CULTURE

二俣公一氏率いるCASE-REALが〈ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ〉をデザイン

九州1号店が警固神社に2/9グランドオープン

CULTURE2024.02.08

2024年2月8日初掲、2月9日公式Xより動画シェア、2月13日竣工写真を追加

ブルーボトルコーヒーの九州で初のカフェとなる〈ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ〉が、2024年2月9日に福岡・天神2丁目の警固神社にオープンします。

カフェの立地は、警固神社社務所ビル1階。活気ある大通りと穏やかな空気が流れる警固神社の両方に面しており、「街」と「神社」が交差する場です。両者をつなぐような空間づくりと、店内を構成する素材の使い方などによって、伝統と現代の交差が感じられるようなデザインが特徴となっているとのこと。

CASE-REAL / 二俣公一氏が店舗デザインを担当

店舗の空間デザインは、福岡と東京に拠点を構え、インテリア、建築などの空間デザイン・設計を事業とするCASE-REAL(ケース・リアル)が担当。同事務所を率いる二俣公一氏がブルーボトルコーヒーの店舗を手がけるのは今回が初となります。

ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ

Photo: Hiroshi Mizusaki

ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ

Photo: Hiroshi Mizusaki

二俣公一氏コメント

「今回の計画地は、福岡天神という街中にありながらも、警固神社の境内という特殊な場所にあります。店の目の前は交通量が多い大通りですが、境内に足を踏み入れると、適度な緑に囲まれ、街の喧騒を忘れさせる穏やかな空気が流れています。そのようなコントラストのある場所での空間を考えていくと、自(おの)ずと「街」と「神社」という、相反する要素を掛け合わせながら、両者を繋ぐ起点として今回の店舗があるのが良いのではないかと感じました。

ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ

〈ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ〉外観イメージ

ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ

〈ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ〉内観イメージ

店内は中央にコアとなるキッチンとバーカウンターを配置し、ブルーボトルコーヒーらしい象徴的なステージをしつらえています。同時に、その視線が通りから参道へと抜けるようなレイアウトにすることで、神社と通りを視覚的に結ぶことを考えました。

また、今回の敷地は高低差があるのも特徴でした。そこで、境内に向かって床の高さを上げていくことで、通り側はより活気のあるフレキシブルな空間に、境内側は徐々に落ち着いた空間となるよう計画しています。

メインの素材には、一般に建築の外壁に使われる押型成形セメント板を利用しました。その質感を残しながら淡いベージュに染色することで、都市的なストリートの空気感を取り込みながら、境内へと続く環境に馴染ませています。
さらにウォールナット材を組み合わせることで、店内の落ち着きにグラデーションをつけました。

今回の店舗が、街と神社の緩やかな繋がりを生みつつ、双方からの人の拠り所となることを願っています。」

二俣公一氏 近影

二俣公一氏

二俣公一(ふたつまた こういち)氏プロフィール

空間・プロダクトデザイナー。1998年より活動を開始し、現在は福岡と東京を拠点に空間設計を軸とするケース・リアル(CASE-REAL)と、プロダクトデザインに特化した二俣スタジオ(KOICHI FUTATSUMATA STUDIO)をともに主宰する。
国内外でインテリア・建築から家具・プロダクトに至るまで多岐に渡るデザインを手がける。アワード受賞多数。2021年より神戸芸術工科大学 客員教授を務める。

 

#ブルーボトルコーヒー 公式X 2024年2月9日(金)午前9:09 投稿より動画シェア

ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ

Photo: Hiroshi Mizusaki

ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ

Photo: Hiroshi Mizusaki

福岡天神カフェ 限定・先行発売アイテム

“おいしいコーヒー体験”を提供するブルーボトルコーヒーでは、コーヒーという飲物(のみもの)だけでなく、コーヒーを取り巻く体験にも重きを置いた店づくりを行っています。
カフェで使用する器も空間を彩る大切な要素の1つと位置付け、また、出店した地域で活躍しているつくり手たちのクラフトマンシップも大切に考えており、〈ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ〉でもさまざまなコラボレーションが実現しました。

鹿児島の陶器工房・ONE KILN(ワンキルン) × BLUE BOTTLE COFFEE COLLABORATION

福岡天神カフェでは、鹿児島を拠点にテーブルウェアの製作を行っているONE KILN(ワンキルン)とコラボレーション。同ブランドと共に制作したオリジナルプレートやカップで、ドリンクやフードメニューを提供します。

さらに、これらのオリジナルの器のうち、カップ3種とソーサーを福岡天神カフェにて先行発売。店舗で味わったコーヒー体験を自宅でも、という趣向です。

ONE KILN×Blue Bottle Coffee Japan

“ひとつの窯”を意味する陶器工房・ONE KILNでの制作風景
ONE KILN Website https://onekiln.jp/

〈ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ〉オリジナルグッズ

〈ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ〉で先行販売されるオリジナルカップ3種とソーサー1種
1.シリンダー ラテカップ:6,380円
2.シリンダー カプチーノカップ:4,950円
3.シリンダー エスプレッソカップ:4,180円
4.ソーサー:4,180円

デンマークブランド・Bodum(ボダム)× BLUE BOTTLE COFFEE COLLABORATION

店内で使用されるグラスの器は二重構造で、1944年にデンマーク・コペンハーゲンで設立された老舗のキッチン雑貨メーカー、Bodum(ボダム)製。こちらは福岡天神カフェ限定発売品となります。

Bodum(ボダム)×Blue Bottle Coffee

Bodum(ボダム)とのコラボレーションで製作された二重構造のグラス

Bodum(ボダム)×Blue Bottle Coffee

福岡天神カフェ限定発売品 ダブルウォールアロマグラス:3,080円

Bodum(ボダム)×Blue Bottle Coffee

KYNE × BLUE BOTTLE COFFEE COLLABORATION

〈ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ〉では、店内にアート作品も展開されます。
福岡県出身で福岡を拠点に活動中のアーティスト・KYNE(キネ)氏とコラボレーション。2024年2月9日から6月末までの期間限定で、KYNE氏がブルーボトルカラーで製作した描き下ろしのアート作品がカフェ内に展示されます。

さらに、オープンを記念して、KYNE氏とのオリジナル・コラボレーションアイテム全3種(エコカップ、ホワイトトラベルマグ、トートバッグ)を福岡天神カフェ限定・数量限定で発売するとのこと(購入は1アイテムにつき3点まで)。

KYNE×Blue Bottle Coffee Japan

ブルーボトルコーヒー × KYNE ブルーボトル エコカップ:2,486円 ※2月13日時点で残部僅少
100%植物由来の素材でつくられたブルーボトルコーヒーのサステナブルなエコカップに、KYNE氏が描いた女性の顔のイラストをデザインした限定オリジナルアイテム(片面にボトルロゴ、片面には女性の顔が配置されている)

KYNE×Blue Bottle Coffee Japan

ブルーボトルコーヒー × KYNE ホワイトトラベルマグ(12oz):5,357円 ※2月13日時点で完売

フード&ドリンクメニュー

Blue Bottle(ブルーボトルコーヒー)メニュー

ブルーボトルコーヒー オリジナルドリンク:NOLA(HOT / ICED)634円〜

Blue Bottle(ブルーボトルコーヒー)メニュー

ブルーボトルコーヒーのアイコンメニュー:リエージュ ワッフル 641円(注. コーヒーはセットではありません)

ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ

〈ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ〉夜間外観 Photo: Hiroshi Mizusaki

〈ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ〉店舗概要

所在地:福岡県福岡市中央区天神2-2-20 警固神社社務所ビル1階(Google Map
営業時間:8:00-20:00
店舗面積:335.55m²
席数:店内:73席 / 屋外:18席
店舗デザイン:CASE-REAL
開業日(グランドオープン):2024年2月9日(金)

ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ

エリアMAP

ブルーボトルコーヒー 店舗ページ
https://store.bluebottlecoffee.jp/pages/fukuoka_tenjin

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