神戸市が進めているJR新神戸駅前広場および生田川公園の再整備計画において、昨年実施した公募型プロポーザルの審査結果を2021年12月10日に発表。このほど、デザインコンセプトや再整備のイメージなどを取りまとめた再整備計画の概要が発表されました。
なお、委託候補事業者として、忽那裕樹氏と長濵伸貴氏が代表取締役を務めるE-DESIGN(大阪市中央区)を代表事業者として選定しています。
駅前広場再整備にあたり、神戸市では、2021年(令和3)9月に「新神戸駅前広場再整備の進め方」を策定、3つの基本方針を提示しています。
1.公共交通の利便性向上(交通機能の再編)
2.周辺エリアへの歩行者動線の改善
3.神戸の玄関口としてふさわしい空間の創出
これに基づき、プロポーザルが実施され、「山と街をつなぐ新神戸ハーブガーデン」をデザインコンセプトとするプランが進められます。
新神戸駅改札口南側には、神戸の街に降り立つ人々を出迎える、新たなシンボルを用意。ハーブの花々が鏡面の屋根、壁に映り込む花のゲートが設置されます。
新設するデッキ上にも、シンボル空間をデザイン。駅と周辺の観光スポットの前庭空間として、人々が休憩や散策に訪れ、神戸らしさを感じられる空間となります。
ハーブを中心に、四季折々で開く花やさまざまな緑を植栽する計画とのこと。
神戸市が2011年(平成23)度に策定した「神戸市夜間景観形成実施計画(都心・ウォーターフロントエリア)」に基づく、神戸・フラワーロードのシンボルである「花」「緑」「彫刻」をライトアップした「光のミュージアム」の起終点として、連続する植栽帯を各種照明器具と技術を使って演出し、印象的な夜間景観を形成します。
生田川公園でも、フラワーロードの起終点および駅前広場とも一体となった再整備が行われます。
湧水を活用した親水広場をリニューアル。神戸市と中国天津市の友好都市提携20周年を記念した建造物「連翼亭」など、今ある資源を活かした親水空間に。サクラの名所としてより魅力ある屋外空間となる予定です。
また、駅前広場の一区画として、イベントの開催や、キッチンカーの設置が可能な広場も設けられ、新たなにぎわいを創出するとともに、新神戸周辺の回遊性向上を図ります。
委託候補事業者(神戸市発表「選定結果」より)
代表事業者名:E-DESIGN
代表者名:代表取締役 長濵 伸貴
グループ企業:畑友洋建築設計事務所
今後のスケジュールと関連イベント
スケジュール
令和4年度(2022年)1月:デザインコンセプト・再整備計画(イメージ)公表
令和4年3月:新神戸駅 開業50年
令和4年度:設計
令和5年度〜:建設工事
令和6年度末:供用開始目標
令和7年(2025年)4月13日:大阪・関西万博 開幕予定
※上記は2022年1月28日発表時点での計画に基づく内容につき、今後変更となる可能性あり
神戸市発表
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000081.000078202.html
https://www.city.kobe.lg.jp/a80014/294830307234.html