2018年のオープン以来、衝撃的な体験を与え続け、世界中の関心を集めてきたミュージアム「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless(森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス )」。
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響を受けて一時閉館していたが、6月8日に約100日ぶりに再開。
TECTURE MAG では、特に日本初公開の作品や季節限定の作品を体感すべく、7月に取材した。
ココロ揺さぶる新感覚の空間体験を、動画と写真で紹介する。
Movie & Photographs: toha
エントランスではサーモカメラの導入や希望者へのビニール手袋の配布など、新型コロナウイルス対策を実施。
また現在はソーシャルディスタンスを保てるよう、館内滞留人数が従来の半分以下に制限されている。
《呼応するランプの森 – ワンストローク, Fire on Ice》
今であれば、以前は長い行列ができていた人気の作品もほとんど並ばずに見ることができるし、動きの静かな作品もじっくりと鑑賞できる。
《Impermanent Life, 時空が交差する場所には新たな時空が生まれる》
《反転無分別 – Continuous, Black in White》
10,000㎡にもおよぶ複雑で立体的な館内に広がる独特の世界にドップリと浸り、とことんアートを体験できるのが嬉しい。
《花と人の森、埋もれ失いそして生まれる》
このミュージアムのコンセプトは「境界のない1つの世界の中で、さまよい、探索し、発見する」。
一般的なミュージアムであれば、展示室ごとに別々のテーマが設定されているものであるが、「チームラボボーダレス」ではその名のとおり、境界がない。
ある場所で生まれたアートは部屋から出て移動し、他の作品と影響し合い、時には混ざり合う。
そして広大なスペースのなか、作品群が小さな部屋から大きな部屋まで連続してつながっていく。
館内に入って少し歩けば、この斬新で不思議な感覚はすぐさま理解できるだろう。
さらに「チームラボボーダレス」では、季節とともに作品が変化していくことも大きな特徴だ。
シンガポールで昨夏に公開され、日本では初公開となる「増殖する無量の生命 – A Whole Year per Year」や、夏の期間限定で見られる作品が続々と公開されている。
《増殖する無量の生命 – A Whole Year per Year》
壮大なスケールで「増殖する無量の生命」に登場するのは、夏はひまわり、朝顔、藤の景色。
花が1本1本生まれて増殖し、いっせいに朽ちていく。そして再び新しい花々が生まれていく。
実際の四季に応じて移ろいゆくように変化し続ける作品群により、いつ何度訪れても飽きることがない。
《Wander through the Crystal World》
《地形の記憶》
《Black Waves – Continuous》
《秩序がなくともピースは成り立つ》
《グラフィティネイチャー 山山と深い谷 、レッドリスト》
休館期間中に、各所のメンテナンスも行われたという同館。
パワーアップした「チームラボボーダレス」で、アートでもたらされる新感覚の空間体験をぜひしていただきたい。
(jk)
コンセプトをあらわすムービー
teamLab
Exhibition view, MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: teamLab Borderless, June 2018 – permanent, Tokyo
© teamLab
森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス
開館時間:2020年9月平日 11:00-17:00
2020年9月土日祝日 11:00-18:00
※EN TEA HOUSE – 幻花亭は、施設開館1時間後から営業。
ラストオーダーは施設閉館の30分前
※最終入館は閉館の1時間前
※開館時間はシーズンによって異なるため、公式ウェブサイトをご確認ください
休館日:第2・第4火曜(2020年9月22日は開館)
※COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大防止のため、スケジュールが変更される場合あり。最新の開催状況は、会場ウェブサイト・SNSなどで確認してください
注記.2022年8月31日をもって閉館、虎ノ門・麻布台エリアに移転、2023年オープン予定
https://mag.tecture.jp/culture/20220825-70624/