公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、2020年12月25日付けのプレスリリースで、「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」のマスタープラン(2025年日本国際博覧会基本計画)を発表しました。
発表されたのは、「大阪・関西万博」のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を体現する、さまざまな参加形態や事業、会場のデザインを含む会場計画のほか、運営計画、情報通信計画、輸送計画、広報・プロモーション計画、資金計画、事業推進計画などをまとめたもの。同協会の公式ウェブサイトにて、PDFデータ(72.9MB)で公開されています。
「空と海」の万博会場
誘致時からの「非中心・離散」の理念を踏襲しつつ、「つながり」を重ね合わせた「多様でありながら、ひとつ」をデザインした会場となる。このつながりを象徴する「空」、夢洲を取り囲む「海」も会場の一部とし、「空と海」の万博会場としていく。
3つの”ワールド”
広さ155ha(ヘクタール)の会場に、パビリオンワールド、グリーンワールド、ウォーターワールドの3つのエリアを設定。パビリオンワールドには、すべてのパビリオンにアクセスできるリング状の主動線を配置、その大屋根は日避けや雨避けとしても機能する。グリーンワールドには、イベント広場など多様な機能が配置される。
・150の公式参加国、25の国際機関の招請による「世界との共創」
3つのサブテーマ「Saving Lives(いのちを守る)」「Empowering Lives(いのちに力を与える)」「Connecting Lives(いのちをつなぐ)」から1つ以上、またSDGsの17のゴールから1つ以上を選択し、各参加国・国際機関の取り組みをパビリオンなどで展示する。
「いのち輝く未来社会」を会場に描き出すテーマ事業
各界のトップランナーでもあるテーマ事業プロデューサー8人(福岡伸一、河森正治、河瀬直美、小山薫堂、石黒 浩、中島さち子、落合陽一、宮田裕章)が、個性や創造力を遺憾なく発揮し、クリエイター主導で事業企画を推進する「クリエイティブ・ドリブン」の手法により、個々の担当テーマを万博会場で実現する。
共創と参画を促す「TEAM EXPO 2025 プログラム」を展開
開催前から国内外から多彩な参画者が共創し、SDGsへの貢献を含む「理想とする未来社会」創出活動である「TEAM EXPO 2025 プログラム」を展開。開催期間中には会場内外で披露する機会も設けられる。
未来社会のショーケース
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の拡大による、いわゆるコロナ禍を乗り越えた先の新時代の国家プロジェクトとして、例えばカーボンニュートラルやデジタル技術の活用、次世代モビリティなど、2025年以降の未来を感じさせる次世代技術の実証と、2025年にふさわしい先端技術の実装を目指す。
バーチャル万博
万博の魅力と発信力を高める「バーチャル万博」を行います。会場外からアバターなどで参加可能な万博会場をオンライン上に展開するほか、会期前からオンライン上での独立したプログラムを実施する。
会期中には、会場内のウォーターワールドや劇場、広場などで、伝統的なものから先進技術を使った未来型エンターテインメントまでさまざまな催事を行い、来場者を魅了する本格的なエンターテインメントを楽しめる万博を目指す。
来場者「平準化」への取り組み
電子チケットを活用した、入場やパビリオン予約の導入を検討するなど、来場者にとって快適な会場運営に取り組む。
マスタープランの詳細は、2025年日本国際博覧会協会がウェブサイトで発表しているプレスリリースを参照してください。
テーマ:「いのち輝く未来社会のデザイン DESIGNING FUTURE SOCIETY FOR OUR LIVES」
サブテーマ:Saving Lives(いのちを救う)/ Empowering Lives(いのちに力を与える)/ Connecting Lives(いのちをつなぐ)
コンセプト:People’s Living Lab(未来社会の実験場)
開催期間:2025年4月13日(日)〜10月13日(月)/ 184日間
会場:大阪市此花区「夢洲(ゆめしま)」
想定来場者数:約2,820万人
詳細:https://www.expo2025.or.jp/news/news-20201225/
公益財団法人2025年日本国際博覧会協会ウェブサイト https://www.expo2025.or.jp/