


# teamLab公式YouTubeチャンネル「チームラボ 東寺 光の祭 – TOKIO インカラミ / teamLab: Digitized World Heritage Site of Toji – TOKIO INKARAMI」(2021/08/05)

チームラボ(team Lab)公式Webサイト
https://www.teamlab.art/jp/

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