2023年は、日本国内では東京を中心にさまざまな大型プロジェクトが竣工、開業を迎えました。
本稿では、ページビューの多かったものを中心にピックアップし、話題となった施設や店舗の開業ニュースを改めて紹介します。
大規模再開発プロジェクトが次々竣工・オープン
森ビル 大型再開発プロジェクト
麻布台ヒルズ
・内覧会レポート
・麻布台ヒルズギャラリー
・開業予定:Janu(ジャヌ)、チームラボボーダレス
虎ノ門ヒルズ
・内覧会レポート
・情報発信拠点「TOKYO NODE」
東急・広域渋谷圏(Greater SHIBUYA)
代官山
〈Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)〉
・隈研吾建築都市設計事務所デザイン監修〈MAIN棟〉
・SUEP.設計〈TENOHA棟〉
・SUPPOSE DESIGN OFFICE デザイン〈ブルーボトルコーヒー代官山カフェ〉
渋谷
・NASCA+日建設計〈Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)〉
・「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト」とは?
・中山英之建築設計事務所〈Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下〉ロビー空間をデザイン
原宿・表参道(進行中)
・平田晃久建築設計事務所〈東急プラザ表参道(Omohara)〉
アーバン・カルチャー
・都立明治公園整備プロジェクト
新街区「麻布台ヒルズ」が11/24開業
東京・港区の麻布台1丁目・虎ノ門5丁目・六本木3丁目にまたがる広域で、1980年代に開発がスタートした大規模市街地再開発がいよいよ完成を迎えました(一部施設は2024年に開業)。多種多様な都市機能を、約8.1ヘクタールの敷地面積に複合・集結させたコンパクトシティの誕生です。
▽内覧会レポートを読む
新街区「麻布台ヒルズ」11/24開業、商業施設、オフィス、ウェルネス、ギャラリー、グリーンを複合・集約したコンパクトシティ[内覧会レポート]
英国人建築家でデザイナーのトーマス・ヘザウィックが率いるヘザウィック・スタジオが手がけた低層部には、2024年1月下旬にグランドオープン予定のマーケットのほか、文化施設「麻布台ヒルズギャラリー」が開館。こけら落としは、「麻布台ヒルズ」のパブリックアートも手がけている、国際的アーティストのオラファー・エリアソンの展覧会です。
▽展覧会レポートを読む
2024年も「麻布台ヒルズ」から目が離せません。2月9日には、お台場から移転した〈森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス〉が開業します(『TECTURE MAG』ではプレス内覧会に参加予定)。
さらに3月には、アマンの姉妹ブランドのホテル〈ジャヌ東京〉が開業を予定しています。
▽〈森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス〉概要をチェック!
▽2024年3月開業予定〈ジャヌ東京〉概要をチェック!
アマンの姉妹ブランド〈ジャヌ東京〉が麻布台ヒルズに開業、客室総数122室、約4,000m²の都内最大級のウェルネス施設、7つのレストラン&バーがオープン!
重松象平氏が手がけた〈虎ノ門ヒルズ ステーションタワー〉が開業
大型再開発プロジェクト「虎ノ門ヒルズ」において、主要な建築では最後の1棟となる〈虎ノ門ヒルズ ステーションタワー〉が10月6日に開業(一部店舗・施設は来春までに順次開業予定)。高さ約266mの高層ビルのデザインを、OMAのパートナーでニューヨーク事務所を率いる建築家の重松象平氏が担当しています。
▽複合施設〈虎ノ門ヒルズ ステーションタワー〉の概要を読む
〈虎ノ門ヒルズ ステーションタワー〉10/6開業、重松象平、ワンダーウォール、スペース・コペンハーゲンなどが参画して完成した高層複合施設の見どころをレポート
▽OMAパートナー重松象平氏によるテキストを読む
45階には、森ビルの新たな情報発信拠点となる「TOKYO NODE」がオープン。現在は開館記念第二弾として、「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」を開催中です。
▽TOKYO NODEこけらおとし「“Syn : 身体感覚の新たな地平” by Rhizomatiks × ELEVENPLAY」レポートを読む
▽TOKYO NODE開館記念第二弾「蜷川実花展」レポートを読む
「TOKYO NODE」開館記念企画第2弾「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」会場レポート
東急・広域渋谷圏(Greater SHIBUYA)
代官山
東急東横線代官山駅の駅前に、”職・住・遊 近接の新しいライフスタイル”を提案する複合施設〈Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)〉
が開業しました。隈 研吾氏がデザイン(基本設計)を手がけた地上10階+地下2階のMAIN棟と、末光弘和氏と末光陽子氏が率いるSUEP.が設計したTENOHA棟の2棟で構成されます。
▽フォレストゲート代官山 MAIN棟 内覧会レポートを読む
代官山に複合施設〈Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)〉が開業、隈研吾建築都市設計事務所がMAIN棟の基本設計・デザインを担当
▽フォレストゲート代官山 TENOHA棟 内覧会レポートを読む
“循環する建築”をテーマにSUEP.が設計した〈Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)〉TENOHA棟がオープン
▽1階に都内最大級となる〈ブルーボトルコーヒー 代官山カフェ〉がオープン、店舗デザインをSUPPOSE DESIGN OFFICEが担当
渋谷
東急グループが渋谷駅の周囲で進めてきた 4つの新街区プロジェクト(渋谷ヒカリエ、渋谷ストリーム、渋谷フクラス、渋谷スクランブルスクエア第1期)に続く、最後・5番目の新街区〈渋谷サクラステージ〉がオープン。一部店舗が先行オープンしたほか、渋谷駅を挟んだ東西の動線と、桜丘を経由して代官山に抜ける高低差のあるルートが整備されています。
▽〈渋谷サクラステージ〉内覧会レポートを読む
東急では、創業地である渋谷を中心に、表参道などを含めたエリアを「広域渋谷圏(Greater SHIBUYA)」と位置付け、新たなまちのにぎわいを創出するような商業・複合施設を建設中です。
2023年1月31日をもって営業を終了した渋谷・東急本店は現在解体工事中(NHK『解体キングダム』でも取り上げられました)、跡地には、ノルウェーの建築・デザイン事務所・Snøhetta(スノヘッタ)がデザインアーキテクトを務め、地上36階建ての高層複合施設が建設される予定です。
「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト」とは?
映画好きの中山英之氏が映画館のロビーをデザイン
東急本店の一時閉館に伴い、Bunkamuraル・シネマが5年間限定で渋谷駅前に移転、営業中です。
旧渋谷TOEIを改装してオープンした〈Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下〉のロビー空間のデザインを、中山英之建築設計事務所が担当しました。
▽「僕たちは”影色”のカーペットを張っただけ」と中山氏が要約したインテリアデザインの詳細を見る
中山英之建築設計事務所がロビーの内装をデザインした〈Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下〉が宮益坂下に5年間限定でオープン
原宿・表参道(進行中)
▽平田晃久建築設計事務所が外装・屋上デザインを手がける「ハラカド」をチェック!
アーバン・カルチャー
都立公園初のPark-PFIによる整備事業
国立競技場の南側、約1.6haの都立公園が、公募設置管理制度(Park-PFI)を活用して整備され、10月31日に一部が開園しました(商業店舗など今後順次開業予定)。最大約7.8mの高低差を生かしたランドスケープを、大阪を拠点とするN2LANDSCAPEがデザインしています。
▽都立明治公園 内覧会レポートを読む
都立公園初のPark-PFI(公募設置管理制度)による整備事業で明治公園が一部開園、最大約7.8mの高低差を生かしたランドスケープを創出
『TECTURE MAG』では2024年も話題の施設、店舗、展覧会などを取材。海外ニュースも積極的に取り上げていきます。お楽しみに!