東京・池袋を起点に埼玉・飯能市まで(終点 吾野駅)までを結ぶ西武鉄道池袋線のうち、23区西端部に位置する大泉学園駅とその1つ手前の石神井公園駅の間にある鉄道高架下に、従来は未活用だった敷地を広場として再生させた〈PLAY!高架下〉が7月6日にオープンします。同日には午前10時より記念イベントが開催される予定です。
本件は、西武鉄道ほかの企業とともに西武グループの中核をなす、不動産事業を展開する西武リアルティソリューションズ(東京都豊島区)が発表したもので(同社 2024年6月14日プレスリリース)、同エリアの高架下では、かねてより高架下の再生プロジェクトに基づいたイベントなどが実施されていました(上の画像、オープン記念イベントは同地では7回目を数える)。
〈PLAY!高架下〉の設計は、建築家の武田清明氏が率いる武田清明建築設計事務所が担当しています。
プロフィール
1982年神奈川県生まれ。2007イーストロンドン大学大学院修士課程修了。2008年から隈研吾建築都市設計事務所に勤務、設計室長を経て、2019年に武田清明建築設計事務所を設立。
〈6つの小さな離れの家〉で「SDレビュー2018」鹿島賞受賞、2022年日本建築学会作品選集新人賞受賞。2020年グッドデザイン賞受賞、〈鶴岡邸〉で東京建築士会「住宅建築賞2022」受賞。
2020年より千葉工業大学非常勤講師、2021年より日本女子大学非常勤講師、2023年より神奈川大学非常勤講師。武田清明建築設計事務所
https://www.kiyoakitakeda.com/
武田清明 インスタグラム
https://www.instagram.com/kiyoakitakeda/
〈PLAY!高架下〉では、以下3つの項目・箇所でマテリアルを循環させています。下記1により、太陽や降雨の恩恵をうけにくい高架下という環境でも、地域の人々とともにさまざまな植物を実験的に育てながら、「どんな植物を育てたいか」「どんな活動をしたいか」といったテーマに基づいて「都市を緑豊かに変えていく」ビジョンを実現させ、発信していく計画です。
1.広場の植栽への水やりは、鉄道高架橋で集水した雨水を活用
2.2020年8月に閉園した、遊園地「としまえん」の伐採木を使用したベンチを設置
3.べルーナドーム(西武ライオンズ球団拠点、ネーミングライツに基づき、2022年3月1日に西武ドームより改称)の人工芝を張り替える際に廃棄されていた人工芝をアップサイクル。広場でのイベント開催時に活用する木製パレットのリメイクとして使用(パレットは2022年1月に開催された日本ショッピングセンター全国大会「SCビジネスフェア」にて使用されたもの)
〈PLAY!高架下〉では、日常的な広場としての空間と、マルシェなどのイベントを開催した場合の非日常的な空間をフレキシブルにモードチェンジすることができます。多種多様な地域活動を受け入れるフィールドとなることを目指しているとのこと。
敷地面積:約890m²
計画地:東京都練馬区石神井町7丁目1802-3番他(地番)
設計:武田清明建築設計事務所
施工:西武緑化管理
オープン:2024年7月6日(土)10:00
〈PLAY!高架下〉公式インスタグラム
https://www.instagram.com/play_koukashita/
日時:2024年7月6日(土)10:00~15:00
会場:西武鉄道池袋線 石神井公園駅~大泉学園駅間 高架下広場
入場料:無料
主催:西武リアルティソリューションズ
協賛:西武鉄道
運営:ノウ
内容:地元飲食店を中心とした屋台・フードカーが出店して食物販、大人から子供まで楽しめるワークショップなどの体験コーナー、演奏・トークショーなどのステージイベント
※本イベントの各種注意事項や最新情報などは「PLAY!高架下」公式Instagram】に順次掲載(ただし、掲載情報は変更となる場合あり)
※雨天決行・荒天中止
西武リアルティソリューションズ プレスリリース
https://www.seiburealsol.jp/news/detail/news244.html