待望の開催!
2022年6月6日初掲、随時情報を追加・更新
世界最大規模のデザインの祭典「ミラノデザインウィーク(Milano Design Week)」がイタリア・ミラノで開催されます。
「ミラノデザインウィーク」とは、ミラノ市内で開催される、世界最大規模の国際家具見本市「ミラノサローネ(Salone del Mobile.Milano)」と、同時期に開催される「フオリサローネ(Fuorisalone)」をあわせた総称です。
「ミラノサローネ」は例年、4月開催のところ、2020年初春より世界規模で流行・拡大した、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響により、同年は中止、開催60回めの節目を迎える今年も1月に開催延期が発表されていました。
今年は1,575社が出展、35歳以下(U-35)の若手デザイナー約600人が参加しています(プレスリリースより)。
ミラノサローネ国際家具見本市(Salone del Mobile.Milano)2022
会期:2022年6月7日(火)〜12日(日)
会場:ロー・フィエラミラノ(Rho-Fiera Milano)、王宮にて併催イベント「マジック・ボックス」開催(6月17日まで開催)ミラノサローネ国際家具見本市 Webサイト(日本語サイト)
https://www.milanosalone.com/
「ミラノサローネ」は、出展基準が高いBtoBの趣が強い商材展示であるのに対し、”サローネの外”を意味する「フオリサローネ」では、若手クリエイターの自主的な新作の披露など、さらには一般の人々にもオープンにしている会場も数が多いのが特徴といえます。
それぞれで主催・運営が異なるものの、相乗効果により、全体での動員数は100万人規模を誇り、開幕から12日(日)までの数日間、ミラノは”デザインイベント一色”に染まります。
日本からは3年ぶりの出展となる企業・ブランドも数多い今年の「ミラノデザインウィーク」。本稿では、編集部として注目したい展示をピックアップして紹介します(順不同、随時追加予定)。
INDEX
ミラノサローネ
・サローネ国際バスルーム見本市 / Salone International Bathroom Exhibition
・サローネ国際キッチン見本市「エウロクチーナ(EuroCucina)」/「FTK(テクノロジー・フォー・ザ・キッチン)」
・Design with Nature(デザイン・ウィズ・ネイチャー)展
・サローネ国際家具見本市(Salone Internazionale del Mobile)
・カリモク家具「Karimoku Case Study」
・マルニ木工「MARUNI COLLECTION 2022」
・Ritzwell「30th Anniversary Limited Edition」
・HOSOO「Heritage Nova」
・Ambientec(Porro社ブース内での展示)
フオリサローネ
・ルイ・ヴィトン インテリアコレクション
・ディオール バイ スタルク
・we+(ウィープラス)
・カリモク家具 KNS(カリモクニュースタンダード)× Giroflex
・TAJIMI CUSTOM TILES
・レクサス「LEXUS: SPARKS OF TOMORROW」
・アダル「Look into Nature」
・mui Lab(ムイ ラボ)
・東洋アルミニウム×we+「RESONANCE: VORTEX to DIVERSITY」
・アルカンターラ
・ロロ・ピアーナ・インテリア
・Time & Style「Peter Zumthor collection exhibition in Milan」
・川島織物セルコン「移ろう景色の中で紡ぐ物語 – 四神が司る京都 -」
・KOYORI(コヨリ)
・HIDEO(ハイデオ)
・イガラシデザインスタジオ×PANECO®
・ルイスポールセン「Louis Poulsen×Taveggia」
・クヴァドラ(Kvadrat)/ Kvadrat+Moroso(モローゾ)
・Calico Wallpaper、NUDE Glass、AB Concept「Forest of Reflection」
・TAKT PROJECT「as it is. – equilibrium flower -」
・Green Wise Italy「LIFE CYCLE」
・日本DESIGN BANK
ミラノデザインウィーク エリアマップ(MIRU DESIGN作成)
ミラノサローネ(Salone del Mobile.Milano)
ロー・フィエラミラノ
ミラノサローネの会場であるロー・フィエラミラノ(Rho-Fiera Milano)では、隔年に開催されるキッチンとバスの見本市など、7つの見本市に、1,575社(そのうち27%がイタリア国外から)が出展。35歳以下の若手デザイナーの展示「サローネサテリテ(SaloneSatellite)」には、600人のデザイナーが参加しています。
ロー・フィエラミラノの全24ホールを使い、総出展面積は20万m²におよびました。
家具・インテリアのデザインプロダクトから、装飾・技術的ソリューションまで、幅広く紹介。
マルチセクターの見本市「S.プロジェクト」では、ホール13と15を使い、14,000m²の出展面積に専用会場を設け、日本企業を含む116社が出展しました。
全ての見本市は週末になると一般公開されますが、若手デザイナーの登竜門として知られ、著名デザイナーを数多輩出してきた「サローネサテリテ」は、会期中、入場無料で公開されます。
サローネ国際バスルーム見本市 / Salone International Bathroom Exhibition
カテゴリー:ミラノサローネ
会場:ロー・フィエラミラノ(Rho Fiera Milano)
場所:Hall 22-24
所在地:Flera Milano, 2019 Rho(Mi)(Google Map)
日程:2022年6月7日(火)~12日(日)9:30-18:30
概要:偶数年の隔年で開催される、国際バスルーム見本市。面積17,000m²以上の会場に、家具、アクセサリー、シャワールーム、サニタリー製品、ラジエーター、水栓、バスタブなどを取り扱う172社が出展。日本からは檜創建が出展。
サローネ国際キッチン見本市 第23回「エウロクチーナ(EuroCucina)」
カテゴリー:ミラノサローネ / エウロクチーナ
会場:ロー・フィエラミラノ(Rho Fiera Milano)
場所:Hall 9, 11, ほか
所在地:Flera Milano, 2019 Rho(Mi)(Google Map)
日程:2022年6月7日(火)~12日(日)※火〜木曜は業界関係者のみ入場可
概要:「エウロクチーナ(Euro Cucina)」は、偶数年の隔年で開催される、キッチンに関する最も権威ある国際見本市。2020年はコロナ禍の影響で中止されたため、4年ぶりと開催となる。
ロー・フィエラミラノの約16,000m²の会場に、82社が出展。最新キッチンデザインのキーワードは、スローライフ、テクノロジー、サスティナビリティ。
エウロクチーナの併催見本市である「FTK(テクノロジー・フォー・ザ・キッチン)」も4年ぶりの開催。第8回を数える今年は、9-11ホールと13-15ホールの4ホール・あわせて約15,000m²の会場に、39社が出展した。
Design with Nature (デザイン・ウィズ・ネイチャー)展
カテゴリー:ミラノサローネ「S.Project」
会場:ロー・フィエラミラノ(Rho Fiera Milano)
場所:Hall15
所在地:Flera Milano, 2019 Rho(Mi)(Google Map)
日程:2022年6月7日(火)~12日(日)
概要:Design with Nature / デザイン・ウィズ・ネイチャー(⾃然に寄り添うデザイン)は、倫理観、循環型社会、家庭空間、参加型建築、都市再⽣など、さまざまな観点から考察された展示構成。
キュレーションは、建築家のマリオ・クチネッラ(Mario Cucinella)が担当。現代社会において最も重要で、人々がより深い関心を寄せるべき、リサイクルとアップサイクルを追求し、持続可能な⽣活の価値についての議論を、来場者に意識させる。
サローネ国際家具見本市(Salone Internazionale del Mobile)
カテゴリー:ミラノサローネ / 国際家具見本市
会場:ロー・フィエラミラノ(Rho Fiera Milano)
所在地:Flera Milano, 2019 Rho(Mi)(Google Map)
日程:2022年6月7日(火)~12日(日)※火〜木曜は業界関係者のみ入場可
概要:サローネ・インテルナツィオナーレ・デル・モービレ(Salone Internazionale del Mobile)は、サローネ国際インテリア小物見本市と「S.プロジェクト」を含めて1,100社以上が出展する、世界最大の国際家具見本市。
クラシックスタイルの家具やオブジェを作る技術における伝統、職人技、熟練の価値を活かした「クラシック」、機能性、革新性、優れた美的感覚を表現した「デザイン」、時代を超えたラグジュアリーを現代的に再解釈した「xLux」の3つのカテゴリーに分かれ、13万9,000m²もの広さで展示が展開する。
カリモク家具「Karimoku Case Study」
出展者:カリモク家具
展示ブランド:Karimoku Case Study(カリモクケーススタディ)
カテゴリー:ミラノサローネ「S.Project」
会場:ロー・フィエラミラノ(Rho Fiera Milano)
ブース:Hall13 / Booth E09
所在地:Flera Milano, 20017 Rho (Mi)(Google Map)
日程:2022年6月7日(火)〜12日(日)9:30-18:30
概要:カリモク家具がグローバルに展開するコレクション「Karimoku Case Study(カリモクケーススタディ)」の主要モデルに加え、建築家の芦沢啓治がブルーボトルコーヒーのカフェとオフィスのためにデザインした、ダイニングチェアとラウンジチェアを新たなラインナップとして発表する。
カリモクケーススタディとしては今回がミラノサローネ初出展。
デザイナー&ブースデザイン:芦沢啓治+ノーム・アーキテクツ
コラボレーター:Kvadrat、Sara Martinsen、Raw Elements、Dynaudio
芦沢啓治 × ノーム・アーキテクツ × カリモク家具
ルーボトルコーヒー みなとみらいカフェ『TECTURE MAG』レポート
https://mag.tecture.jp/feature/20201128-bluebottlecoffeeminatomiraicafe/
インスタレーション「アパートメントインテリア」
展示デザイン
ノーム・アーキテクツと芦沢啓治が設計した、130m²のブースは、リビング、ダイニング、ワークスペースの3つのエリアに分かれ、2019年のカリモクケーススタディのコレクション設立以降に実現した、既存の5つのケーススタディから選ばれた木製家具が、エリアごとに配置される。
インテリアエレメントは、上質な素材と暖かく明るい色調で統一される。その1つ、オークの木製のルーバーは、カリモク家具の職人らがミラノサローネのために特別に製作したもの。空間を隔てる機能を持ちつつ、先のエリアを見通すことができるため、広々とした視覚体験を生む。
コラボレーターとして、デンマークから3者が参加。デザイナーのSara Martinsenは木製オブジェを、インテリアメーカーのRaw Elements社は、地元産の石灰からつくられるハンドメイドのレリーフを展示する。会場で流れる音楽のためのスピーカーは、音響機器メーカーのDynaudio(ディナウディオ)から提供される。
デザイナー&ブースデザイン:芦沢啓治+ノーム・アーキテクツ
コラボレーター:Kvadrat、Sara Martinsen、Raw Elements、Dynaudio
詳細(カリモク家具プレスリリース)
https://www.karimoku.co.jp/index.cgi?mode=press_detail&key=71
「MARUNI COLLECTION 2022」グローバルローンチ
出展者:マルニ木工
主な展示:「MARUNI COLLECTION 2022」
カテゴリー:ミラノサローネ「S.Project」
会場:ロー・フィエラミラノ(Rho Fiera Milano)
ブース:HALL13 / STAND C12
所在地:Flera Milano, 20017 Rho (Mi)(Google Map)
日程:2022年6月7日(火)~12日(日)
概要:今年5月に東京、大阪のマルニ木工の拠点で開催された「MARUNI COLLECTION 2022 CECILIE MANZ / NAOTO FUKASAWA」がミラノにてグローバルローンチ。
セシリエ・マンツ(Cecilie Manz)、ジャスパー・モリソン(Jasper Morrison)、深澤直人の3氏がデザインした木製家具が一堂に会する。
「MARUNI COLLECTION 2022」
デザイナー:セシリエ・マンツ、ジャスパー・モリソン、深澤直人
新作展示発表会@東京『TECTURE MAG』レポート
https://mag.tecture.jp/product/20220513-60386/
詳細(ニュースリリース)
https://www.maruni.com/jp/topics/post-34646.html
Ritzwell「30th Anniversary Limited Edition」
出展者:リッツウェル(Ritzwell)
主な展示:創業30周年特別プロダクトの展示
カテゴリー:ミラノサローネ(Salone del Mobbile)
会場:ロー・フィエラミラノ(Rho Fiera Milano)
ブース:HALL5 / D10
所在地:Flera Milano, 20017 Rho (Mi)(Google Map)
日程:2022年6月7日(火)~12日(日)
概要:福岡で1992年に創業して以来、”メードインジャパン”にこだわってものづくりをおこなっている家具メーカー。2008年のミラノ初出展から今年で12回目を数える。
プロダクトの展示では、創業30周年を記念し、〈RIVAGE easychair〉と〈IBIZA FORTE easychair〉のアニバーサリー限定エディションを発表(国内での販売は未定)。加えて、自社工場・糸島シーサイドファクトリーの職人たちが椅子張り(手縫い作業)のデモストレーションを行う。
クリエイティブディレクター:宮本晋作(リッツウェル代表取締役)
デザイナー:ニコラ・デ・ポンティ(Nicola De Ponti)
詳細(プレスリリース)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000086544.html
HOSOO「Heritage Nova」
出展者:HOSOO
展示ブランド:新作テキスタイルコレクション「Heritage Nova」
カテゴリー:ミラノサローネ「S.Project」
会場:ロー・フィエラミラノ(Rho Fiera Milano)
場所:Hall15, F26
所在地:Flera Milano, 2019 Rho(Mi)(Google Map)
日程:2022年6月7日(火)~12日(日)9:30-18:30(※平日は業界関係者に限り入場可)
概要:京都・西陣にて1688年創業の細尾(HOSOO)が、新作テキスタイルコレクション「Heritage Nova」を発表。シルクとヘンプ[*]によるコンビネーション特有の質感を、HOSOOならではの複雑な構造で立体的に織り上げている。
*.アサ科の植物。テキスタイル素材としては、衣服や縄など実用的なものから神聖な植物として神事の捧げものに至るまで、日本列島ではおよそ1万年前から用いられたとされる
細尾真孝氏(ブランド クリエイティブディレクター)コメント:
「かつて、白いと柔らかいは同義であったとされるそうです。江戸期の大麻布に触れた時、自分のイメー ジとは全く異なるその質感に衝撃を受けました。固くゴワゴワしていると思っていた大麻布が、これほど 白く、柔らかいものであると知ったのです。古いものの中に新しいものを見出した瞬間でした。1万年前から人類と共にあった大麻の糸を、西陣の歴史に織り込み、新しいヘリテージが生まれます。」
詳細・細尾Webサイト
https://www.hosoo-kyoto.com/jp/
Ambientec(アンビエンテック)
出展者:アンビエンテック(Ambientec)
主な展示:新作ポータブルランプ〈Cachalot(カシャロ)〉ほか
カテゴリー:ミラノサローネ「Salone del Moobile」
会場:ロー・フィエラミラノ(Rho-Fiera Milano)
ブース:HALL 7 / Porro(ポッロ)スタンド内
所在地:所在地:Flera Milano, 20017 Rho (Mi)(Google Map)
日程:2022年6月7日(火)〜12日(日)
概要:アンビエンテックは、水中ライトなど水中撮影機材の開発製造という技術的バックグラウンドを持つ、異色のポータブル照明ブランド。
イタリア最高峰のシステム収納を展開する家具ブランド・Porro(ポッロ)社のブースにて、プロダクトデザイナーの松山祥樹氏がデザインした、今秋発売予定のAmbientec(アンビエンテック)の新作ポータブルランプ〈Cachalot(カシャロ)〉を初披露する。
アンビエンテックとポッロ社はパートナーシップを締結しており、ミラノ市内の同社のショールーム(Porro Duriniquindici : Via Durini 15, Milan)でもAmbientecのプロダクトが展示される。
〈Cachalot〉詳細(プレスリリース)
https://ambientec.co.jp/blogs/news/milano-design-week-2022
さらにAmbientecは今回、ミラノサローネ開幕前夜の6月6日に開催された「ガラ・ディナー」のスポンサーに抜擢されました。
ディナーの会場は、レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作〈最後の晩餐〉が飾られていることで知られる教会、サンタ・マリア・デッレ・グラッツェのルーフトップ。未だかつてイベント会場として誰も使ったことのない屋外空間に整えられた晩餐会のテーブルの上に、田村奈穂氏がデザインした120灯の〈TURN+(ターンプラス)〉が配置され、圧巻の光景となりました。
詳細(Ambientecニュース / 動画あり)
https://ambientec.co.jp/blogs/news/milano-design-week-2022_report
フオリサローネ(Fuorisalone)
元印刷工場だった建物をギャラリーに改装した、Gallery Assab Oneでの展示など、もりだくさん!
ルイ・ヴィトン インテリアコレクション
出展者:ルイ・ヴィトン
主な展示:「オブジェ・ノマド コレクション」新作
会場:ガラージュ・トラヴェルシ 特設エキシビションスペース
所在地:via Bagutta 2, 20121 Milan(Google Map)
日程:2022年6月7日(火)〜12日(日) 10:00-20:00(7日のみ14:00-18:00)
概要:ジュゼッペ・デ・ミンが1939年に構想したパーキングビルで、現在はショッピング モールとなっている、イタリア合理主義建築を代表するガラージュ・トラヴェルシ(Garage Traversi)の2フロアで、10周年を迎えたルイ・ヴィトンのインテリア「オブジェ・ノマド コレクション」を展示。カンパーナ兄弟、ロー・エッジズがデザインした最新アイテムなど、14名のデザイナーが手掛けた多彩なラインナップが展開する。
デザイナー:アトリエ・オイ(Atelier Oï)、フェルナンド&ウンベルト・カンパーナ(Campana Brothers)、フランク・チョウ(Frank Chou)、ロー・エッジズ(Raw Edges: シェイ・アルカレイ[Shay Alkalay]とヤエル・メール[Yael Mer]によるデザインユニット)、マルセル・ワンダース スタジオ、ルイ・ヴィトン スタジオほか
Objets Nomades 詳細
https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/magazine/articles/the-objets-nomades-collection#
「LOUIS VUITTON OBJETS NOMADES」展示会場では、ブラジルのカンパーナ兄弟が手がけたソファ〈ボンボカ〉の新バージョンのほか、2021年に発表されたカンパーナ兄弟によるプーフ〈メレンゲ〉、ザネラート/ボルトットが手掛けた〈ランタン〉、フランク・チョウがデザインを手掛け、中国・雲南省の棚田の重なりと、アリゾナ州アンテロープ・キャニオンの自然が造り出したフォルムからインスピレーションを得たアームチェア&ソファ〈シグネチャー〉などが勢揃い。
また、ミラノ中心部にお目見えする[ルイ・ヴィトン フラワーショップ]では、アトリエ・オイがデザインした〈オリガミ・フラワー〉が展示されるほか、ブックストアではメゾンの出版物を販売する。
サン・バビラ広場に"ノヴァ・ハウス"が登場
ルイ・ヴィトンによるノマディックな建築物の展示は今年も行われる。
シャルロット・ペリアン(Charlotte Perriand)のラ・メゾン・オー・ボール・ド・ロー(水辺の家、2015)、マッティ・スローネン(Matti Suuronen)のフトゥーロ・ハウス(2017)、ジョージ・キャンディリス(Georges Candilis)のヘクサキューブ(2018)、そして日本の坂 茂のペーパー・テンポラリー・スタジオ(2019)に続き、2022年は、スタジオ・ロシェルによる、スチールフレームを約180枚の特製アルミ合金薄板で覆った”ノヴァ・ハウス”がサン・バビラ広場に登場。
“ノヴァ・ハウス”とは、建築家のミシェル・ユドリジエとM.ローマが、スタジオ・ロシェル(studio Rochel)の依頼で1972年に設計したもの。45m²の卵型の空間に、2つのベッドルーム、リビング、キッチン、バスルームを内包する。
詳細(ルイ・ヴィトン ジャパン プレスリリース)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000477.000060591.html
DIOR × フィリップ・スタルク
出展者:ディオール
テーマ:ディオール バイ スタルク
デザイナー:フィリップ・スタルク
会場:パラッツォ チッテリオ(Palazzo Citterio)
所在地:Via Brera 12, Milano, イタリア(Google Map)
日程:2022年6月7日(火)~10日(日)11:00-22:00、11日(土)9:00-21:00、12日(日)9:00-20:00
概要:ディオールとフィリップ・スタルクが初のコラボレーション。スタルクは、創業者のクリスチャン・ディオールがこよなく愛した、ルイ16世様式を象徴する楕円形を背もたれにもつ、メゾンのアイコニックな存在である〈メダリオン・チェア〉の再解釈に取り組んだ。大胆なエレガンスを備えたある種の女性らしさへのオマージュとしてチェアを再構築、新たに〈ミス ディオール(Miss Dior)〉を誕生させた。
なお、〈メダリオンチェア〉は、2021年9月に開催された前回のミラノサローネにおいて、17名のアーティスト(日本からは吉岡徳仁、nendoが参加)が同様に再解釈・再構築に取り組み、今年の会場と同じパラッツォ チッテリオにてインスタレーションによる展示を行っている。
チェア〈ミス ディオール〉の発売は、2022年末以降を予定。一部のディオールブティックで販売されるほか、ディオールの全店舗で受注生産を受け付ける見込み。
詳細(クリスチャン・ディオールプレスリリース)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000786.000008795.html
we+(ウィープラス)が新作〈Haze〉を出展
出展者:we+(ウィープラス)
テーマ:「we+ shows the latest work」
展示作品:〈Haze〉
カテゴリー:フオリオ サローネ
会場:ロッサーナ・オルランディ・ギャラリー(Rossana Orlandi Gallery)
概要:出展者のwe+は、林 登志也と安藤北斗の両氏による、コンテンポラリーデザインスタジオ。
〈Haze〉は、不適切かつ複雑になりすぎてしまった人間と素材の関係の再構築を試みるオブジェです。
使用しているのは、現代文明の象徴とも言える、東京で回収された使用済みの銅線。東京をより少ないエネルギーで銅が産出できる鉱床と見立て、「土着の素材を使い、自分たちの手でシンプルに加工する」という、人間と素材の関係の原点に立ち戻ることで、機能性や利便性にとらわれることのない、銅線の新たな価値を探ります。
先ごろ、東京・浅草のギャラリーにて開催した個展と同じく、we+のリサーチプロジェクト「Urban Origin」の一環としての取り組みとのこと(展覧会開催概要)。
we+ Research Project「Nature Study: MIST」概要
https://mag.tecture.jp/event/20220516-61168/
we+ではこの後、Design Miami/ Basel(デザインマイアミ/ バーゼル)にて新作を発表予定している。
〈Haze〉詳細
https://weplus.jp/work/haze/
Assab One 会場
KNS × Giroflex
出展者:Giroflex、Karimoku New Standard(KNS)
主な展示:Karimoku New Standard (KNS : カリモクニュースタンダード)
デザイナー:BIG-GAME
会場:Gallery Assab One
所在地:Via Privata Assab 1, Milano(MM2 Cimiano/ Google Map)
日程:2022年6月7日(火)〜12日(日)10:00–19:00
概要:スイスのオフィスチェアブランド・Giroflex(ジロフレックス)社が、創立150周年記念事業として、ブランドのルーツである木製チェア〈giroflex 150〉を発表。コレクターアイテムとして限定150台を発売する(販売:Flokk社/ ノルウェー)
限定アイテム〈giroflex 150〉のデザインは、スイスのデザインユニット・BIG-GAMEが担当。カリモク家具が「Karimoku New Standard(KNS)」として木部パーツの生産で協力した。ジロフレックス社との共催でミラノに出展する。
詳細
https://www.karimoku-newstandard.jp/news/2022/
〈giroflex 150〉特設サイト
https://info.flokk.com/global/giroflex/giroflex-150
TAJIMI CUSTOM TILES グローバルローンチ
出展者:TAJIMI CUSTOM TILES
主な展示:TAJIMI CUSTOM TILES
クリエイティブディレクター:ダヴィッド・グレットリ
デザイナー:マックス・ラム、イ・カンホ、ロナン&エルワン・ブルレック
会場:Gallery Assab One
所在地:Via Privata Assab 1, Milano(MM2 Cimiano/ Google Map)
日程:2022年6月7日(火)〜12日(日)10:00-19:00(9日は18:00よりパーティを21:00まで開催 / 招待制)
プレスビュー:6月6日(月)15:00-18:00
概要:
日本有数のやきもの・タイルの生産地である多治見で2020年に立ち上げられた、フルカスタムでタイルの製作を手がけるブランド「TAJIMI CUSTOM TILES」のグローバルローンチ(日本国内展示は2020年10月、都内にて / 『TECTURE MAG』レポート)。
デザイナーは、イギリスのマックス・ラム(Max Lamb)、韓国のイ・カンホ(Kwangho Lee)、そして新たにロナン&エルワン・ブルレック(Ronan & Erwan Bouroullec)を迎えた。ミラノでは3氏の作品によるインスタレーションを展開。
SUPERDESIGN SHOW at Super Design Studio
ミラノ市トルトーナ地区にあるスーパースタジオ・ピュー(Superstudio Più)は、ミラノデザインウィーク・フオリサローネ会場の1つ。
こちらでは例年、話題を集めるインスタレーションが行われます(シチズンが2016年に建築家の田根剛氏とコラボレーションしたインスタレーション”LIGHT is TIME”の展示この会場で行われた / 展示概要)。
レクサス×ジャーメイン・バーンズ
出展者:レクサス
テーマ:「LEXUS: SPARKS OF TOMORROW」
デザイナー:ジャーメイン・バーンズ(Germane Barnes)
会場:Superstudio Più(スーパースタジオ・ピュー)
所在地:Via Tortona 27, Milano(Google Map)
日程:2022年6月6日(月)~12日(日)
概要:2005年のミラノ初出展以来、フィリップ・ニグロ、ネリ・オックスマン、藤本壮介、ライゾマティクスらとのコラボレーションが毎回評判となるLEXUS(レクサス)。2022年は、建築家でデザイナーのジャーメイン・バーンズとアクア・クリエイションズとコラボレーション。LEXUSの電動化ビジョンからインスパイアされたインスタレーション「ON/」を展示する。
「再びLEXUSと共にインスタレーション 「ON/」を制作し、ミラノに展示することができたことを、大変嬉しく思っています。先の「デザインマイアミ2021」では、次世代LEXUSを象徴するBEV(電気自動車)コンセプトカー「LF-Z Electrified Concept」をモチーフにしました。今回はRZをモチーフとすると共に、デザインマイアミの抽象的なライティングに対して、アクア・クリエイションズとの具体性のある照明演出により、コンセプトから現実への進化を表現しました。協調性、持続可能性、公平性、そして個々人の独自の経験を重視するような未来に向けてデザインに取り組むことが私の活動の原動力であり、今回、”Sparks of Tomorrow”で紹介されているデザイナーたちに共感する点でもあると思います。この共通点が、非常にエキサイティングな相乗効果を生んでいるのではないかと感じます。」(ジャーメイン・バーンズ氏コメント / レクサス 6月6日プレスリリースより)
なお、新型RZをモチーフとしたこのインスタレーションは、「ON/」は、東京・南青山のINTERSECT BY LEXUS – TOKYO 1Fガレージでも「‘ON /’ The Electrified Future at INTERSECT BY LEXUS -TOKYO」を7月3日まで開催されている(開催概要はこちら)。
ミラノではそのほか、「LEXUS DESIGN AWARD 2022」入賞6組によるプロトタイプ作品と、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの学生によるコンセプトデザイン展示も行う。
詳細
https://lexus.jp/magazine/20220415/1375/art_lid_sparks.html
アダル「Look into Nature」
出展者:アダル
主な展示:Look into Nature
デザインディレクター:木下陽介(Canuch)
会場:Superstudio Più(スーパースタジオ・ピュー)
所在地:Via Tortona 27, Milano(Google Map)
日程:2022年6月6日(月)~12日(日)
概要:福岡に本社を構えるBtoB家具メーカーのアダルが、高級国産い草を用いたサスティナブルブランド「Look into Nature」のコレクションを出展する。
2019年に立ち上げられた同ブランドは、自然がモチーフの形状表現を主体としたデザインから、デザインスタジオ・Canuch(カヌチ)のCEOでインテリアデザイナーの木下陽介氏をデザインディレクターに迎え、「親和する風景 ~Harmonizing Landscape~」をコンセプトにリブランディングを行った[*]。
*.木下氏は、アダルの東京拠点である新宿のライブオフィス兼ショールーム〈ADAL CREATIVE PLACE TOKYO〉の空間設計を、カヌチのデザイナーでCOOの野口優輔氏と共に担当している
ミラノで披露されるニューモデルのデザインは、ドイツを拠点とするデザイナーのミハエル・ゲルドメイカー(Michael Geldmacher / Studio Michael Geldmacher)⽒が担当、新たに4タイプが発表される。
詳細(プレスリリース)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000068123.html
カーム・テクノロジーによる暮らしをmui Labが提示
出展者:mui Lab(ムイ ラボ)
テーマ:カーム・テクノロジーによる暮らしとIoTの美しい調和
主な展示: muiボード
会場:Superstudio Più(スーパースタジオ・ピュー)
所在地:Via Tortona 27, Milano(Google Map)
日程:6月6(月)〜11日(土)11:00-21:00、12日(日)のみ11:00-18:00
プレスビュー:6月5日(日)15:00-20:00(招待制)
概要:mui Labが開発・販売している、木を媒介にしたコミュニケーション・デジタルデバイス製品、タッチパネルディスプレイ〈muiボード〉の展示。
テーマに掲げる「カーム・テクノロジー」とは、ユビキタスコンピューティングの父と称される、マーク・ワイザー(Mark Weiser、1952-1999)が提唱した設計思想「カーム・テクノロジー(穏やかな技術)」を指す。mui Labは、サイボーグ人類学者で、mui Labのアドバイザーを務めるアンバー・ケース(Amber Case)が、2016年に著した『Calm Technology』の日本語版『カーム・テクノロジー 生活に溶け込む情報技術のデザイン』が2020年に刊行された際に監訳を担当している。
「この展示は、生活におけるテクノロジーに対する根本的な考え方の違いを示すものです。テクノロジーとの関わり方は多様であり、その1つとして、生活の中の日常的な行動と調和することで、家が整っていく姿を見せられる重要な機会になると思います。
カームテクノロジーは目に見えないものではなく、貫通するものであるというニュアンスを認識することが重要です。
私たちがユーザーインターフェースについて考えるとき、ユーザーインターフェースは私たちの周りに溢れているものだということを忘れてはいけません。ドアの取っ手、外界とつながるための窓、座っている椅子やテーブルなど、実は、ユーザーインターフェースの多くは家具なのです。
mui Labは、新しいタイプの家具をつくっているチームだと認識しています。美しく調和が取れていて、どこにでも馴染む、環境に溶け込むテクノロジーです。」(アンバー・ケース)
協賛:インテリックス空間設計
空間デザイン:伊藤維建築設計事務所
協力:ARIAKE COLLECTION(家具)、Kvadrat(カーテン)、2016/(陶磁器)、ワコム(インクテクノロジー)、渋草柳造窯(花瓶)、Gak Sato(音源提供)、伊庭靖子&芝野健太(版画)+鳥居本顕史(制作)
詳細(関係者インタビュー)
https://muilab.com/ja/journal/milano-collaboration/
東洋アルミニウム×we+
主催・出展者:東洋アルミニウム
テーマ:「RESONANCE: VORTEX to DIVERSITY」
主な展示:干渉色アルミ顔料「クロマシャイン®」
クリエイター:we+(ウィープラス)
プロデューサー:アントラム
制作協力:HAKUTEN、落合製作所、Tokyo Lighting Design
会場:Superstudio Più(スーパースタジオ・ピュー)
所在地:Via Tortona 27, Milano(Google Map)
日程:2022年6月6日(月)~12日(日)11:00-21:00(最終日は18:00まで)
概要:「RESONANCE: VORTEX to DIVERSITY」をテーマに掲げ、見る角度によって色が変化する干渉色アルミ顔料「クロマシャイン®」を活用し、クリエイティブ・パートナーのwe+(ウィープラス)が空間デザインを手掛けた大型インスタレーションを展開する。
詳細(プレスリリース)
https://www.toyal.co.jp/whatsnews/2022/05/2022052501.html#000267
特設サイト
https://mdwtoyal.com/
「Someone is Lying...(誰かが嘘をついている...)」
出展者:アルカンターラ(ALCANTARA®)
主な展示:インスタレーション
会場:Superstudio Più(スーパースタジオ・ピュー)中庭
所在地:Via Tortona 27, Milano(Google Map)
日程:2022年6月6日(月)~12日(日)
概要:グリーンウォッシング[*]をテーマに掲げたインスタレーション。企業・団体の偽善行為によって消費者が欺かれ、サステナブルではない活動に投資が誘導され、不公正な競争が発生している問題を提起している。子どもたちも理解できるよう、イタリアのおとぎ話に登場する人物を登場させた。
*.グリーン(=環境に配慮したの意)とホワイトウォッシング(=うわべを取り繕うの意)をかけあわせた造語。うわべだけ環境保護に熱心にみせることを指す
詳細(プレスリリース)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000058.000044421.html
メゾンの旗艦店ほか市内各所
ロロ・ピアーナ・インテリア 新作家具 インスタレーション
出展者:ロロ・ピアーナ
展示:ロロ・ピアーナ・インテリア 新作家具 インスタレーション
会場:ロロ・ピアーナ本社
所在地:Via della Moscova 33, Milano(Google Map)
日程:2022年6月9日(木)~12日(日)※一般公開を6月9日より開始
概要:イタリアのラグジュアリーブランドの1つ、ロロ・ピアーナ(Loro Piana)のインテリア部門、ロロ・ピアーナ・インテリアが、ラファエル・ナヴォ(Raphael Navot)がデザインした新作家具を発表。
ミラノの新社屋〈コルティーレ・デッラ・セタ〉の中庭に、緩やかに起伏する砂丘の風景を思わせる展示会場を特設し、インスタレーションを展開する。
ロロ・ピアーナとナヴォとの最初のコラボレーションは、2021年に発表された〈パームデュエット・シェーズロング〉。その特徴的なデザインは、ソファ、デイベッド、アームチェア、スツール、サイドテーブル、コーヒーテーブルから成る今回のコレクションにも採用されており、しなやかなラインは会場のデザインにも反映されている。
詳細(ロロ・ピアーナ ジャパン プレスリリース)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000061598.html
Time & Style「Peter Zumthor collection exhibition in Milan」
出展者:Time & Style(タイムアンドスタイル)
主な展示:ピーター・ズントー 家具コレクション
会場:Time & Style Milan
所在地:Via Eugenio Balzan, 4, Largo Claudio Treves, 2, Via San Marco, 13, 20121, Milan(Google Map)
日程:6月6日(月)~12日(日)10:00-21:00
レセプション(予約制):6月6日(月)16:00-21:00(予約制)
概要:Time & Style(タイムアンドスタイル)のイタリアにおける旗艦店[Time & Style Milan]がグランドオープン。
店内では、今年3月にリリースした、建築家のピーター・ズントー(Peter Zumthor)による家具コレクション「Peter Zumthor collection」が初めて展示される(プロダクト概要はこちら)。
なお、同コレクションは、東京・南青山の店舗[Time & Style Atmosphere]でも6月6日(月)より展示される。
詳細:
https://www.timeandstyle.com/peter-zumthor-collection-exhibition/
川島織物セルコン 手織りと機械織りそれぞれの新作
出展者:川島織物セルコン
テーマ:WOVEN NARRATIVES – Kyoto, the landscape of Four Symbols
邦題:「移ろう景色の中で紡ぐ物語 – 四神が司る京都 -」
主な展示:インスタレーション
会場:Circolo Filologico Milanese
所在地:Via Clerici 10, 20121 Milano(Google Map)
日程:2022年6月7日(火)〜12日(日)10:00-20:00(8日のみ12:00-18:30)
プレスビュー:6月6日(月)12:00-20:00
概要:2019年に次いで2回目のミラノデザインウィーク出展。アートディレクターを、鈴木 良と小山あゆみの両氏によるクリエイティブユニット・AtMa inc.が務める。約75m²の会場にて、手織りの4種に新作の機械織りの4種を加えた8種の織物によるインスタレーションを展開する。
川島織物セルコン発祥の地・京都は、1000余年有為転変の物語を紡いできました。その京都において、不祥を遠ざけものごとの流れを順調ならしめると言われ、古来より東西南北それぞれの地(川・道・池・山)から守ってきたとされる神話上の霊獣 四神(東:青龍、西:白虎、南:朱雀、北:玄武)。本展は、ミラノで最古とされる図書館(Circolo Filologico Milanese)を舞台に、新たに発表する8種の織物を家具に模したオブジェやタペストリーで展示し、移ろいながらも長きにわたって続いてきた京都の景色と、「四神」が守護する京都が紡いできた物語を、多彩かつ表情豊かなインスタレーションで表現します。
アートディレクション・インスタレーションデザイン・パターンデザイン:AtMa inc.(鈴木 良+小山あゆみ)
グラフィックデザイン:杉森裕介(apart-apart inc.)
ライティングデザイン:岡安 泉(岡安泉照明設計事務所)
展示協力:KOYA JAPAN Lighting
詳細
https://www.kawashimaselkon.co.jp/info/news/20220526-01/
川島織物セルコン 特設サイト
https://www.kawashimaselkon.co.jp/event/milan2022/
KOYORI(コヨリ)グローバルローンチ
出展者:KOYORI
主な展示:インスタレーション
会場:ミラノ・トリエンナーレ(Triennale Milano)
所在地:Viale Alemagna, 6 20121, Milan(Google Map)
日程:2022年6月3日(金)~12日(日)11:00-21:00
プレスビュー:6月6日(月)11:00-21:00
概要:KOYORI(コヨリ)は、日本のものづくりの力を結集させた全く新しいグローバルアライアンスブランド。今回のグローバルローンチ[*]のものづくりでは、無垢の曲木家具を得意とする飛騨産業と、成形合板を得意とする天童木工の国内でも有数の家具メーカー2社が参画している。
*.当初の予定では、グローバルローンチは2022年2月の国際家具見本市「ストックホルムファニチャーフェア(Stockholm Furniture & Light Fair)」を予定していた(2021年11月18日プレスリリース発表)
注目のファーストコレクションは、パリを拠点に活躍する兄弟デュオ、ロナン&エルワン・ブルレック(Ronan & Erwan Bouroullec)と、コペンハーゲンを拠点に活躍するデュオ、ガムフラテージ(GamFratesi)がそれぞれデザインした、5つのモデルの木製チェア。開発中のテーブルも展示される予定。
なお、日本国内での展示は、東京・六本木のアクシスギャラリーにて予定(会期:7月21日〜23日 10月28日〜30日)。
デザイナー:ロナン & エルワン・ブルレック(Ronan & Erwan Bouroullec)、ガムフラテージ(GamFratesi)
会場デザイン:ガムフラテージ
エグゼクティブディレクター: 神田宗俊
KOYORI WebSite
https://www.koyori-jp.com/
KOYORI SNS
https://www.instagram.com/official_koyori/
HIDEO(ハイデオ)がグローバルローンチ
出展者:HIDEO(ハイデオ)
主な展示:ラグジュアリーバスタブ
会場:HIDEO MILANO STUDIO
所在地:Via Privata Battista de Rolandi 14, Milano(Google Map)
日程:022年6月7日(火)〜12日(日)11:00-21:00
プレスビュー:6月10日(金)12:00-18:30(Cocktail 18:30-21:00)
概要:高級バスタブメーカーのJAXSON(ジャクソン)を創業した清水秀男氏が、2021年に立ち上げた新たなブランド「HIDEO(ハイデオ)」のグローバルローンチ。会場は、ミラノのチェルトーザ地区に開設したスタジオ「HIDEO MILANO STUDIO」。
詳細(プレスリリース)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000079430.html
イガラシデザインスタジオ×PANECO®
出展者:ワークスタジオ
主な展示:PANECO®(パネコ)
デザイナー:イガラシデザインスタジオ(五十嵐久枝、稲垣達也)、板坂 諭(h220430)
会場:Amy-d Arte Spazio
所在地:Via Lovanio, 6, 20121 Milan(Google Map)
日程:6月7日(火)~12日(日)9:30-18:30
概要:やむなく廃棄された合成皮革や衣料品に含まれるさまざまな繊維をアップサイクルできる循環型の繊維再生素材〈PANECO®〉を使ったインスタレーション。イガラシデザインスタジオはこれまで、国内での展示会でも同様のインスタレーションデザインを担当しているが、今回は、薄い3mmのパネコを用いて、曲面で構成を行うなど新しい表現に挑戦。さらに、秋田木工と開発した、曲木と〈PANECO®〉を使った新作の椅子や、タカタレムノスと制作した時計”PANECO CLOCK”のプロトタイプも披露される。
Louis Poulsen×Taveggia
出展者:ルイスポールセン
主な展示:インスタレーション
会場:Taveggia Milano 1909
所在地:Via Visconti di Modrone 2, 20024, Milano(Google Map)
日程:2022年6月7日(火)~12日(日)10:00-20:00
プレスビュー:6月6日(月)10:00-16:00
本展にて、ペールローズ色の「PH Pale Roseコレクション」がローンチ。ペールローズ色の〈PH アーティチョーク〉と〈PH セプティマ〉が展示される。
特別展示のクリエイティブコンセプトは、イタリアの建築デザインスタジオ・Locatelli Partnersが担当した(ルイスポールセン 6月9日プレスリリース)。
このほか、ルイスポールセンとしては、[B&B Italia Store]でも秋の新製品を披露している。
詳細
https://www.internimagazine.com/guida-fuorisalone-2022/evento-louis-poulsen-fs-2022/
Kvadrat(クヴァドラ)は市内複数箇所での展開
出展者:Kvadrat
主な展示:新作「Quotes Collection」発表
会場:Kvadrat showroom / Kvadrat at Home
所在地:Corso Monforte 15 20122 Milan
日程:2022年6月7日(火)〜11日(土)10:00-20:00 / 12日(日)10:00-18:00
プレスビュー:6月6日(月)10:00-18:00
概要:デンマークのテキスタイルメーカー・Kvadrat(クヴァドラ)が、ミラノデザインウィーク開催にあわせて、市内のショールームにて、新作コレクション「QUOTES」を発表する。
さらに、市内の2つの会場にて、イタリアの高級インテリアブランドの1つ、モローゾ(Moroso)と共同し、ショールームでの展示と、インスタレーションにも展示協力する。
「QUOTES」は、16種類のカーテンテキスタイルと6種類のラグで構成され、6種類のカーテンと1種類のラグの開発・デザインでは、ベルギーを拠点に活躍するアーティスト、アラン・ビルテレースト(Alain Biltereyst)と協業した。そのほか、10種類のカーテンテキスタイルと5種類のラグを、クヴァドラのクリエイティブディレクターを務めるイサ・グリンク(Isa Glink)が担当している。
ショールームに隣接するレジデンシャルショールーム[Kvadrat at Home]では、クヴァドラのプレミアムラインである「クヴァドラ / ラフ・シモンズ(Kvadrat/Raf Simons)」の新作テキスタイル「Vanir」を発表する。
「Forest Wandering and Kvadrat Febrik Adra by Front」
モローゾの新作ソファ〈Pebble Rubble〉に、クヴァドラのニットテキスタイルブランド「Kvadrat Febrik」が開発した「Arda(アルダ)」が採用されたことを記念したコラボレーション企画。
〈Pebble Rubble〉は、スウェーデン・ストックホルムを拠点とする、ソフィア・ラーゲルクヴィスト(Sofia Lagerkvist)とアンナ・リンドグレン(Anna Lindgren)が設立したデザインスタジオ・Front(フロント)がデザインを担当。市内の[Teatro dei Filodrammatici]にて、〈Pebble Rubble〉をイメージしたインスタレーションを展開。
「Forest Wandering and Kvadrat Febrik Adra by Front」
会場:Teatro dei Filodrammatici
所在地:Via Filodrammatici 1 Milan
日程:2022年6月7日(火)〜10日(金)10:00-18:00
プレスビュー:6月6日(月)10:00-18:00
「Kvadrat Really installation by Patricia Urquiola」
モローゾとクヴァドラとのコラボ企画はもう1つ。市内のモローゾ ショールーム(Moroso showroom)にて、テキスタイルをアップサイクルした硬質繊維ボード「Kvadrat Really」[*]を用いて、パトリシア・ウルキオラ(Patricia Urquiola)によりインスタレーションが展開される。壁面で使用される吸音性フェルトもクヴァドラ製で、日本文化へのオマージュも。
*.クヴァドラ(Kvadrat)と、廃棄物問題に取り組むREALLY(リアリィー)社が、共同で開発
「Kvadrat Really installation by Patricia Urquiola」
会場:Moroso showroom
所在地:Via Pontaccio 8 Milan
日程:2022年6月7日(火)〜12日(日)10:00-19:00
プレスビュー:6月5日(日)14:00-19:00、6月6日(月)10:00-13:00
Kvadrat インスタグラム
https://www.instagram.com/kvadrattextiles/
Moroso インスタグラム
https://www.instagram.com/morosofficial/
AB Concept×Calico×NUDE「Forest of Reflection」
出展者:AB Concept、Calico Wallpaper、NUDE Glass
主な展示:壁紙コレクション「Tableau(タブロー)」ほかによるインスタレーション「Forest of Reflection」
会場所在地:Via Pietro Maroncelli 7, 20154, Milano(Google Map)
日程:2022年6月7日(火)〜12日(日)10:00-19:00
レセプション:6月6日(月)
概要:インテリアデザイナーのエド・ウン(Ed Ng. Over)と、建築家のテレンス・ウガン(Terence Ngan)の両氏が1999年に香港で設立したインテリアデザイン事務所・AB Concept(エービーコンセプト)が、ミラノサローネに出展。米国・ニューヨークのブルックリンで創業したテーラーメードの壁紙デザインアトリエ・Calico Wallpaper(カリコ・ウォールペーパー)と、トルコにおける現代ガラス工芸のパイオニアのうちの1社で、イスタンブールに拠点を構えるNUDE Glass(ヌードガラス)とパートナーシップを組み、新作の壁紙コレクション「Tableau(タブロー)」を中心としたインスタレーション「Forest of Reflection(フォレスト・オブ・リフレクション)」を行う。
TAKT PROJECT個展「as it is.」
出展者:TAKT PROJECT
個展タイトル:「as it is. – equilibrium flower -」
会場:サン・ベルナルディーノ・アッレ・モナケ教会(Chiesa di San Bernardino alle Monache)
所在地:Via Lanzone, 13 20123 Milano(Google Map)
会期:2022年6月6日(月)〜12日(日) 10:30-19:30
プレスレビュー:6日(月)15:00-19:30
概要:東京と仙台に拠点を構え、吉泉 聡氏が率いるデザインスタジオ・TAKT PROJECT(タクトプロジェクト)の個展。
ミラノデザインウィーク期間の出展は、2019年の個展「glow ⇄ grow」、2018年のGrand Seikoのためのインスタレーション作品「Approach to TIME. 」(トリエンナーレ美術館)に続き、3年ぶり6回目。
本展では、教会を舞台に、TAKT PROJECTが独自に開発した、熱で固まる性質をもったニット生地でつくられたオブジェクトを用いて、「as it is. – equilibrium flower -」と題したインスタレーションを展開する(註.”equilibrium flower”の直訳は”釣り鐘型をした花”の意)。
TAKT PROJECT インスタグラム
https://www.instagram.com/taktproject/
Green Wise Italy「LIFE CYCLE」
主催:Green Wise Italy(グリーン・ワイズ・イタリー)
テーマ:「LIFE CYCLE」
会場:Green Wise Italy
所在地:Via Palermo 5, 20121 Milan(Google Map)
日程:2022年6月6日(月)〜12日(日)10:00-19:00
概要:緑化事業などを営むグリーン・ワイズ(Green Wise)による展示(同社が手がけたプロジェクトに、代表取締役の田丸雄一氏による基本構想、同社がランドスケープを担当し、古谷デザイン建築設計事務所を設計者に迎えて完成した〈深大寺ガーデン〉がある。循環型社会の創出が評価され、2020年グッドデザイン賞を受賞)。
「LIFE CYCLE」をテーマに、天然の素材を用いたり、職人的な技を駆使して作品制作を行なっている日本人アーティストやデザイナーが作品やプロダクトを展示。彼らとのコラボレーションコレクションを通じて、同社の環境問題に対する姿勢やビジネス全般における感性などを表現する。
会場は、2019年にブレラ地区に開設したショールーム兼デザインスタジオ。
参加クリエーター:後藤 司、辻 徹、山田能資、近藤高洋、狩野佑真、畑石修嗣、伊藤七彩、矢野直人
詳細
https://www.greenwise.co.jp/topics/5337/
Green Wise Italy「LIFE CYCLE」に出展しているクリエイターの1人をピックアップ!
デザイナーの狩野佑真氏(STUDIO YUMAKANO)は、今年3月に東京・日本橋の日本橋髙島屋S.C.で開催され、その後、京都と名古屋に巡回する「デザイン・ダイアローグ メゾン・エ・オブジェ・パリ展」や、本場・パリで「メゾン・エ・オブジェ(MAISON & OBJET)」に展示できる、若手クリエイターの1人しても選出されています(詳細:東京会場レポート)。
以下の写真は、STUDIO YUMAKANOが開発した〈ForestBank™〉[*]を用いて、現地・イタリアで制作された「ForestBank|Cornaredo May 2022」です。
プロダクトの完成から、原料採取の様子までを遡り、ダイジェストで紹介します。
*.ForestBank™(フォレストバンク):小枝や枝葉、樹皮、根、実、そのほか森の土など、自然界にある素材をそのままを原材料とする。STUDIO YUMAKANOでは、これらの素材を細かく砕き、リサイクルボードへとアップサイクルし、テーブルとチェアを製作している。主な納品事例に、”GOOD CYCLE PROJECT”を体現するビルとして2021年9月に竣工した〈淺沼組名古屋支店〉(設計・監理:川島範久建築設計事務所+淺沼組一級建築士事務所)に設置された、木テラゾー丸テーブルがあり、マテリアルのデザイナーとして、同建設プロジェクトのメンバーの1人してクレジットされている(詳細はこちらの取材記事にて)
学生・クリエイターへの支援プロジェクト「bud brand」3年ぶりの海外展示
出展者:一般社団法人日本DESIGN BANK
テーマ:「␣−間・余白−」(2022年)/「Timeless」(2021年)/「日本をアップデート -体感と共有-」(2020年)
主な展示:「bud brand」コンテスト上位入賞作品
会場:Via Tortona 5
所在地:Via Tortona, 5, 20144, Milano(Google Map)
日程:2022年6月7日(火)~12日(日)10:00-21:00
プレスビュー:6月6日(月)11:00-19:00
概要:日本DESIGN BANKが主催する、学生やクリエイターを支援するプロジェクト「bud brand(バッド ブランド)」における、作品コンテスト「bud brand」の2022、2021、2020年の計3回(各回テーマは上記の通り)における、グランプリ受賞作品を含む上位15作品の展示。
同プロジェクトでは、毎年作品を募集し、選出された上位作品のミラノ出展などを支援しているが、2020年以降はコロナ禍の影響で海外出展を断念していた。日の目を見なかった過去作品の展示や活動への支援を求めて、先ごろクラウドファンディングが実施され、目標金額の102%を達成している。
プロジェクト名は「つぼみ(bud)を綺麗に咲かせる(brand)」というコンセプトに由来する造語。
MIRU DESIGNが「ミラノデザインウィークMAP」を無料配布!
このほかにも、「ミラノデザインウィーク」の会場はたくさんあります。会期中には回りきれないほど。
日本国内での”ミラノサローネ”を目指す「DESIGNART TOKYO(デザイナート トーキョー」を企画・運営するMIRU DESIGN(ミルデザイン / 代表:青木昭夫)が、Google Mapで作成したエリア周遊マップを無償で配布していますので、本稿にてシェアします。