FEATURE

Expo 2025: Summary of Overseas Pavilions

FEATURE 2025.07.08

万博にいったら見ておきたい海外パビリオン特集

［大阪・関西万博］各国のアイデンティティを体現するパビリオンを一挙紹介！

万博における海外パビリオンは、各国が自国の文化・技術・未来像をパビリオンという空間として表現した存在です。その造形や構成には、国のアイデンティティや建築的な思想が色濃く反映されており、万博全体の風景をかたちづくる核の1つとなっています。

本記事では、建築的な観点から見ておくべき大阪・関西万博の海外パビリオンを、その特徴とともに紹介します。

TECTURE MAGでは他にも大阪・関西万博のさまざまな関連記事を作成しています！
大阪・関西万博特設ページはこちら

EXPO2025 – 建築からみた万博 –

〈オランダパビリオン〉
設計：RAU Architects

▶︎日本との425年の貿易の歴史を象徴する全長425mの外装スラットと、中央に浮かぶ巨大な球体「人工の太陽」

［大阪・関西万博］RAU Architects設計の〈オランダパビリオン〉

〈アメリカパビリオン〉
設計：トレイハン・アーキテクツ

▶︎両側に延びる大型LEDスクリーンが生み出す「峡谷」のような空間に浮かぶ、吊り下げ式の大きなキューブ

Photo: TEAM TECTURE MAG

［大阪・関西万博］海外パビリオン紹介_アメリカ

〈バーレーンパビリオン〉
設計：リナ・ゴットメ

▶︎伝統的な木造帆船「ダウ船」から着想・再解釈した建築により、バーレーンの海洋文化の歴史を体現

Photo: IWAN BAAN

［大阪・関西万博］海外パビリオン紹介_バーレーン

〈サウジアラビアパビリオン〉
設計：フォスターアンドパートナーズ

▶︎伝統的の村の有機的な形状を想起させるボリューム群が、涼しい風を呼び込むパッシブクーリング

［大阪・関西万博］海外パビリオン紹介_サウジアラビア

〈フランスパビリオン〉
設計：コルデフィ、カルロ・ラッティ・アソシエイツ

▶︎地上から屋上までを巡る1本道からなる、人間と他の生命体との新たな関わり合いを暗示する「自然劇場」

Photo: TEAM TECTURE MAG

［大阪・関西万博］海外パビリオン紹介_フランス

〈英国パビリオン〉
設計：WOO architects

▶︎モジュールシステムにより再利用が可能なフレーム材と、光と時間によって表情を変えるファサード

［大阪・関西万博］海外パビリオン紹介_英国

〈カナダパビリオン〉
設計：レイサイド・ラボシエール、ギオン・ペレテイエ・アーキテクト、SO&CO.

▶︎大屋根リングからの目線を活かした、凍った川の水が溶けて流れ出す様子を模したパビリオン・舗装デザイン

Photo: TEAM TECTURE MAG

［大阪・関西万博］海外パビリオン紹介_カナダ

〈カタールパビリオン〉
デザイン監修：隈研吾建築都市設計事務所

▶︎カタールの伝統的なダウ船と日本の木組み技法「木組」から着想を得た構造

Photo: TEAM TECTURE MAG

［大阪・関西万博］海外パビリオン紹介_カタール

〈UAEパビリオン〉
設計：Earth to Ether Design Collective

▶︎ナツメヤシ農業廃棄物と日本の匠の木工技術を融合した、最大高さ16mのラキス柱が90本立ち並ぶ壮麗な空間

Photo: TEAM TECTURE MAG

［大阪・関西万博］海外パビリオン紹介_UAE

〈マレーシアパビリオン〉
設計：隈研吾建築都市設計事務所

▶︎マレーシアを象徴する織物「ソンケット」を想起させる、合計5,177本の竹が使用された竹の外装

Photo: TEAM TECTURE MAG

［大阪・関西万博］海外パビリオン紹介_マレーシア

〈ポルトガルパビリオン〉
設計：隈研吾建築都市設計事務所

▶︎万博終了後も再利用予定の、吊り下げられた約1万本のロープが波のようにゆらめくファサード

Photo: TEAM TECTURE MAG

［大阪・関西万博］海外パビリオン紹介_ポルトガル

〈フィリピンパビリオン〉
設計：Carlo Calma Consultancy Inc. / cat

▶︎ラタンパネルと手織りファブリックパネルをファサードに用いた”織る”がテーマのパビリオン

Photo: TEAM TECTURE MAG

［大阪・関西万博］海外パビリオン紹介_フィリピン

〈チェコパビリオン〉
設計：Apropos Architects

▶︎木とガラスの螺旋構造と、全長260mの通路を歩きながら上昇する空間を活かしたアートインスタレーション

［大阪・関西万博］Apropos Architects設計〈チェコパビリオン〉

〈アイルランドパビリオン〉
設計：アイルランド政府公共事業局（OPW）

▶︎ケルトのシンボルである3つの螺旋「トリスケル」をモチーフに自国産のダグラスファー材を用いたファサード

Photo: TEAM TECTURE MAG

［大阪・関西万博］海外パビリオン紹介_アイルランド

〈クウェートパビリオン〉
コンセプトデザイン：LAVA

▶︎クウェートのもてなしの精神を象徴する、歓迎の意が込められた開放的で美しい翼

Photo: TEAM TECTURE MAG

［大阪・関西万博］海外パビリオン紹介_クウェート

〈スイスパビリオン〉
設計：マヌエル・ヘルツ建築事務所

▶︎屋上の「ハイジカフェ」から万博会場を見渡すことのできる、世界最軽量級の膜構造による球体建築

Photo: TEAM TECTURE MAG

［大阪・関西万博］海外パビリオン紹介_スイス

〈ウズベキスタンパビリオン〉
コンセプトデザイン：アトリエブルックナー

▶︎日本国内から調達した286本の丸太材と、積層する三角形の組子と梁が生み出す木漏れ陽のような光と影

Photo: 松村芳治

［大阪・関西万博］海外パビリオン紹介_ウズベキスタン

〈北欧パビリオン〉
設計：ミケーレ・デ・ルッキ＆AMDL Circle

▶︎北欧の伝統的な納屋をイメージした木造構造と、廃棄米を使用したライスペーパーによる展示スクリーン

〈北欧パビリオン〉オフィシャル素材より

［大阪・関西万博］海外パビリオン紹介_北欧

〈タイパビリオン〉
コンセプトデザイン：Architects 49、Rightman

▶︎巨大なミラーパネルの壁面により表現する、伝統的な曲線をもつ大屋根

Photo: 松村芳治

［大阪・関西万博］海外パビリオン紹介_タイ

〈ベルギーパビリオン〉
設計：Carré 7

▶︎水の三態（液体、固体、気体）とベルギーの3地域（ブリュッセル、フランダース、ワロン）を表す3層の建築

Photo: TEAM TECTURE MAG

［大阪・関西万博］海外パビリオン紹介_ベルギー

〈イタリアパビリオン also hosting the Holy See〉
設計：マリオ・クチネッラ・アーキテクツ

▶︎分解を前提とした、集成材による乾式・モジュール工法の構造と半透明のテキスタイルファサード

Photo: Yumeng Zhu

［大阪・関西万博］海外パビリオン紹介_イタリア・バチカン

〈ポーランドパビリオン〉
設計：インタープレイアーキテクツ、コムワイスタジヲ

▶︎来場者を内部へ引き込み、展示のための空間的ツールとしても機能する木製モジュールの螺旋壁

［大阪・関西万博］インタープレイアーキテクツとコムワイスタジヲが設計した〈ポーランドパビリオン〉

〈コロンビアパビリオン〉
設計：MORF建築設計事務所

▶︎照明の色彩に染まるポリカーボネートの立方体で構成されたアイスキューブのファサード

Photo: Forward Stroke Inc.

［大阪・関西万博］海外パビリオン紹介_コロンビア

〈オマーンパビリオン〉
設計：バヤン・ビント・ムスリム・ビン・セレム・アル・ラマダーニら

▶︎伝統的な灌漑水路「ファラジュ」を表現した水が流れる中央回廊のガラス天井

Photo: TEAM TECTURE MAG

［大阪・関西万博］海外パビリオン紹介_オマーン

〈シンガポールパビリオン〉
設計：DP Architects

▶︎リサイクル可能なアルミニウムでつくられた約1万7千枚の赤いディスクに覆われた、高さ約17mの赤い球体

Photo: TEAM TECTURE MAG

［大阪・関西万博］海外パビリオン紹介_シンガポール

他にも、TECTURE MAGでは大阪・関西万博のパビリオンにまつわる特集記事を作成しています！

8人のプロデューサーと建築家が手がけたシグネチャーパビリオン特集はこちら

[大阪・関西万博]シグネチャーパビリオンを一挙紹介！各分野のトップランナーが見据える未来を映す、個性豊かな8つのパビリオン

自然素材とテクノロジーが融合する木造・木質建築特集はこちら

［大阪・関西万博］自然素材とテクノロジーが融合する、木を用いた建築・パビリオン特集

膜の特性を活かした膜建築特集はこちら

［大阪・関西万博］万博にいったら見ておきたい「膜建築」特集

環境への負荷を低減するサーキュラーエコノミー特集はこちら

［大阪・関西万博］万博で深めるサーキュラーエコノミー特集第1弾

アンケート結果からみる読者が選ぶ万博建築ランキングはこちら

［大阪・関西万博］読者が選ぶ万博建築ランキング！

【購読無料】空間デザインの今がわかるメールマガジン　TECTURE NEWS LETTER

万博にいったら見ておきたい海外パビリオン特集

［大阪・関西万博］各国のアイデンティティを体現するパビリオンを一挙紹介！

〈オランダパビリオン〉 設計：RAU Architects

〈アメリカパビリオン〉 設計：トレイハン・アーキテクツ

〈バーレーンパビリオン〉 設計：リナ・ゴットメ

〈サウジアラビアパビリオン〉 設計：フォスター アンド パートナーズ

〈フランスパビリオン〉 設計：コルデフィ、カルロ・ラッティ・アソシエイツ

〈英国パビリオン〉 設計：WOO architects

〈カナダパビリオン〉 設計：レイサイド・ラボシエール、ギオン・ペレテイエ・アーキテクト、SO&CO.

〈カタールパビリオン〉 デザイン監修：隈研吾建築都市設計事務所

〈UAEパビリオン〉 設計：Earth to Ether Design Collective

〈マレーシアパビリオン〉 設計：隈研吾建築都市設計事務所

〈ポルトガルパビリオン〉 設計：隈研吾建築都市設計事務所

〈フィリピンパビリオン〉 設計：Carlo Calma Consultancy Inc. / cat

〈チェコパビリオン〉 設計：Apropos Architects

〈アイルランドパビリオン〉 設計：アイルランド政府公共事業局（OPW）

〈クウェートパビリオン〉 コンセプトデザイン：LAVA

〈スイスパビリオン〉 設計：マヌエル・ヘルツ建築事務所

〈ウズベキスタンパビリオン〉 コンセプトデザイン：アトリエ ブルックナー

〈北欧パビリオン〉 設計：ミケーレ・デ・ルッキ＆AMDL Circle

〈タイパビリオン〉 コンセプトデザイン：Architects 49、Rightman

〈ベルギーパビリオン〉 設計：Carré 7

〈イタリアパビリオン also hosting the Holy See〉 設計：マリオ・クチネッラ・アーキテクツ

〈ポーランドパビリオン〉 設計：インタープレイアーキテクツ、コムワイスタジヲ

〈コロンビアパビリオン〉 設計：MORF建築設計事務所

〈オマーンパビリオン〉 設計：バヤン・ビント・ムスリム・ビン・セレム・アル・ラマダーニら

〈シンガポールパビリオン〉 設計：DP Architects

【購読無料】空間デザインの今がわかるメールマガジン TECTURE NEWS LETTER

大阪・関西万博 パビリオン関連記事

シグネチャーパビリオンを一挙紹介！

事前に知りたい！大阪・関西万博の会場構成

EXPO 2025 見るべきトイレ、休憩所、展示施設、ギャラリー、ポップアップステージ、サテライトスタジオ

【Movie】若手建築家20組による施設を巡って

大阪・関西万博の見逃せない建築ポイントを紹介

RECOMMENDED ARTICLE

「TECTURE AWARD 2025」 開催中

大阪・関西万博の見逃せない建築ポイントを紹介

2024年上半期 よく見られたPROJECT ランキング

EXPO 2025 見るべきトイレ、休憩所、展示施設、ギャラリー、ポップアップステージ、サテライトスタジオ

Interview with ondesign

Interview with Tsuyoshi Shindo 進藤 強「建築家だからこそ、自ら仕掛ける。不動産事業のススメ」

[Movie] Interview with Tsuyoshi Shindo

POPULAR TAGS

〈オランダパビリオン〉
設計：RAU Architects

〈アメリカパビリオン〉
設計：トレイハン・アーキテクツ

〈バーレーンパビリオン〉
設計：リナ・ゴットメ

〈サウジアラビアパビリオン〉
設計：フォスターアンドパートナーズ

〈フランスパビリオン〉
設計：コルデフィ、カルロ・ラッティ・アソシエイツ

〈英国パビリオン〉
設計：WOO architects

〈カナダパビリオン〉
設計：レイサイド・ラボシエール、ギオン・ペレテイエ・アーキテクト、SO&CO.

〈カタールパビリオン〉
デザイン監修：隈研吾建築都市設計事務所

〈UAEパビリオン〉
設計：Earth to Ether Design Collective

〈マレーシアパビリオン〉
設計：隈研吾建築都市設計事務所

〈ポルトガルパビリオン〉
設計：隈研吾建築都市設計事務所

〈フィリピンパビリオン〉
設計：Carlo Calma Consultancy Inc. / cat

〈チェコパビリオン〉
設計：Apropos Architects

〈アイルランドパビリオン〉
設計：アイルランド政府公共事業局（OPW）

〈クウェートパビリオン〉
コンセプトデザイン：LAVA

〈スイスパビリオン〉
設計：マヌエル・ヘルツ建築事務所

〈ウズベキスタンパビリオン〉
コンセプトデザイン：アトリエブルックナー

〈北欧パビリオン〉
設計：ミケーレ・デ・ルッキ＆AMDL Circle

〈タイパビリオン〉
コンセプトデザイン：Architects 49、Rightman

〈ベルギーパビリオン〉
設計：Carré 7

〈イタリアパビリオン also hosting the Holy See〉
設計：マリオ・クチネッラ・アーキテクツ

〈ポーランドパビリオン〉
設計：インタープレイアーキテクツ、コムワイスタジヲ

〈コロンビアパビリオン〉
設計：MORF建築設計事務所

〈オマーンパビリオン〉
設計：バヤン・ビント・ムスリム・ビン・セレム・アル・ラマダーニら

〈シンガポールパビリオン〉
設計：DP Architects

【購読無料】空間デザインの今がわかるメールマガジン　TECTURE NEWS LETTER

大阪・関西万博パビリオン関連記事

「TECTURE AWARD 2025」開催中

2024年上半期よく見られたPROJECT ランキング

Interview with Tsuyoshi Shindo 進藤強「建築家だからこそ、自ら仕掛ける。不動産事業のススメ」