公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、2025年の「日本国際博覧会(大阪・関西万博)」の会場デザインプロデューサー、会場運営プロデューサー、テーマ事業プロデューサーをそれぞれ決定、発表しました(2020年7月13日プレスリリース)。
会場デザインプロデューサーには、建築家の藤本壮介氏、会場運営プロデューサーには、プランナー、プロデューサーの石川 勝氏(シンク・コミュニケーションズ代表取締役)が就任しました。
石川 勝氏(会場運営プロデューサー)
会場デザインプロデューサーは、「いのち輝く未来社会のデザイン」という大阪・関西万博のテーマを、会場のデザインで実現すること。会場運営プロデューサーは、来場者が快適に楽しめるようにするなど、万博を成功させるための運営が求められます。
また、当万博では、大阪・関西万博のテーマに基づき、「いのちを知る」「いのちを育む」「いのちを守る」「いのちをつむぐ」「いのちを拡げる」「いのちを高める」「いのちを磨く」、いのちを響き合わせる」という、8つのテーマ事業を設けています。計8名のテーマ事業プロデューサーには、それぞれのテーマ事業について、パビリオンでの展示やイベントなどを通じて表現し、発信していくことが求められます。
#KyodoNews(2020/7/13)
会場デザインプロデューサー:藤本壮介氏(建築家、藤本壮介建築設計事務所代表)
会場運営プロデューサー:石川 勝氏(プランナー、プロデューサー、シンク・コミュニケーションズ代表取締役)
各テーマと事業プロデューサーに就任が決定した8氏は以下のとおりです(敬称略)。
福岡伸一(生物学者、青山学院大学教授)
担当テーマ:「いのちを知る」
生命系全体の中にある私たちの「いのち」のあり方を確認する。
河森正治(アニメーション監督、メカニックデザイナー)
担当テーマ:「いのちを育む」
宇宙・海洋・大地に宿るあらゆる「いのち」のつながりを感じ、共に守り育てる。
河瀨直美(映画監督)
担当テーマ:「いのちを守る」
危機に瀕し、人類は「分断」を経験する。「私」の中の「あなた」を認めるいとなみの行方に、多様ないのちが、それぞれに、護られてゆく未来を描く。
小山薫堂(放送作家)
担当テーマ:「いのちをつむぐ」
自然と文化、人と人とを紡ぐ「食べる」という行為の価値を考え、日本の食文化の根幹にある「いただきます」という精神を発信する。
石黒 浩(大阪大学栄誉教授、ATR石黒浩特別研究所客員所長)
担当テーマ:「いのちを拡げる」
新たな科学技術で人や生物の機能や能力を拡張し、「いのち」を広げる可能性を探求する。
中島さち子(音楽家、数学研究者、STEAM教育家)
担当テーマ:「いのちを高める」
遊びや学び、スポーツや芸術を通して、生きる喜びや楽しさを感じ、ともにいのちを高めていく共創の場を創出する。
落合陽一(メディアアーティスト)
担当テーマ:「いのちを磨く」
自然と人工物、フィジカルとバーチャルの融和により、自然と調和する芸術の形を追求し、新たな未来の輝きを求める
宮田裕章(慶応義塾大学教授)
担当テーマ:「いのちを響き合わせる」
個性あるいのちといのちを響き合わせ、「共鳴するいのち」を共に体験する中で、一人ひとりが輝くことのできる世界の模式図を描く。
なお、上記の10名のほかにシニアアドバイザーとして、事業プロデューサーと兼任となる河瀨直美氏、山崎直子(宇宙飛行士)の2名が発表され、シニアアドバイザーは安藤忠雄氏ら計15名となっています(7月13日時点)。
シニアアドバイザー(アイウエオ順):
安藤忠雄(建築家)/ 池坊専好(華道家元池坊 次期家元)/ 大﨑 洋(吉本興業ホールディングス株式会社代表取締役会長)/ 桂 文枝(落語家)/ 河瀨直美(映画監督)/ ロバート・キャンベル(国文学研究資料館長)/ コシノジュンコ(デザイナー)/ 五神 真(東京大学総長)/ ウスビ・サコ(京都精華大学学長)/ 千 宗室(茶道裏千家家元)/ 西尾章治郎(大阪大学総長)/ 宮田亮平(文化庁長官)/ 山極壽一(京都大学総長)/ 山崎直子(宇宙飛行士)/ 𠮷田憲司(国立民族学博物館長)
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 公式ウェブサイト
https://www.expo2025.or.jp