CULTURE

内覧会Report: 安藤忠雄デザインによる神宮通公園のトイレ〈あまやどり〉渋谷区×日本財団「THE TOKYO TOILET」プロジェクト

CULTURE2020.09.08

よりよい社会の実現を目指し、貧困や難病に苦しむ子どもたちのサポート、障害者支援、災害復興支援などの活動を国の内外で行なっている公益財団法人日本財団では、性別、年齢、障害を問わず、誰もが快適に使用できる公共トイレを設置するプロジェクト「THE TOKYO TOILET」を渋谷区と協働して進めています。2020年7月31日にオープンした3つのトイレに始まり、2021年の夏までに、区内の公園など17カ所に設置される予定です。

「THE TOKYO TOILET」最新MAP(2020年9月より渋谷区内で配布予定)


「THE TOKYO TOILET」には、国内外で活躍する16人のクリエイターが参画。彼らの優れたデザイン・クリエイティブの力で、インクルーシブな社会のあり方を広く提案・発信することを目的としています。加えて、ファッションデザイナーのNIGO®️が監修してデザインしたユニフォームを着用した清掃員がトイレの維持管理を行うなど、訪れた人々に気持ちよく利用してもらい、さらに利用者自身が次の人のためを思う「おもてなし」の心の醸成も目指しています。

すでに渋谷区内6カ所の公園に、片山正通、坂茂、田村菜穂、槇文彦、坂倉竹之助の各氏がデザインした公衆トイレがオープン。9月7日には、神宮通公園に安藤忠雄氏がデザインしたトイレ「あまやどり」がオープンしました。

【TECTURE MAG】では、使用開始前の9月7日の午前中に行われたメディア向け内覧会を取材。内外観の写真を中心にお伝えします。

コンセプト:
小さな〝あずまや〟なりに、公衆トイレという機能だけではない、都市施設しての意味、パブリックな価値を持つものでありたい。そのもっとシンプルかつ明快な回答として、円形平面の棟から、屋根庇が大きくせりだし縁側をつくる造形を考えました。安全で安心な空間とするため、外壁は風と光を通すたて格子とし、利用者が円形をその壁に沿ってグルリと通り抜けられるようになっています。「神宮通公園」の木々の緑の中にひっそりと佇むトイレ、名付けて「あまやどり」です。(安藤忠雄)

立地は神宮前6丁目交差点、都バス「宮下公園」バス停前。今夏オープンした〈MIYASHITA PARK〉の北側に位置する(所在地:神宮前 6-22-8)

画面向かって左側、ユニバーサルトイレ(誰でもトイレ)がある南側・渋谷駅側の屋根庇が大きく取られているのがわかる

後方に見えるビルは、SUPPOSE DESIGN OFFICE、柳原照弘、Puddle、noizがインテリアを担当したホテル〈sequence MIYASHITA PARK

公園北側出入口。向かって右が男性用、左が女性用トイレ

北側出入り口の屋根庇はやや短め

女性用トイレブース

女性用トイレ手洗い

女性用トイレ手洗い前から、北側出入り口の眺め

男性用トイレブース

男性用トイレ

男性用トイレ手洗いから南側出入口の眺め

「誰でもトイレ」サイン

「誰でもトイレ」内観。ベビーシート、ベビーチェア、オストメイト設備あり

夜間は照明が点灯する

南側からの外観(「誰でもトイレ」の自動扉が開いている状態)

〈あまやどり〉トイレ案内図(ベビーチェアは全てのトイレブースに付いている)。円が3つ、屋根庇、外壁、3つのブースを内包したトイレ

トイレのそばには桜の木。来春はここが花見の”穴場”になるかもしれない、そんな予感を覚える安藤忠雄のトイレです。(en)

THE TOKYO TOILET 公式ウェブサイト
http://tokyotoilet.jp/


【TECTURE MAG】2020/08/07掲載
内覧会Report: 坂茂、片山正通らが公共トイレをデザインする「THE TOKYO TOILET」プロジェクト
https://mag.tecture.jp/culture/20200807-the-tokyo-toilet/

【TECTURE MAG】2020/09/06掲載
内覧会Report: 渋谷区×日本財団「THE TOKYO TOILET」プロジェクト 坂倉竹之助デザインによる西原1丁目公園の公共トイレ〈ANDON〉
https://mag.tecture.jp/culture/20200906-12891/

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